「dtab」はBluetoothのバージョン3.0に対応している。バージョン3.0のプロファイルには、ワイヤレスキーボードと接続する「HID」が含まれているので、当然ワイヤレスキーボードを使うことができる。
MacやiPadでおなじみの「Apple Wireless Keyboard(JIS)」を使用し、書類の編集や作成に便利なアプリ「OfficeSuiteのプロ7」をインストールして文字を入力したところ、キーボード入力は快適だ。入力時の遅延も特に感じることがなく、使い慣れたワイヤレスキーボードがあるのなら、そのまま使うといいだろう。
ただしdtabに限らず、ワイヤレスキーボードを使ったタブレットでの文字入力は、タブレットが倒れていると画面が見にくい。dtabには同梱のスタンドがあるので、これを使って画面を立てた状態で文字を入力するといい。dtabで長文を入力するのなら、ワイヤレスキーボード&スタンドをぜひ活用してほしい。
dtabのタッチパネルはタッチ(スタイラス)ペンでも操作が可能だ。ただし複数の手描きが可能なアプリを使ってみたが、アプリによってはスムーズに反応しないこともあった。dtabだけの問題ではなく、アプリによってdtabやタッチペンとの組み合わせで、反応に違いがありそうだ。
スムーズにイラストが描けたのは、「ペイントロイドFree」アプリとタッチペン「Jot Pro」(販売/プリンストンテクノロジー)を組み合わせた場合。ペンの動きに遅延なく応答している印象で、ストレスなく描ける。
逆に、手書き日本語入力システム「7notes mazec」では反応が途切れ途切れといった印象。もっと滑らかに文字を書きたいのだが、カクカクした文字になってしまった。直接指で書いたほうが反応も良い。
タッチペン自体は使えるが、スムーズに使えるか確認するには実際に店頭や、持っている人のdtabで試してみるのが確実だろう。
dtabは、Micro USB端子を使うことでHDMI接続できる「MHL」に対応している。別売のMHLアダプタを介してHDMIケーブルでテレビと接続することで、dtabの画面をテレビに出力できる。
MHLアダプターにエレコムの「MPA-MHL005BK」を使って試してみた。dビデオに加えて、ホーム画面や他のアプリ(ゲームなど)もテレビに出力できるが、HDMIケーブルを使った有線接続であること、アダプタがdtabに付いているのでゲームの操作のときはわずらわしい。
dtabはDLNAに対応し、コピー防止のDTCP-IPもサポートしているため、自宅の無線LANに接続すれば、レコーダーに録画したテレビの録画番組をdtabで見ることが可能だ。また逆にテレビでdtab内の動画、画像、音楽を見ることもできる。
アプリとしてDLNAに対応した家電連携アプリ「Twonky」のアイコンが最初からあるので、これをタップして「Twonky Beam」をインストール。あとは画面に従い「マイデバイス」をチェックすれば、家庭内のレコーダーなどを確認できる。
ソニー・コンピュータエンタテインメントの「nasne」を使ったところ、nasne内の録画番組を視聴するのはもちろん、ムーブしてdtabに保存することもできた。nasneには現在放映中の番組をタブレットでもそのまま視聴できる「ライブチューナ機能」という機能がある。これも画面が表示されるまでに若干時間がかかるものの、こちらも視聴できた。
一方、dtabの動画、画像、音楽をテレビに送る場合、Twonkyに対応しているTEDなどの動画はテレビで見ることができたが、dビデオは残念ながら対応していない。しかしdミュージックで購入した楽曲や、ミュージックビデオの再生は可能だ。もちろん画像をテレビで見ることもできる。家族で見たい場合は、dtabだけでなくテレビを活用するのも面白そうだ。
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