英Sony Ericssonは5月5日(現地時間)、日本市場向けに投入するXperiaシリーズの新機種「Xperia acro」を発表した。今夏の発売を予定している。Xperia acroは、「Xperia arc」をベースに、おサイフケータイ(FeliCa)、ワンセグ、赤外線通信という、日本のケータイでおなじみの機能を搭載したモデル。
Xperia acroの基本仕様はXperia arcと同等で、OSはAndroid 2.3を搭載する。ディスプレイはフルワイドVGA対応の4.2インチ液晶を備え、高輝度かつ高精細な映像を表現する「Reality Display」や、強化ガラスと液晶パネルの空気層をなくすことで一体感のある表現を可能にする「クリアブラックパネル」、動画や写真を鮮やかに再現する「モバイルブラビアエンジン」も健在だ。カメラは810万画素を搭載し、「Exmor R for mobile」採用のCMOSセンサーやF値2.4のレンズにより、薄暗い場所でもノイズを抑えて明るく撮影できる。Xperia acroで表示したものをテレビなどに映し出せるHDMI出力もサポートする。
人間の曲線美をイメージしたデザインも継承しており、側面にはデザイン性と持ちやすさを兼ね備えたカーブがかけられている。ボディカラーは、5月6日の時点ではホワイトとブラックの2色が発表されている。
これまでソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズがNTTドコモ向けに供給してきた「Xperia SO-01B」と「Xperia arc SO-01C」は、ハードウェアとソフトウェアともにグローバル端末に準拠しており、Xperia acroのような“日本専用”モデルは開発していなかった。Xperia acroを発売する通信事業者は明かされていないが、NTTドコモの山田隆持社長が、おサイフケータイ対応のXperiaを今夏に投入することを明言しており、ドコモから発売される可能性が高い。対応する周波数帯やサイズ、重さなどのスペックも現時点では明らかになっていない。
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