最後にメインメモリの構成を比べる。6モデルはいずれも底面にSO-DIMMメモリスロットを用意しており、メモリモジュールの増設や交換は容易だ。ただし、モデルによって標準構成のメモリ容量やオンボード実装のメモリ容量、メモリスロットの数などは異なる。詳しくは、下表を見てほしい。
| 各モデルのメインメモリ仕様 | ||||
|---|---|---|---|---|
| 製品名 | メーカー | メインメモリ | メモリ構成 | メモリスロット(空き) |
| LaVie J LJ750/LH | NEC | 標準2GB/最大3GB(PC2-4200) | オンボード1GB、SO-DIMM 1GB | SO-DIMM×1(0) |
| VAIO type G VGN-G2KAN | ソニー | 標準1GB/最大1.5GB(PC2-4200) | オンボード512MB、SO-DIMM 512MB | SO-DIMM×1(0) |
| VAIO type T VGN-TZ72B | ソニー | 標準2GB/最大2GB(PC2-4200) | SO-DIMM 2GB | SO-DIMM×1(0) |
| dynabook SS RX1/T7E | 東芝 | 標準2GB/最大2GB(PC2-5300、PC2-4200で動作) | オンボード1GB、SO-DIMM 1GB | SO-DIMM×1(0) |
| Let'snote LIGHT CF-W7 | パナソニック | 標準1GB/最大2GB(PC2-4200) | オンボード1GB | SO-DIMM×1(1) |
| FMV-BIBLO LOOX R70Y | 富士通 | 標準1GB/最大4GB(PC2-5300) | SO-DIMM 1GB | SO-DIMM×2(1) |
それでは以下に写真とともに各モデルのメモリ構成を見ていこう。
LaVie J LJ750/LH:メモリスロットは1基備えている。オンボードの1Gバイトメモリと、1Gバイトのモジュールで標準2Gバイトのメモリ容量を確保している。標準装備の1Gバイトモジュールを2Gバイトモジュールと交換することで、最大3Gバイトまでメモリ容量を増やすことが可能だ
VAIO type G VGN-G2KAN:オンボードの512Mバイトメモリと、512Mバイトのメモリモジュールで標準1Gバイトのメモリ容量を確保。メモリスロットは1基で、1Gバイトモジュールと交換すれば、最大1.5Gバイトまでメモリ容量を増やせる。直販モデルでは、1Gバイトのオンボードメモリも選べる
VAIO type T VGN-TZ72B:オンボードにメインメモリは実装していない。メモリスロットは1基で、ここに2Gバイトのメモリモジュールを標準装備している。2Gバイトがメモリ容量の上限なので、モジュールを交換しても2Gバイトを超えるメモリ容量には対応しない
dynabook SS RX1/T7E:オンボードで1Gバイトのメモリを搭載。1基のメモリスロットに1Gバイトのメモリモジュールを装着することで、標準で2Gバイトのメモリ容量としている。2Gバイトがメモリ容量の上限になっており、2Gバイトを超える増設には対応しない
Let'snote LIGHT CF-W7:1基のメモリスロットを備えているが、メモリスロットは空いた状態だ。オンボードで1Gバイトのメモリを搭載しており、これだけで標準の1Gバイトメモリを構成している。メモリスロットに1Gバイトモジュールを装着することで、最大2Gバイトまでメモリ容量を増やせる
FMV-BIBLO LOOX R70Y:メモリスロットは2基用意。購入時には、片方のスロットに1Gバイトのモジュールが装着された状態だ。標準装備の1Gバイトモジュールを外し、2Gバイトモジュールを2枚装着することで、最大4Gバイトまでメモリ容量の増設が可能だ(OSは最大約3Gバイトまで使用可)標準のメモリ容量は、LaVie J LJ750/LH、VAIO type T VGN-TZ72B、dynabook SS RX1/T7Eが2Gバイト、VAIO type G VGN-G2KAN、Let'snote LIGHT CF-W7、FMV-BIBLO LOOX R70Yが1Gバイトとなっている。Windows Vistaを快適に動作させるには1Gバイトのメモリでは心もとないので、2Gバイト以上に増設して使いたいところだ。
特にFMV-BIBLO LOOX R70Yは標準装備のメモリ容量こそ1Gバイトだが、2基のメモリスロットを搭載し、最大4Gバイト(OS上では最大約3Gバイト)までメモリ容量を増やせる点で他機種をリードしている。一方、メモリの最大容量が1.5GバイトまでのVAIO type G VGN-G2KANは性能面で物足りないが、直販モデルで1Gバイトのオンボードメモリが選べることを覚えておきたい。
また、標準のメインメモリ容量については直販モデルを選ぶことで、最初から大容量の状態で購入することも可能だ。昨今はノートPC用メモリの低価格化が進んでおり、パーツショップでメモリモジュールを別途購入して増設したほうが安く済むことも多いが、メーカー保証やメモリモジュールの相性問題などを考慮すると、直販モデルでの増設にもメリットがある。
次回は、各モデルの液晶ディスプレイとキーボード、タッチパッドなどの品質と使い勝手をじっくり比較していく。第4回はこちら。
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