HTCが6月24日に開催したプレス向けイベントで、海外向けAndroid端末の実機が披露された。短時間ではあるが、これらのモデルに触れる機会を得たので、写真と動画でリポートしよう。
HTC Flyerは、Android 2.3を採用したタブレット。ディスプレイサイズは7インチ(1024×600ピクセル)で、片手でも持てるサイズを実現している。本体サイズは122(幅)×195.4(高さ)×13.2(厚さ)ミリ、重さは約420グラム。約620グラムの「Optimus Pad L-06C」と約700グラムの「MOTOROLA XOOM Wi-Fi TBi11M」よりも軽い。裏面には削り出しのアルミが使って高級感を演出している。
CPUのクロック数は1.5GHz。ROMは32Gバイト、RAMは1Gバイト。microSDも利用できる。5メガピクセルのアウトカメラのほか、1.3メガピクセルのインカメラも搭載する。IEEE 802.11 b/g/nの無線LAN、Bluetooth 3.0もサポートする。スピーカーはステレオ対応となっている。
スマートフォンと同じく、独自UI(ユーザーインタフェース)のHTC Sense(2.1 for タブレット)を採用しており、スクリーンロックを解除せずにアプリを起動したり、(詳細は後述するが)パネルを使ってホーム画面のページを高速で切り替えたりできる。ホーム画面の操作感は基本的にはスマートフォンと同様だが、横向きでも使えるほか、画面下部には3つの固定アイコン(その左右にアプリ一覧呼び出し/設定呼び出しのボタンがある)が設置されている。
専用のデジタルペンを使ってメモを書き込めるのも特長だ。「走り書きモード」により、メモはどの画面を開いても残すことができ、書き込んだメモはJPEG画像として保存して、EvernoteやGmailなどで共有できる。文字だけでなくイラストを描き込んでもOK。書(描)き込んだ後に本体右下のボタンをペンでタップすると、編集メニューが表れ、ペンの種類や太さ、色などを変えられる。メモを書くのにアプリを立ち上げる必要はないので、備忘録を即座に残したいときなどに役立つ。
また、HTCの小寺氏は「会議後のお礼状に、HTC Flyerを使って手書きで『ありがとう』という旨のメッセージを送ってくれた人もいた」というエピソードを話しており、新しいコミュニケーションとしても活用できそうだ。実際にペンで書き込んでみたが、精度が高く、紙に書くのとほぼ同じようにすらすらと書けた。小寺氏によると、HTC Flyerのタッチパネルは6点のマルチタッチのほか、デジタルペン専用に4点のマルチタッチに対応させているという。
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