第3回 文字入力とメールの振り分け機能に優れた機種は？：最新ケータイ徹底比較（NTTドコモ 2009年夏モデル編）（3/3 ページ）

[田中聡，ITmedia]

メール管理：振り分け条件、フォルダロック、再振り分けをチェック

　メールを頻繁にやり取りする人は、いかに効率よくメールを管理できるかも重要だ。指定したフォルダに自動で振り分ける機能はどの機種も対応しており、送受信メールどちらも可能だ。ただし、振り分け設定以前に受信したメールを条件どおりに「再振り分け」する機能は、PとSH端末は利用できるが、FとN端末は非対応。購入時に振り分け設定していれば問題ないが、ある程度メールを送受信してから設定することもあるので、再振り分けは対応してほしい。

　振り分け条件については、メールアドレスと件名はどの機種も可能。「アドレス帳登録なし」はF、N、SH端末は可能だがP端末は対応していない。アドレス帳登録外メールの振り分けは、迷惑メールを一掃または一時的に振り分ける際に役立つので、こちらも対応してほしい。振り分け条件の多さと再振り分けの有無を考えると、メール管理はSH端末が最も充実している。

F端末の自動振り分けはメールBOXではなく「メール設定」から行う。N、P、SH端末はメールBOXから振り分け設定をするので、他メーカーからFに乗り換えたユーザーは戸惑うかもしれない（写真＝左端、左中）。N端末は各メールフォルダのサブメニューから振り分け設定ができるが、再振り分けはできない（写真＝右中、右端）

P端末は振り分け設定に「アドレス帳登録外」は用意されていない（写真＝左端、左中）。「フォルダ内」「全フォルダ」で再振り分けできるのは便利だ（写真＝右中、右端）

SH端末はこの中では最も多い7つの振り分け設定を利用できる（写真＝左端、左中）。再振り分けも可能だ（写真＝右中、右端）

　送受信メールのフォルダごとにロックをかける機能は全機種が対応している。F端末は「プライバシーモード」で設定したフォルダを非表示にできる。NとP端末はフォルダのサブメニューからロック設定ができ、閲覧するには暗証番号の入力が必要になる。SH端末はフォルダのサブメニュー→「フォルダ管理」→「フォルダシークレット」から任意のフォルダを非表示にできる。その後〔＊〕キーを長押しして暗証番号を入力すると、フォルダシークレットを一時解除できる。

メール管理（受信メール）

	フォルダ件数	フォルダ振り分け	振り分け条件	フォルダロック	再振り分け
F-08A	40件	○	メールアドレス、題名、アドレス帳（メモリ番号）、アドレス帳（グループ）、アドレス帳登録なし、条件なし	○	−
F-09A	40件	○	メールアドレス、題名、アドレス帳（メモリ番号）、アドレス帳（グループ）、アドレス帳登録なし、条件なし	○	−
N-06A	22件	○	メールアドレス、グループ、ブログ・メールメンバー、題名、返信不可、すべて、A／Bモード、アドレス帳登録なし	○	−
N-08A	22件	○	メールアドレス、グループ、ブログ・メールメンバー、題名、返信不可、すべて、A／Bモード、アドレス帳登録なし	○	−
P-07A	22件	○	メールアドレス、グループ、メールグループ、題名、返信不可、すべて	○	○
P-08A	22件	○	メールアドレス、グループ、メールグループ、題名、返信不可、すべて	○	○
P-10A	22件	○	メールアドレス、グループ、メールグループ、題名、返信不可、すべて	○	○
SH-05A	20件	○	メールアドレス（差出人）、メールアドレス（差出人、同報）、ドメイン（差出人）、グループ、題名、アドレス帳登録なし、すべて	○	○
SH-06A	20件	○	メールアドレス（差出人）、メールアドレス（差出人、同報）、ドメイン（差出人）、グループ、題名、アドレス帳登録なし、すべて	○	○

メール管理（送信メール）

	フォルダ件数	フォルダ振り分け	振り分け条件	フォルダロック	再振り分け
F-08A	20件	○	メールアドレス、題名、アドレス帳（メモリ番号）、アドレス帳（グループ）、アドレス帳登録なし、条件なし	○	−
F-09A	20件	○	メールアドレス、題名、アドレス帳（メモリ番号）、アドレス帳（グループ）、アドレス帳登録なし、条件なし	○	−
N-06A	22件	○	メールアドレス、グループ、ブログ・メールメンバー、題名、返信不可、すべて、A／Bモード、アドレス帳登録なし	○	−
N-08A	22件	○	メールアドレス、グループ、ブログ・メールメンバー、題名、送信失敗、すべて、A／Bモード、アドレス帳登録なし	○	−
P-07A	22件	○	メールアドレス、グループ、メールグループ、題名、送信失敗、すべて	○	○
P-08A	22件	○	メールアドレス、グループ、メールグループ、題名、送信失敗、すべて	○	○
P-10A	22件	○	メールアドレス、グループ、メールグループ、題名、送信失敗、すべて	○	○
SH-05A	20件	○	メールアドレス（送信先、同報）、グループ、題名、アドレス帳登録なし、すべて	○	○
SH-06A	20件	○	メールアドレス（送信先、同報）、グループ、題名、アドレス帳登録なし、すべて	○	○

※初出時に、N-06A、N-08A、P-07A、P-08A、P-10Aの振り分け条件の中で抜けているものがありました。お詫びして訂正いたします（2009年9月3日14時14分追記）

最新ケータイ徹底比較バックナンバー（NTTドコモ 2008年冬モデル編）

• →第4回 “AQUOSケータイ”SH-04Aが真価を発揮――ワンセグ、音楽プレーヤーのタッチ操作
• →第3回 F、N、SH、それぞれが個性を発揮――カメラ、ビュワー、ブラウザのタッチ操作
• →第2回 やはり「SH-04A」が最強なのか？――タッチUIを徹底解剖する
• →第1回 タッチパネルで何ができる？　できない？

最新ケータイ徹底比較バックナンバー（au 2009年春モデル編）

• →第9回 KCP＋端末はどれも同じ仕様、かと思いきや――ツール機能を検証
• →第8回 意外な「あの機種」が健闘――カメラを“素早く”使える機種はどれ？
• →第7回 ワンセグを快適に視聴できる機種はどれ？――KCP＋端末
• →第6回 キーの反応速度はさくさく？　もっさり？――「NS01」「NS02」「K001」
• →第5回 キーの反応速度はさくさく？　もっさり？――KCP＋端末
• →第4回 一番“全部入り”な機種はどれ？――KCP＋端末
• →第3回 着信ランプやmicroSDスロットはどこにある？――KCP＋端末
• →第2回 NSシリーズとジュニアケータイは“使いやすい”か？――「NS01」「NS02」「K001」
• →第1回 軽くて持ちやすく、キー入力しやすい機種はどれ？――KCP＋端末