NTTドコモの「BF-01B」は固定ルーターとしても使えるため、付属品が多い。固定ルーターとして使う際の卓上ホルダが充電器も兼ねているため、使い勝手がよい。ただしPCとの充電に使うUSBケーブルはPC側にUSBポートが2カ所必要なので、USBポートが少ないPCを使っている場合は注意したい。使っていて気になったのはルーターのランプ。正面と側面にあるが、ランプが斜めから見える場所にいると、何色に光っているのか分かりにくいことがあった。
バッテリーカバーを外せばSSIDと暗証キーがあるので、これを設定すれば、すぐに利用できる。BF-01BとPCをUSBケーブルで接続すると専用ソフトをインストールできるので、設定変更などに活用したい。BF-01BとPCをつなげると「BF-01B専用ランチャー」が表示され、これをダブルクリックすると、「クライアントマネージャV」と「エアステーション設定ツール」をインストールできる。前者はバッファロー製の無線LANルーターではおなじみの簡単接続ツール「AOSS」を使ってPCとBF-01Bを接続するのに使う。
後者の「エアステーション設定ツール」は、インターネットの接続設定を変更できるソフト。BF-01Bは通信できるネットワークを自動で選択する「コグニティブ無線」に対応しているが、Internet/LANの無線LANの項目では無線LANか3G(接続性)どちらの接続を優先させるかの設定が可能。さらに、SSIDや暗号化キーの設定、コンテンツの自動ダウンロード(Podcastなど)、写真を保存しているmicroSDをBF-01Bに挿入するとFlickrやフォト蔵にアップする自動アップロード機能もある。microSDを挿している場合はストレージとして使うことも可能だ。
モバイルWi-Fiルーターは、使用可能にするまでの「開通手続き」が面倒だと感じるかもしれないが、「BM-MF30」の設定は拍子抜けするほど簡単。SIMカードと一緒に届く専用の開通手続きダイヤル(電話番号)に携帯電話かPHSで電話をかけ、次に日本語希望かどうかの確認、そしてSIMの電話番号を入力するだけでよい。作業自体は数十秒で、開通は5分後に完了する。
他の製品と異なり、ルータ自体にはSSIDや暗証キーは載っていない。今回は一般的な同じ日本通信のSIMカード「BM-U300」を使っているが、この場合、BM-U300をBM-MF30に挿して、電源を入れればパスワードなしで誰でもルータを利用できる状態になる(SSIDはb-mobile〜)。これではセキュリティが不安なので、暗証キーの設定をしておいた方がいいだろう。BM-U300に接続したPCを使って、専用サイトの「b-mobile Wi-Fi設定ツール」を開き、「ユーザー制限」を選択すればWEPの、「アドバンスト設定」を選択すればWPAの設定が可能だ。さらにネットワーク名(SSID)の変更、同時接続台数を絞ることもできる。
付属品では充電アダプターに注目してほしい。コンセントに挿す部分だが、先端が細いので使いやすい。他の充電アダプターは先端が大きいので、電源タップなどに挿すと、他のアダプターが挿せなくなることがある。細身になっているおかげで邪魔にならず、他の機器と一緒に充電しやすい。
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