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» 2010年05月11日 10時50分 公開

5分で分かった気になる、4月のアキバ事情:大物が出そろい“6コア時代”に突入した4月のアキバ (2/2)

[古田雄介,ITmedia]
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ハイエンドGPUのGeForce GTX 480/470搭載カードが話題を呼ぶ

いち早く登場したGALAXYのGTX 470カード「GF PGTX470/1280D5 HDMI」

 Core i7-980Xが話題を集めた翌週には、NVIDIAのハイエンドGPU「GeForce GTX 480/470」を搭載したグラフィックスカードが登場している。GeForceで初めてDirectX 11に対応したシリーズで、GTX 480は480基のストリームプロセッサを搭載し、ピーク時の消費電力は250ワット。GTX 470のストリームプロセッサは448基で、消費電力は最大215ワットだ。標準仕様のカードには、ともにDVI-I端子2基とmini HDMI端子1基が並ぶ。価格はGTX 480カードが5万円台半ばから6万円台半ば、GTX 470カードが4万円弱から4万円台半ばとなる。

 4月初旬から中旬にかけて各社のカードが登場したが、大型連休の直前に再入荷するまでは品薄な状態が続いた。再入荷前、ドスパラ秋葉原本店は「消費電力が高いなどのデメリットはあったものの、処理性能が圧倒的に上がっているため、多くのゲーマーやベンチマーカーに支持されていますね。特にGTX 480カードは街中探しても見つかるか分からないくらい入手困難になっています」と話していた。

 この反響を押し上げるように、NVIDIAは4月25日にカフェソラーレ リナックスカフェ秋葉原店でユーザーイベント「NVIDIA GeForce GTX 480/470 Debut」を実施。デモ機やセッションで新型GPUのパフォーマンスを存分にアピールしていた。ここでGTX 480/470以上に注目を集めていたのが、立体視映像を楽しむソリューションだ。

 同社のセールス本部長・斉藤氏はイベント時に「弊社はチップだけでなく、付加価値を提供する企業でありたいというコンセプトで動いてきました。今は3Dの時代。新型GPUとともに、立体視が楽しめるハードとソフトを提供していきたいと考えています」と語っている。

 NVIDIAの立体視ソリューション「3D Vision」は、IONを含むGeFoece 8シリーズ以降のGPUで利用可能で、対応するPCゲームは450本以上となっている。立体視対応ディスプレイと3Dメガネ「NVIDIA 3D Vision グラス」を組み合わせて、立体視映像を楽しむ仕組みだ。T-ZONE.PC DIY SHOPは「昔のGPUでも立体視が可能ですが、FPSなどで緻密な描画を期待するなら、やはりGTC 480/470を選びたいという人は多いですね。最近は3D環境の需要が高まっていて、同時にハイスペック志向のユーザーも増えています。ショップとしても歓迎したい流れなんですよ」と期待を寄せていた。

4月中旬に撮影したパソコンショップ・アークの新製品コーナー。貴重なGeForce GTX 480カードが一枚並んでいた(写真=左)。4月25日に開催した「NVIDIA GeForce GTX 480/470 Debut」(写真=中央)。ツートップ秋葉原本店に並ぶ3D対応液晶とNVIDIAの「NVIDIA 3D Vision グラス」(写真=右)

5760×2160ドットの超大画面を実現する「Radeon HD 5870 Eyefinity 6」も話題を呼ぶ

Sapphire「HD5870 2G GDDR5 PCI-E HEXAD MINI DP」

 一方のAMDは、最大6台のマルチディスプレイ環境が構築できるGPU「Radeon HD 5870 Eyefinity 6」を発表している。4月初旬から同GPUを搭載したカードが複数のショップの店頭に並び、話題を集めた。Radeon HD 5870 Eyefinity 6は、Radeon HD 5870と同等の性能に加えて、6画面対応のATI Eyefinityに対応しており、搭載カードは6基のMini DisplayPort端子を備えている。メモリは2GバイトのGDDR5。価格は6万円弱から7万円強だ。

 Radeon HD 5870 Eyefinity 6で6画面を構築するには、最低4台のDisplayPort入力対応ディスプレイが必要だが、現状はラインアップと全体の流通量が少なく、構築する難易度は高い。ただし、「将来の6画面を想定しつつ、とりあえずはEyefinityを使わずに普通に2画面で使うという人も多いようです。GDDR5メモリを2Gバイト搭載しているという点も魅力ですから」(T-ZONE.PC DIY SHOP)とのことで、まずまずの売れ行きをみせている様子だ

 ただし、近いうちに6画面が利用できる環境が整う可能性もある。4月29日から5月9日までベルサール秋葉原で開催した「秋葉原PCゲームフェスタ」には、日本サムスンのDisplayPort入力対応ディスプレイ「MD230」を6枚使ったデモ機が展示されており、多数のPCゲームデモ機の中でもひときわ注目を集めていた。イベント主催のサードウェーブによると、アームを含む6枚セットの状態で6月中旬にドスパラ等で販売する予定があるという。ディスプレイ1枚の予想価格は5万円だった。同社は「フルHD 6画面で5760×2160ドットの超大画面が構築できるので、高価ですが需要はあると思います。もう少しだけ発売をお待ちください」と話していた。

MSI「R5870 EYEFINITY 6」(写真=左)。秋葉原PCゲームフェスタの様子(写真=中央)。日本サムスン「MD230」を6枚使ったATI Eyefinity画面(写真=右)

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