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» 2010年03月17日 20時30分 UPDATE

インテルの社長が6コア搭載「Core i7-980X」で自作する (1/2)

インテルが、“Gulftown”こと「Core i7-980X エクストリーム・エディション」を正式に発表。その説明会で最も注目されたのが吉田社長の自作PCだ。

[長浜和也,ITmedia]

Gulftown、ようやく正式発表

 インテルは、3月17日に開発コード名“Gulftown”と呼ばれていた6コア内蔵CPU「Core i7-980X プロセッサー エクストリーム・エディション」(以下、Core i7-980X)を正式に発表した。1000個出荷時における単価は9万760円になる。発表当日に行われた製品説明では、インテル代表取締役社長の吉田和正氏、インテル技術本部技術部長の秋葉正之氏、マーケティング本部本部長の江田麻季子氏から、Core i7-980Xの特徴、技術的注目ポイント、そして、プロモーション計画などが紹介された。

 吉田氏は、2010年1月に発表された32ナノメートルプロセスルール採用“Westmere”世代のCore i5/Core i3を搭載したPCの出荷数が、出荷開始から9週目でインテル製CPU搭載PC出荷数の半分を占める好調な立ち上がりを示したことについて(Core 2 Duoシリーズは同時期に2%を占めていたにすぎない)、「新しい世代のCore iシリーズは、ユーザーから期待されているのが分かる。製品発表でも述べたように、世界中に情報を発信できるようになった個人ユーザーにとって、自分で撮影した高画質画像を発信することは当たり前になる。このような個人の要求を、快適にストレスなく実現するために、PCは高性能であることが求められる。PCはただ使えるだけでなく、高性能でなければならない」と、個人ユーザーが高性能のPCを求める流れが、2010年に登場した“Westmere”世代Core iシリーズの好調な売り上げを支えていると述べた。

kn_ci980x_01.jpgkn_ci980x_02.jpg 急速な立ち上がりをみせたWestmere世代のCore iシリーズ。出荷開始9週目でインテル製CPU搭載PC出荷台数の半分を占めた(写真=左)。3年前に登場したPCと2010年に登場したPCで性能を比較する。2倍から3倍の性能向上がユーザーの満足度を高めているとインテルは説明する(写真=右)

Core i7-975と比べて2〜4割の性能向上

 続いて吉田氏は、発表されたばかりのCore i7-980Xについて、「最大の特徴はコアを6つ内蔵した、最新の技術を用いたリーディングエッジのプロセッサであること」とその先進性を訴えるとともに、CPUの発表と同時に「10社以上のメーカーから13種類のモデルが発表された」と、PCメーカーも期待していることをアピールした。

 秋庭氏は、Core i7-980Xの具体的なスペックについて説明した。すでにPC USERでも掲載したレビュー記事“「Core i7-980X Extreme Edition」で“6コア12スレッド”の条件を探る”で、仕様を紹介しているように、Core i7-980Xは6コア内蔵が最大の特徴となる。Hyper-Threading Technologyに対応するため、CPU全体で12スレッドの同時処理が可能になるほか、Turbo Boost Technologyのサポートで、システム全体の負荷がTDPより低い場合に、6コア同時動作で最大133MHz、1コア動作で最大266MHzのクロップアップを可能にする。構成トランジスタ数は約11億7000万個、ダイサイズは248平方ミリだ。

 3次キャッシュメモリはコア共有の12Mバイトを実装するほか、CPUに統合されたメモリコントローラは“Bloomfield”と同様に、DDR3-1066を接続してトリプルチャネル構成をサポートする。Westmere世代のCPUとしては先行して登場している“Clarkdale”と同じく、AES-NIを導入しているので、無線LANのセキュリティやBitLockerなどのHDDの暗号化処理などでの性能向上も期待できる(WestmereにおけるAES-NIの効果についてはWestmereでPCはこう変わるを参照のこと)。

kn_ci980x_03.jpgkn_ci980x_04.jpg 説明会で示されたCore i7-980Xのダイ画像(写真=左)。Core i7-980Xの主な特徴とプラットフォームの構成。Intel X58 Expressチップセットを搭載するマザーボードがCore i7-980Xに対応する(写真=右)

 説明会では、Core i7-980Xのパフォーマンスをアピールするために、トムソン・カノープスの「EDIOS Neo 2 Booster」を使って1920×1080ドット、ビットレート24MbpsのAVCHDファイルを5本同時にエンコードする処理やオートデスクのMaya 2010を使った3DCGのレンダリング処理をCore i7-980XとCore i7-975 Extreme Editionと比較するデモが行われた。そこでは、Core i7-980Xのエンコード処理速度がCore i7-975から36%向上したほか、3DCGレンダリング処理では44%の向上したことが示されている。

kn_ci980x_05.jpgkn_ci980x_06.jpg 説明会で行われた「フルHDのAVCHDを5本同時に再生する」処理でCore i7-980XとCore i7-975の性能を比較するデモ(写真=左)。再生処理でCore i7-980Xは30%、エンコード処理で36%の性能改善が確認された(写真=右)

kn_ci980x_07.jpgkn_ci980x_08.jpg 同じく「1280×720ドットの3DCGをレンダリングする時間」で性能を比較する(写真=左)。Core i7-980Xは44%の性能向上を示した(写真=右)

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