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» 2009年12月21日 17時04分 UPDATE

ITmediaスタッフが選ぶ、2009年の“注目ケータイ&トピック”(ライターmemn0ck編):FeliCa+オープンプラットフォーム――「ノブレス携帯」から期待する“和洋折衷”

撤退や統合するメーカーが相次いだ2008年に続き、NECとカシオ日立が統合するなど、2009年も携帯メーカーは苦しい状況に立たされている。オートGPSやソーラーパネルなど新たな機能やサービスも登場したが、各メーカーは海外端末やプラットフォームに、日本の技術をどのように融合させるかを思案している印象を受けた。

[memn0ck,ITmedia]

ようやく登場したウィルコムのおサイフケータイ「WX340K」

 2009年に購入した機種の中で最も使っているのが、2月に発売されたウィルコム初のおサイフケータイ「WX340K」だ。1カ月後に発売されたストレート型の「BAUM」の方がスタイルとしては好みだが、ウィルコムのおサイフケータイをいち早く持ちたかったので購入した。ウィルコムが対応したことで、FeliCaチップ搭載のおサイフケータイを4キャリアで利用できるようになった。WX340K以前にも、他社の端末でおサイフケータイを使っていた身としては、裾野が広がってうれしい限り。

 このほか、2009年にウィルコム以外でおサイフケータイ対応を果たしたのが、海外メーカーのLGエレクトロニクスとSamsung電子だ。LGエレクトロニクス製端末は、ドコモの2009年夏モデル「L-06A」と「L-04A」、Samsung電子製端末は、ソフトバンクモバイルの2009年冬モデル「OMNIA VISION 940SC」からおサイフケータイに対応している。おサイフケータイは日本独自のサービスであるため、海外メーカーの端末に搭載するのは難しいが、ワンセグやアプリなどに続いて搭載したことから、両社の日本市場に対する本気度を感じた。

 2009年8月には、マクドナルドがおサイフケータイを活用したスタンプカード機能「かざす会員証」を開始し、おサイフケータイがより身近な存在になった。ただ、マクドナルドのトクするアプリはWX340Kでは利用できないので、現状の悩みは対応サービスが少ないことだ。

photo ウィルコム「WX340K」をソニー製の非接触ICカードリーダー/ライター「PaSoRi(パソリ) RC-S320」でデータを読み取っているところ。ストレート型の「BAUM」の方使いやすそうなので、「HONEY BEE 3」もおサイフケータイに対応してほしいと思う

衝撃はなかったが最も実用的だと感じた「BlackBerry Bold」

 海外メーカーが国内市場のニーズに合わせて日本向けの端末を投入する中、独自のスタイルとサービスで日本に進出しているメーカーもある。AppleやHTCと比べると派手さは薄いが、キーボード好きとしては見逃せないのが、Research In Motion(RIM)製の「BlackBerry Bold」だ。

 BlackBerry Boldは小粒のキートップが特徴のQWERTYキーボードで快適に文字を入力でき、メールやTwitterなどのコミュニケーションツールとの相性が非常によい。動画や音楽再生などのマルチメディア機能も優れており、難点は「ブラックベリーインターネットサービス」の利用料(1575円)がやや高いことくらい。これも2009年12月1日から半額キャンペーンが行われているので、当面は負担が軽減されるのはうれしいところだ。

photo 愛用中の「BlackBerry Bold」のブラック。12月には1万台限定で新色「ホワイト」が発売された。白色端末が好きなので非常に気になっているが、さすがに同じ機種の2台目を購入するのはためらう

悩んだ末に外せなかった――「iPhone 3GS」「HT-03A」

 恐らくこの企画で多くの人が挙げることが予想されるが、「iPhone 3GS」と「HT-03A」も外せない。インパクトはこの2機種が特に高かったと感じたからだ。特にiPhone 3GSは、iPhone OSがバージョンアップを重ね、ハードウェアも「iPhone 3G」から強化されたことで動作が非常に軽快になった。iPhone 3Gでは欲しい機能が足りなかったり、動作で気になるところがあったりで、常用するまでには至らなかったが、iPhone 3GSの利用率はかなり上がった。

 一方、HT-03Aはサイズ的にはiPhoneよりも手の収まりがよく、トラックボールが便利だが、どちらかというと動作が緩慢でiPhone 3Gに近い印象を受ける。とはいえ、アプリケーションもかなり増えてきており、有料アプリケーションの提供も始まったことから、Android搭載機の今後に期待したい。

photo 「iPhone 3GS」と「HT-03A」。Googleのモバイル向けプラットフォーム「Android」を搭載したHT-03Aは、iPhoneのライバル機として登場したが、2009年に日本で発売されたAndroid端末は1機種のみ。2010年こそはAndroidがもっと盛り上がることに期待したい

未発売なので番外編――「ノブレス携帯」

 ここまで紹介した機種の主なポイントとして、日本独自仕様の“FeliCa”と、海外メーカー主導の“オープンプラットフォーム”が挙げられる。2010年は、すでに開発を表明しているシャープとNECが、日本向けにカスタマイズしたAndroid端末を発売する可能性が高い。セキュリティの高いおサイフケータイを搭載しつつ、どこまでオープンなケータイを開発できるのかという問題はあるが、どのような端末になるのか期待したい。

 日本の携帯電話は「和式ケータイ」とも呼ばれているが、「洋式トイレ」に「ウォシュレット」をつけたような、日本メーカーのAndroidケータイも楽しみだ。NECならアニメ「東のエデン」に登場した「ノブレス携帯」のような斬新なモデルかもしれない。

photo ノブレス携帯のモックアップ。NECがデザインやコンセプトを担当しており、実際にモックアップも開発している。斬新なユーザーインタフェースを備え、「ジュイス」という、何でもかなえてくれるコンシュルジュサービスにも対応している

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