「GALAXY S II LTE SC-03D」をはじめとするXi対応スマートフォンを契約すると、第4世代(最新)の赤いSIMカード(名称は「ドコモUIMカード」「ドコモminiUIMカード」)が提供される。このSIMカードはXiの専用カードというわけではないが、Xi契約をすると必ず第4世代のSIMカードが支給される。では、FOMA端末からXiに契約変更した場合、旧機種(Xi非対応端末)にこのSIMカードを入れて使い回すことはできるのだろうか。ドコモに確認したところ「可能」とのこと。試しにSC-03DのSIMカードを「GALAXY S II SC-02C」に装着したところ、問題なく通信できた(もちろんXiではなく3G通信となるが)。以前のケータイやスマートフォンをサブ機として使うことを想定している人にはうれしい仕様といえる。
では逆の場合はどうか。つまり、従来のFOMAカードをXi端末に入れても通信できるのかという点だ。NTTドコモに確認したところ、従来のFOMAカード(白・緑・青)やXi未契約のドコモUIMカード/ドコモminiUIMカードをXi端末に入れても通信できないとのこと。試しにSC-02CのFOMAカードをSC-03Dに挿したところ、通信できなかった。ドコモの3G通信に対応するFOMAカードを提供している「So-net モバイル 3G」のFOMAカードをSC-03Dに装着した場合も、同様に通信できなかった。また、SC-03DをSIMロック解除した場合も、他社のSIMは利用できる(LTEでの通信はできない)が、FOMAカードやXi未契約のドコモUIMカードは利用できない。
例えば、SC-03Dの白ロムを入手して、MVNOが提供するFOMAカードを利用するといった使い方はできない。ドコモのXi端末で3G/LTE通信をするには「Xi契約をしたドコモUIMカード(またはドコモminiUIMカード)」が必要になるので注意したい。
SC-03Dには着信ランプは搭載されていないので、不在通知などを知らせてくれるGALAXYシリーズ向けアプリ「NoLED」を利用したい。このアプリでは、電話の着信、SMS/spモードメール/Gmailなどのメールを受信をすると、画面にドットやアイコンなどが動いて通知してくれる。充電中にバッテリー残量を%で大きく表示してくれるのも便利だ。通知するアイコンの大きさを変更することもできる。
SC-03DのROMは1Gバイト。そのうち、写真や音楽などを保存できる「ユーザーメモリー」と、アプリを保存できる「システムメモリー」を内蔵している。初期状態ではユーザーメモリーが合計容量11.14Gバイト/空き容量11.05Gバイト、システムメモリーの空き容量が1.90Gバイトだった。ちなみに、SC-03Dの初期状態ではユーザーメモリが合計容量11.50Gバイト/空き容量11.41Gバイト、システムメモリの空き容量が1.87Gバイトで、2機種の容量はほぼ同じだ。
SC-03DではGoogle関連のアプリ、ドコモが提供するアプリやショートカットに加え、Samsung独自のアプリもプリインストールしている。その1つがカレンダー。Android標準のカレンダーは祝日表示に対応していないが、SC-03Dのカレンダーは祝日表示が可能。表示方法の月、週、日はタブから簡単に切り替えられ、月表示の場合、カーソルを合わせた日の予定が画面下部に表示されるのも親切だ。
ユーザーメモリとmicroSDのファイルを閲覧できるファイラーアプリ「マイファイル」、アラーム/世界時計/ストップウォッチ/タイマーを切り替えられる「時計」、ボイスレコーダー、写真の編集ができる「フォトエディター」、起動中のアプリ終了やRAMの確認/消去などができる「タスクマネージャー」、英語と韓国語の「辞書」などの便利アプリも用意されている。
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