最近のMVNOが提供している格安SIMは、破格の月額料金で利用できます。「OCN モバイルONE」を例にとれば、1ヶ月あたりのデータ通信が2GBまでなら1,566円です。ところが、「格安SIMへの乗り換え方が分からない」という方が多いのも事実。今回はドコモ契約者向け乗り換えの流れを紹介します。
まずはドコモで契約しているスマホを用意してください。一般発売されている格安SIMをある程度利用することができます(一部、ケイ・オプティコムの『mineo』は例外ですが、後述します)。
乗り換えにあたって、最初に注意することは
1.スマホの購入時に分割購入していて、残債があるかどうか
2.2年契約などの途中かどうか
3.今使っている電話番号をそのまま移行したいか
1.に関しては、残債があれば一括で支払うことになりますし、2.の契約途中であれば解約金として10,260円がかかります。中途解約して料金的にオトクかどうか、時期を見極める必要があります。
3.が特に大事なポイントで、格安SIMよっては、音声通話の電話番号を持てないものもありますので、事前にしっかり確認しておきましょう。
現在使っている電話番号をそのまま引き継ぎたい人は、下記いずれかの方法を使ってMNP(携帯番号の持続手続き)を行うため、ドコモに連絡してMNP予約番号をもらっておくことが大事です。
【MNP予約番号取得法】
このMNP予約番号をもって、7日以内にMVNO各社のWebから格安SIMにMNPすればOKです。
※MNPの転出には手数料が2,160円かかります。
次に注意することは、下記の2つです。
【乗り換え時に注意すること】
1.お使いのスマホのSIMサイズ
2.普段のデータ通信量
1.は確認が必須です。SIMには現在3種類のサイズがあります。標準(mini)と呼ばれる親指の爪ぐらいのサイズのもの、microと呼ばれるそれより一回り小さいもの(多くのスマホがこれです)、nanoと呼ばれる小指の爪ぐらいの一番小さいサイズのもの(iPhoneがこれです)。
これを確認してから格安SIMを購入しないと、「買ったけど挿入できない」という悲しい目に遭います(下記関連リンク参照)。
2.は、通信量によってSIMの価格が変わるので重要です。頻繁にtwitterやネットを見るのであれば「月3GB見ておくといいかな」という感じですが、メールやLINEのやり取りが主であれば、月1GB〜2GBくらいから始めるのが良いでしょう。格安SIMのプランは1ヵ月単位での変更が可能なMVNO事業者も多くあります。
さて、冒頭に「ドコモのスマホであれば、格安SIMはほぼ使えます」と書きましたが、これは格安SIMのほぼすべてがドコモの回線を借りて運用されているためです。ただし一部例外もあり、ケイ・オプティコムのmineoはauのLTE回線を使っているため、ほとんどのドコモのスマホでは使えません。
ただし、ドコモの機種でも、au LTEの周波数帯をカバーしている機種であればデータ通信が可能なようです(動作保証はありません)。
このように乗り換え方法を振り返ってみると、キャリア間の移動と多くは変わらない感じです。しっかりと自分に合った格安SIMを見つけて、安く賢く運用しちゃいましょう。
※文中料金は全て税込
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