ソニーが社内スタートアップの成果物を一般公開 ――個人的に期待したい「未来のXperia」石川温のスマホ業界新聞

» 2015年07月17日 12時00分 公開
[石川温]
「石川温のスマホ業界新聞」

 7月6日、ソニーは、新規事業創出プログラム「Seeds Acceleration Program(SAP)」の1年間の成果と、これからの取り組みを説明した。

 SAPは、ソニー社内でスタートアップを実現できる仕組みで、様々なアイデアが集まり、将来性のあるプロジェクトは実際にクラウドファンディングなどで資金を得て、製品化までにこぎ着けようという仕組みだ。

この記事について

この記事は、毎週土曜日に配信されているメールマガジン「石川温のスマホ業界新聞」から、一部を転載したものです。今回の記事は2015年7月11日に配信されたものです。メールマガジン購読(月額540円)の申し込みはこちらから。


 今回は、電子ブロック「MESH」、電子ペーパーを使ったスマートリモコン「HUIS」と同じく電子ペーパーを採用した腕時計「FES Watch」が紹介された。

 電子ブロック「MESH」は、今年のCESでも展示され、このメルマガでも紹介したプロジェクトだ。センサーや電源、ボタンを内蔵したブロックを、アプリでプログラミングすることで、様々なツールを提供できるものだ。

 まさに「電子ブロック」という名にふさわしく、いろいろなブロックを組み合わせることで、生活をちょっと豊かに面白くできるようになっている。

 子どもが創意工夫して楽しめるため、夏休みの自由研究にも使えそうなツールに仕上がっている。

 スマートリモコン「HUIS」は、電子ペーパーなので、自分の必要な機能だけを表示するリモコンを作ることができる。現在は赤外線のみだが、今後はBluetoothやWi-Fiの搭載も視野に入れているようだ。赤外線に関しては、様々なメーカーのパターンを予めデータベース化して登録してあるという。

 ちょっと欲しい気もしたが、将来的には家電もBluetoothやWi-Fi対応するだろうし、HUISでなくても、スマホのアプリでも代用できそうな気もしてきた。

 FES Watchは、ちょっと前にいくつかのWeb記事でも掲載されていたので気になっていた存在だった。

 しかし、担当者に聞いてみると、電子ペーパーで24通りに表示を変えられるものの、スマートウォッチのようにメールの受信や通知などは受けられず、あくまで「時計」としての役割しか担っていないという。

 開発担当者は「ファッションのデジタル化」を狙っており、スマートウォッチとは別物を目指しているとのこと。

 実際に触ってみると、安っぽい感じがあり、大人が普段使いで装着するにはちょっと抵抗感がありそうな雰囲気だった。まだ、開発中であり、これからが勝負だろうが、是非とも人に見せびらかしたくなる高級感を備えて欲しいと思った。

 このSAPは、ソニー・平井一夫社長、ソニーモバイル・十時裕樹社長の肝いりのプロジェクトとされている。

 個人的にはSAP発の「新しいスマートフォン」を期待したい。Xperiaも良いのだが、最近は売れているせいか、やや保守的なデザインに落ち着いてしまっている。

 SAPという新規プロジェクトを生み出す土壌を生かして、ソニーには、世間をあっと言わせるスマートフォンを開発してもらいたいものだ。

© DWANGO Co., Ltd.

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