ケイ・オプティコムの「mineo」では、APN構成プロファイルを手動でインストールできる。ダウンロードの際は、ドコモ回線を利用するプラン(Dプラン)用とau回線を利用するプラン(Aプラン)用を取り違えないように注意しよう。今回は、Aプラン用プロファイルをダウンロード・インストールした上で、AプランのVoLTE対応SIMを検証した。
結果からいうと、iPhone SE単体でのデータ通信は成功したが、インターネット共有は使えなかった。インターネット共有を有効にしようとすると、KDDIに問い合わせることを求めるダイアログが表示されてしまうのだ。ケイ・オプティコムによる動作検証でも、この検証と同じ結果が出ている。
通信速度は17時25分頃に計測した。上りの通信速度は12.36Mbpsと非常に良好だったが、下りの通信速度は2.87Mbpsとまずまずの結果となった。
UQコミュニケーションズとUQモバイル沖縄の「UQ mobile」では、APN構成プロファイルを手動でインストールできる。今回は、VoLTE対応SIMを検証した。
結果はmineo(Aプラン)と同様で、iPhone SE単体でのデータ通信は成功したが、インターネット共有は使えなかった。9月14日現在、UQコミュニケーションズによる動作検証は行われていない。
自ブランドでの「iPhone 5s」発売以後、UQ mobileはau(KDDIと沖縄セルラー電話)を通して販売されたiPhoneやSIMロックフリーのiPhoneでの動作検証結果を公表しなくなってしまった。その現状を踏まえると、auやSIMロックフリーのiPhoneをiOS 10にした場合の動作検証も、表立っては提示しないと思われる。
通信速度は17時27分頃に計測した。結果は下りが8.7Mbps、下りが12.29Mbpsと快適な速度を得られた。
厳密にはMVNOサービスではないが、ソフトバンクの「Y!mobile」についても動作検証を行った。Y!mobileでは、SIMロックフリー版のiPhoneでの利用方法をFAQ(よくある質問)サイトで公開しており、そこからAPN構成プロファイルを手動でインストールできる。
結果は端末単体での通信は可能だが、インターネット共有は有効にできない。インターネット共有をタップするとソフトバンクに問い合わせる旨が表示されるなど、au回線を使ったMVNOサービスと同様の挙動となる。
通信速度は17時16分頃に測定した。結果は下りが10.37Mbps、上りが8.7Mbpsと、十分な速度が出ている。
以上の検証結果をまとめると、以下のようになる。
つまり、iOS 9の場合と結果は変わらないということだ。9月14日現在、iOS 9で問題なく使えている格安SIMは、iOS 10にバージョンアップしても問題なく使える。
ただし、iOS 10をプリインストールしている「iPhone 7」「iPhone 7 Plus」でも同様の結果が得られるかどうかは未知数だ。発売後、ITmedia Mobileでも検証を行う予定なので楽しみに待っていてほしい。
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