女子高生の裏アカウント所有率は68.9% デジタルアーツの未成年スマホ実態調査

» 2018年03月07日 20時30分 公開

 デジタルアーツは、3月7日に全国の小・中・高校生とその保護者を対象とした「未成年の携帯電話・スマートフォン利用実態調査」第11弾の結果を発表した。

 調査対象は小・中・高校生618人と、0歳から9歳の子どもを持つ保護者層618人、計1236人。本調査と2017年1月調査を比較すると、何らかの携帯電話を持つ未成年者のスマートフォン所有率は80.3%から90.8%に増加。小学校高学年は74.3%、中学生は90.3%、高校生98.1%と全て増加傾向にあり、特に男子小学生が59.2%から79.6%へと大きく増えている。

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 全体のフィルタリング使用率は49.5%で、購入時のフィルタリング設定の説明を受けたと回答したのは37.5%と前回調査からやや減少。1日の平均使用時間は子ども全体で3.2時間、男子高校生が4.9時間、女子高校生が5.6時間と、前回調査から大きな変化は見られなかった。

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 使用頻度の高いアプリは「LINE」(82.4%)、「YouTube」(64.1%)、「Twitter」(39.5%)で、女子高校生に人気が高いのは「Instagram」(73.8%)、「SNOW」(58.3%)、「メルカリ」(46.6%)。SNS・動画アプリへの撮影・投稿経験は46.6%で、女子高校生は80.4%があると回答した。裏アカウントの所有率は子ども全体では39.6%、女子高校生は68.9%となり、理由は「誰にも知られたくない感情が言えるから」(35.9%)、「趣味の仲間と深くつながれるから」(35.9%)となる。

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 家族・友人とのコミュニケーション手段は「LINE」が70%を超え、インターネットの友達とは「Twitter」の22.3%が最多。女子高校生は「Twitter」(58.3%)、「LINE」(26.2%)、「Instagram」(24.3%)の順で高くなる。悩みの相談相手は「母親」(63.6%)、「友達」(41.1%)、「父親」(33.7%)。で、男子高校生は「特にいない」が29.1%に。インターネット上の友人とのリアル化を希望するのは全体の50.4%で、女子高校生は67.6%と前回の53.3%から増加傾向にある。

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 インターネットに関する事件について、自分が当事者になりうると思ったかという質問では、子ども全体で「特にない」(59.2%)が最多。以降「個人情報漏えい」(22.0%)、「友達・知り合いの写真・動画をネットで勝手に投稿する」(15.5%)、「アカウントを乗っ取られて悪用される」(14.6%)となり、インターネット上で知り合った人同士で起きた事件やトラブルは人ごとと捉えている傾向が見られた。

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 違法行為をしないために気を付けていることは、子どもの33.3%、親の37.6%が「特にない」と回答。「気を付けていることがある」と答えた高校生は親を上回ったが、全体的に意識が低い。リスクについての家庭で話し合っているのは58.3%にとどまり、インターネットのルールやマナーについては「家族に教えてもらう」「自分で操作しながら覚える」「インターネットで検索する」が上位となった。

 信頼している情報源は「テレビ局」で、子ども全体では42.6%、親全体では29.9%。一方、「どこも信用していない」と回答したのは、子ども全体の25.7%、親全体の22.2%と4人に1人の割合になった。

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 0歳から9歳の専用の端末所有率は58.1%で、内訳は「携帯ゲーム機」(21.0%)、「市販のタブレット端末」(17.2%)、「中古のスマートフォン」(13.4%)。子どもが想定外の使い方をしていたという親は56.0%で、「動画を見ていた」(66.5%)が最も多い。

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