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» 2011年03月31日 14時39分 UPDATE

PC、iPhone、iPadで楽々データベース管理――「FileMaker Pro」「FileMaker Go」を習得しよう

PC版のソフトウェア「FileMaker Pro」、iPhone/iPad向けアプリ「FileMaker Go」を使いこなすための無料キットがファイルメーカー社のWebサイトで配信されている。本稿では無料で配布されている2つのキットを紹介しよう。

[小竹佑児(ゴーズ),ITmedia]
photo 個人ユーザーだけでなく、企業や医療機関、大学をはじめとする教育期間などで幅広く利用される「FileMaker Pro」。最新バージョンは「11」

 「FileMaker Pro」は、手軽にデータベースを作成できるPC向けのソフトウェア。初級者でも分かりやすい操作体系で人気を博し、国内外の企業や大学、病院など幅広い分野で利用されている。また最近では、スマートフォンやタブレット端末といったモバイルデバイスの急速な普及を受け、PCで作成したデータベースをほぼそのまま操作できるiPhone/iPadアプリ「FileMaker Go」もリリース。オフィスだけでなく、iPhoneやiPadを通じて外出先でもデータベースにアクセスできる環境が整ったことで、より幅広いユーザーに利用されている。

 ただ、いくら簡単に操作できるとはいえ、どのように活用していいか分からないと感じる初心者も多いだろう。初級レベルの使い方はマスターし、「さらにスキルアップしたい」と考えているが、具体的にどうすべきか分からない人もいるだろう。ファイルメーカー社はこうした人々を対象に、2つの無料キットを同社のWebサイトを通じて配布している。1つは初級者向けの「“On the Go”キット」、もう1つは初級〜中級レベルの「FileMakerテクニカルリソースキット」だ。本稿ではこの2つのキットについて解説しよう。

FileMaker“On the Go”キット――30日限定でFileMaker Pro 11を体験

 「FileMaker Goをインストールしたが、活用の仕方が分からない」という初心者向けに配布されているのが「FileMaker“On the Go”キット」だ。キットには、FileMaker Pro 11の無料評価版(30日間限定)、FileMaker Goデータシート、FileMaker Goサンプルファイル、FileMaker Pro概要ビデオ、FileMaker Goデモビデオが含まれている。FileMaker Pro 11のすべての機能を使える無料評価版を30日限定で利用できるので、同ソフトの導入を検討している人や、PCでデータベースを作成してから、それをiPhone/iPadで持ち歩くまでの一連の流れを体験したい人にうってつけだ。

 キットはファイルメーカー社のWebサイト(外部リンク)でダウンロードできる。画面上部の「キットをダウンロード」をクリックして、氏名やメールアドレスなどの情報を登録すると、ダウンロード専用ページへのリンクが明記されたメールが届く。リンクをクリックするとキットをダウンロードできるWebサイトにアクセスできるので、そこからキットをダウンロードする。また、ダウンロードサイトでは「FileMaker Goサンプルファイル」も配布されているので、こちらもあわせてダウンロードしておこう。

photophoto FileMaker“On the Go”キットは、ファイルメーカー社のWebサイトで入手可能。画面上部の「キットをダウンロード」をクリックしよう(写真=左)。入力フォームにメールアドレスなどの情報を登録すると、ダウンロードサイトへのリンクが明記されたメールが届く。リンクにアクセスすると、FileMaker Proの無料評価版(WindowsバージョンとMacバージョン)、FileMaker Goサンプルファイルなどをダウンロードできる(写真=右)

 FileMaker Pro 11をダウンロードしたら、PCにインストールする。ダウンロードしたEXEファイルを開き、指示に従って所定の操作を行おう。インストールが完了したら、FileMaker Pro 11を起動する。初めに使用期限の確認画面が表示されるので「試用」を選択すると、「FileMaker クイックスタート」が表示される。ここでは、先にダウンロードした「FileMaker Goサンプルファイル」を開く。「参照」をクリックし、サンプルファイルを指定すると画面に「目録」のデータベースが表示され、各種操作を行える。なお、データベースをiPhone/iPadで扱うための詳しい方法などについては、以前のレビュー記事をご参照いただきたい。「FileMaker Go for iPhone」は2300円、「FileMaker Go for iPad」は4600円で購入できる。

photophoto FileMaker Pro 11無料評価版を起動すると、初めに「FileMaker クイックスタート」が表示される。画面中央の「参照」からサンプルファイルを指定して開いてみよう(写真=左)。サンプルファイルが表示された。サンプルは「目録」(写真=右)

 基本的な使い方を知りたい場合は、ダウンロードサイトでビデオを視聴するのがお勧め。FileMaker Proの使い方を解説した「FileMaker Pro概要ビデオ」、iPhone/iPadアプリの使い方を解説した「FileMaker Goデモビデオ」を閲覧できる。FileMaker Pro 11の無料評価版、FileMaker Goのサンプルファイルをダウンロードし、インストールが済んだら閲覧しておくといいだろう。

photo 使い方についてのビデオはダウンロードサイトで視聴できる。「今すぐ見る!」で視聴してみよう

FileMaker テクニカルリソースキット――FileMakerを全方位から学べる

 ファイルメーカー社では、さらにスキルアップしたいという人に向けて「FileMaker テクニカルリソースキット」も配布している。これは主に初級から中級レベルのユーザーを対象にしたキットで、FileMakerを使いこなすためのトレーニングを行える。こちらも前述の“On the Go”キットと同様、ファイルメーカー社のWebサイト(外部リンク)から無料で入手可能だ。 

