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» 2013年12月25日 17時01分 UPDATE

ITmediaスタッフが選ぶ、2013年の“注目端末&トピック”(ライター荻窪編):スマホと無線でつながるガジェットが始まった2013年でしたよ

デジタルライフスタイルの中心がPCからスマホになっちゃった。iPhone以来その傾向はあったが、決定的になったのが2013年かと思う。端末よりそっちの方が面白かったので、4ネタをピックアップしてみた。

[荻窪圭,ITmedia]

 2001年の1月、Macworldの基調講演でスティーブ・ジョブズは、これからのMacはデジタルライフスタイルにおけるデジタルハブになる、と宣言したわけである。

photo デジタルハブを解説するジョブズ。スクリーンにはCDウォークマン、RIO(まだiPodはなかった)、キヤノンのIXY、DVのビデオカメラ、Palm、そしてDVDレコーダー?)が描かれている

 まあそう斬新な構想ではなかったが、それまでのPCの使い方から一歩踏み出すものだったのは確かで、けっこう話題になった記憶がある。

 あれから12年。ちょうど一回り。どうなったか。

 デジタルライフスタイル……っていう言い方が前世紀っぽくてアレなんだけど、ほかに適切な言葉が見つからなくて仕方なく使うわけだが、その中心がPCからスマホになっちゃったのだ。iPhone以来その傾向はあったが、決定的になったのが2013年かと思う。端末よりそっちの方が面白かったので、そちらをピックアップしてみた。

 アプリを入れて4ネタどうぞ。

photo リコーの「THETA」、ソニーの「QX100」(下についているのはマンフロットのポケット三脚)、「Nike FuelBand SE」、そして「iPhone5s」(画面はMoves)

「Nike Fuel Band SE」と「Moves」

 最初に取り上げたいのは“手首争奪戦”真っ最中の「ライフログ」もの。

 まずはNikeの「Fuel Band SE」。Fuel Band自体は2012年に出たんだけど、日本初上陸が2013年だった。

 春先に、UP by JawboneやFitbit Flex(日本ではソフトバンク)、ソニーの「SmartWatch」、秋にはSamsungの「GALAXY Gear」、auやドコモからもあれこれ出てきてさながら「手首争奪戦」なんだけど、わたし的にはNikeのFuelBandで決まりかなと思っている。

 デカくて四角いものを手首につけるのはいやだし、それよりはライフログ系で使った方が手首らしいと思うわけで。

 ユーザーが何もしなくても、勝手にさまざまな情報を記録していってくれる自動ライフログガジェット&アプリは面白い。まあ歩数計の発展系に過ぎないといえばそれまでなんだけど、ライフログ系腕輪は手首につけて歩くだけで各種運動量を記録してくれる。1日のグラフを見ると、寝ていた時間もだいたい分かる(グラフがフラットになるので)。もちろん歩数も分かる。スポーツなんてしてないけど、活動量が分かるのは面白い。

 うれしいのはiPhoneとBluetoothで通信してくれること。アプリを起動してやれば自動的にBlutetoothでデータを転送してくれる。UP by Jawboneを使っていたときは、この転送が面倒だった。

 時計機能付きもうれしい。ボタンをダブルタップすると現在時刻が表示される。せっかく手首を片方明け渡すのだから、ただ記録するだけじゃもったいないもの。

 さらにバイブレーション(iPhoneでセットしたアラームと連動して震えてほしい)や、自動睡眠記録機能も欲しいけど、そのあたりはいずれ実現していくでしょう。

 購入以来、充電時以外はずっと腕にはめております。

 ライフログ系でもうひとつ名作がある。iPhoneアプリの「Moves」。これは素晴らしい。簡単にいえば歩数計+簡易GPSログの組み合わせアプリなんだけど、GPSで移動速度をチェックして、徒歩とランと自転車と公共交通機関(電車やバスや船)を自動判別して、その日の大雑把な移動マップを作り、消費カロリーなんかを作成してくれるのだ。

 いてはいけないところにいたり、どこにいるかバレちゃまずいことを繰り返している人にはアレだけど、冤罪かけられそうになったときのアリバイにもなるし(なるのかな? さすがに無理かな)、大変面白いアプリです。ライフログ系に興味がある人はぜひ。

alt Moves

リコーの「THETA」とソニーの「QX」

 FuelBandはBluetoothを使っていたけど、スマホと連動するといったらWi-Fiが主流。Wi-Fi経由でプリントできるし、2013年に出たそれなりのデジカメはほとんどWi-Fi対応したし、Wi-Fiでコントロールするラジコン系ガジェットも出たけど、個人的に一番ツボにはまったのが、リコーのTHETA。

 前後に魚眼レンズ付きカメラを2つ備えたスティック状のカメラで、見た目は背が高いオバQか、両側にひらひらをつけたら一つ目のニョロニョロかという風情。シャッターを押すと、フニュッというなんともいえない音を出す。そのへんのヌルさが最高によい。

 見た目がヌルいわりに1回のシャッターで上下前後左右フル360度の全天球パノラマを撮れる。ワンショットで全天球撮るので、本体は細長くないといけないのだ。余計なモノが写り込むから。

 Wi-FiでiPhoneとつなげば、遠隔撮影もできるし、撮った画像(正距円筒図法で展開された横長のJPEGファイルとなる)をiPhoneに転送すれば、iPhone上でぐりぐり回して見られるし、Webへの公開もできる。

 全方向……つまり後ろも真上も真下も一発で撮れるので、その場所から見える空間ごと切り取れる面白さは一度体験あれ。写真でも映像でもない新しいジャンルの体験です。あまりに面白いので購入以来、毎日携帯中。

神田川船上から丸ノ内線と聖橋360絶景。シータオススメポイント。 #theta - Spherical Image - RICOH THETA

 来春までにさらに進化するそうなので楽しみ。

 Wi-Fiで接続するための小型カメラは、ほかに監視カメラ的なのから、「GoPro」を代表とするアクションカムまで数多く出ているが、2013年を代表するものがあるとしたら、ソニーの「QX-10/100」だ。

 俗称「レンズだけカメラ」。アタッチメントでスマホの裏に装着して、「スマホをカメラに」的視点で取り上げられがちけど、面白さは、スマホとWi-Fiでつながる「フリースタイルカメラ」という点にある。

 THETAにしろQXにしろ、Wi-Fiでつなぐため接続に手間がかかるのが難点で、これを短縮する(一度つないだら、しばらくつなぎっぱなしになるというのでもけっこう解決する気がする)、家庭などではアクセスポイント経由でも使えるようにする、などなど、改善の余地は大きいけど、面白い趣向である。

 で、THETAやQXで遊んでいると、ストレージが小さすぎてどうしようもないわけで(うちのiPhoneは64Gバイト版だけど、もうほとんど余ってない)、今回、iPhone5sに128Gバイトモデルがラインアップされなかったのは誤算であった。

 2014年はぜひ128Gバイト版のiPhoneを、さらにはスマホのストレージの少なさを補うのはやはりクラウドなわけで、そっち系の拡充もしていただきたいなと思う次第です。

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