第3回 パフォーマンスはどう?──ベンチマークスコアを一斉チェック2013年版 7型タブレット横並びチェック(3/3 ページ)

» 2013年04月05日 14時20分 公開
[太田百合子(撮影:市原達也),ITmedia]
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タブレットのもう1つの快適性、通信機能もチェック

 タブレットの快適性は「通信速度・性能・機能」もかなり影響する。

 通信事業者が販売し、単体でモバイルデータ通信が可能──いわゆる3G/LTE内蔵(あるいはそれも用意する)モデルは、アップル「「iPad mini(Cellularモデル KDDI/ソフトバンクモバイル)」、NTTドコモ「MEDIAS TAB UL N-08D」、同「MEDIAS TAB N-06D」、同「GALAXY Tab 7.7 Plus SC-01E」、KDDI「AQUOS PAD SHT21」の計4機種となる。

 大手通信事業者が販売する4機種は、いずれも各キャリアそれぞれが展開する下り最大75Mbps/上り最大25Mbps(2013年3月末現在)のLTE(および3G)でのデータ通信サービスに対応する。NTTドコモのLTEサービス「Xi」は下り100Mbpsでのサービスも始まっているが、今回集めた機種は最大75Mbpsとなる仕様である。このあたりは今後登場するであろう新機種・後継機種で最大速度の仕様は向上すると思われる。

メーカー/販売 製品名 画面サイズ ワイヤレスWAN通信機能(3G/LTEなど)  無線LAN Bluetoothのバージョン
アップル iPad mini(Wi-Fiモデル) 7.9型 Wi-Fi+Cellularモデルあり:LTE、3G対応 IEEE802.11a/b/g/n(2.4GHz/5GHz帯対応) 4.0
Amazon Kindle Fire HD 7 7型 IEEE802.11a/b/g/n(2.4GHz/5GHz帯対応) 3.0+EDR
エイサー ICONIA TAB A100 7型 ─(国内では3Gモデル販売なし) IEEE802.11b/g/n(2.4GHz帯対応) 2.1+EDR
NTTドコモ(NEC) MEDIAS TAB UL N-08D 7型 LTE、3G(W-CDMA)対応 IEEE802.11b/g/n(2.4GHz帯対応) 4.0
NTTドコモ(NEC) MEDIAS TAB N-06D 7型 LTE、3G(W-CDMA)対応 IEEE802.11b/g/n(2.4GHz帯対応) 4.0
NTTドコモ(Samsung) GALAXY Tab 7.7 Plus SC-01E 7.7型 LTE、3G(W-CDMA)対応 IEEE802.11a/b/g/n(2.4GHz/5GHz帯対応) 3.0
Google(ASUSTeK Computer) Nexus 7 7型 3Gモデルあり:3G対応、SIMロックフリー IEEE802.11b/g/n(2.4GHz帯対応) 3.0+EDR
KDDI(シャープ) AQUOS PAD SHT21 7型 LTE、3G(CDMA2000)対応 IEEE802.11a/b/g/n(2.4GHz/5GHz帯対応) 4.0
GEANEE GEANEE ADP-704 7型 IEEE802.11b/g/n(2.4GHz帯対応)
GEANEE GEANEE ADP-705W 7型 IEEE802.11b/g/n(2.4GHz帯対応)
東芝 REGZA Tablet AT570 7.7型 IEEE802.11b/g/n(2.4GHz帯対応) 3.0
ドスパラ DOSPARA TABLET A071-D15A 7型 IEEE802.11b/g/n(2.4GHz帯対応)
パナソニック BizPad JT-H580VT 7型 3Gモデルあり:3G対応 IEEE802.11a/b/g/n(2.4GHz/5GHz帯対応) 2.1+EDR
Mobie in Style edenTAB+3G 7型 3Gモデルあり:3G対応、SIMロックフリー IEEE802.11b/g/n(2.4GHz帯対応) 2.1+EDR
レノボ・ジャパン IdeaTab A2107A 7型 3Gモデルあり:3G対応、SIMロックフリー IEEE802.11b/g/n(2.4GHz帯対応) 2.1+EDR

photo Nexus 7は、3Gモジュール内蔵モデルも販売されている。microSIMサイズのSIMカードを利用可能だ

 このほか、Google「Nexus 7(モバイル通信対応モデル)」、Mobile In Style「edenTAB」、パナソニック「BizPad」など、3G通信モジュールを内蔵するモデルも存在する。特にNexus 7とedenTAB 3G+Wi-Fiモデルは、ロックフリー(SIMロックを施さない)機器として販売されるため、機器の対応規格・周波数仕様とSIMカードスロットサイズに合致する通信事業者のSIMカードを入手すれば、タブレット単体で(別途Wi-Fiルータなしに)モバイルデータ通信が可能だ。データ通信のためのSIMカード入手方法は、同じくSIMロックフリーとするスマホ+タブレットの合体端末「PadFone 2」のレビュー記事『SIMロックフリーな合体“スーパーフォン”「PadFone 2」──はて、SIMカードはどうやって入手するんですか?』で紹介しているので、こちらも別途参考にしてほしい。

 タブレットを外出先でも(Wi-Fiルータなど別の機器なしに)単体で使いたい人は、機器購入費用や月額のデータ通信料金などコスト的負担は若干増えるものの、多くの場合“3G/LTE内蔵モデル”が便利だ。一方、モバイルWi-Fiルータをすでに持っている人、あるいは自宅(のWi-Fi環境)でのみしか使わない人は比較的割安なWi-Fiモデルが向いている。

 無線LANは全機種で2.4GHz帯のIEEE802.11b/g/nに対応する。加えて、「iPad mini」「Kindle Fire HD 7」「GALAXY Tab 7.7 Plus SC-01E」「AQUOS PAD SHT21」「BizPad JT-H580VT」は5GHz帯のIEEE802.11a/nも利用できるデュアルバンド対応となっている。

 5GHz帯の無線LANは、家庭内でハイビジョンの録画番組をネットワーク再生するDLNA機能を中心に、大容量の映像コンテンツをネットワーク経由で楽しむことを主目的に考えているなら、あると確実に利便性が高まる機能である。詳しくは『特集:5GHz帯無線LANルータ導入のススメ』を参照願いたいが、ごく簡単に述べると、混雑傾向にある2.4GHz帯より高速かつ安定して通信できる可能性が高いためだ。こちらは、自宅の無線LANルータ/アクセスポイントも5GHz帯通信対応のものを用意して活用してほしい。

 もちろん、Webサイト表示やWebコンテンツの利用、アプリのダウンロード、メール・SNSチェックなど、いわゆる標準的な使い方(高度に実通信速度を望まなくてもよい使い方)であれば、2.4GHz帯のみでもたいていは大丈夫だ。一応、インターネット通信の利用には、3G/LTE非対応の機種は固定無線LANルータ(自宅の固定インターネット回線)あるいはモバイル無線LAN(Wi-Fi)ルータ(とモバイルインターネットサービスの加入)などが必要となる。

(続く)

 次回はバッテリー動作時間や起動時間をチェックする予定です。





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