 テクニカルリソースキットは、FileMakerの公式テキスト「FileMaker Training Series(外部リンク)」を構成する全13の「モジュール」(カテゴリー)から、FileMaker Goの導入に役立つ4つのモジュールを抜き出して無料で提供されているもので、各モジュールには解説テキストと演習用のファイルなどが含まれている。ここでは、初級から中級者に役立つ「Module 1」「Module 2」「Module 4」の3のモジュールを紹介しよう。

photophoto ファイルメーカー社のWebサイトで無料配布されている「FileMaker テクニカルリソースキット」。“On the Goキット”と同じく、氏名やメールアドレスなどの情報を登録し、送信されてくるメールに明記されたダウンロードサイトから入手できる(写真=左)。このサイトから、4つのモジュールをダウンロードできる(写真=右)

 「Module 1」では、FileMaker Proの基本的な使い方をマスターできる。解説が掲載された全56ページのPDFファイルに加えて、演習用ファイルと、FileMaker ProにインストールするためのExcelファイルが含まれている。解説PDFの例題に沿ってFileMaker Proを操作することで、使い方の基礎を手軽にマスターできるのが魅力だ。具体的には、ファイルの開き方、閉じ方、作成方法、レコードの作成・編集・削除方法、検索の仕方、ExcelやPDFなどの形式でデータを保存する方法、Excelファイルをインポート・エクスポートする方法などを学べる。FileMaker Proの操作にある程度慣れておくことは、FileMaker Goを使いこなす上での前提条件となるので、このキットを使って習熟しておくといいだろう。

photophoto 演習ファイルを使って、データの各種操作法、検索の仕方、印刷、インポート・エクスポートの方法を学べる(写真=左)。FileMaker Proの使い方が詳しく解説されたPDF。レッスンごとに練習問題、モジュールの最後には復習問題が用意されている(写真=右)

 「Module 2」では、FileMaker Proを操作する上で必須となる「フィールド」(列)の操作法を学べる。このキットにも全56ページの解説PDF、演習用ファイルなどが含まれている。FileMaker Proで作成するデータベースのフィールドには、「住所はテキスト」「価格は数字」などのように、入力するデータに応じてフィールドのタイプを指定できる。主なフィールドタイプには、「テキスト」「数字」「日付」「時刻」などがあるが、このキットを利用することで、入力するデータのタイプに応じてフィールドを作成する方法を理解できる。また、写真やイラストなどの画像データ、音声ファイル、動画、ドキュメントなどを保存できる「オブジェクトフィールド」にファイルを挿入する方法や、ファイルを取り出す方法など、フィールドに関するより詳しい知識も解説されている。

photo フィールドのタイプを理解できるほか、演習ファイルを実際に操作することでフィールドの使い方を学ぶこともできる

 最後に紹介する「Module 4」は、iPhone/iPadアプリ「FileMaker Go」の使い方を学べるモジュール。他と同様、解説PDFや演習用ファイルなどが含まれている。このモジュールでは、ファイルの開き方・閉じ方、ホーム画面の使い方といった基本はもちろん、iTunes経由でファイルを転送する方法、PCに保存しているファイルにiPhone/iPadからアクセスする方法、レコードの作成・編集方法なども解説されている。

 また、FileMaker Proで作成したデータベースをiPhone/iPadで表示すると、レイアウトが崩れてしまうことがある。そうした事態に対処するため、iPhone/iPadの画面サイズに最適化したレイアウトにする方法も学べる。さらには、こうした基礎知識を生かせるよう、一歩進んだ使い方を解説した「上級テクニック」を習得することも可能だ。

 このキットは、FileMaker Goを使いこなす上で必須の知識を系統立てて理解できるので、アプリをインストールしたものの使い方がよく分からない人や、もう1度使い方の基本を確認したい人に最適だろう。

photophoto リモートホストされているファイルにiPhone/iPadからアクセスするための方法を学べる(写真=左)。iPhoneの画面サイズに適したレイアウトに設計を変更する方法も解説される(写真=右)

 ここまで、FileMaker“On the Go”キットとFileMakerテクニカルリソースキットの内容について解説してきた。FileMaker Goの使い方が分からない人は、まずは基本的な使い方を習得できる“On the Go”キットを試してみるのがお勧めだ。また、このキットでは、FileMaker ProとFileMaker Goの優れた連携機能を体感できるので、iPhoneやiPadを用いたビジネスソリューションの導入を検討している人にも最適だといえる。

 テクニカルリソースキットでは、初級者だけでなく、初級から中級へのレベルアップも図れる。iPhone/iPadをビジネスに活用したいと考えている人は、“On the Go”キットをマスターしてからこちらに挑戦すると、さらに高いレベルでFileMaker ProもFileMaker Goもを使いこなせるようになるだろう。

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