5分で分かる、先週のモバイル事情――8月29日〜9月4日

» 2009年09月08日 15時57分 公開
[ITmedia]

4キャリア間でSMSの送受信を可能に 検討始まる

 NTTドコモ、KDDI、沖縄セルラー、ソフトバンクモバイル、イー・モバイルの5社は、3G携帯電話のショートメッセージサービス(SMS)の事業者間接続の実現に向けて検討を始めることで合意した。詳細については別途発表するとしている。

 SMSは、電話番号を宛先に短いテキストをやり取りするサービス。ドコモ、ソフトバンクモバイル、イー・モバイルはSMS、auはCメールとして提供しているが、現状、キャリア間の送受信には対応していない。

Windows Mobile 6.5搭載端末、10月6日発売へ

 米Microsoftは9月1日、同社の次期携帯電話向けOS「Windows Mobile 6.5」搭載の携帯電話「Windows phone」が10月6日に世界各国の各社から発売になると発表した。日本ではNTTドコモ、ソフトバンクモバイル、ウィルコムが発売する。

 この発表を受けて、端末メーカーがWindows phoneを発表。HTCがタッチスクリーン対応の「Touch2」、英Sony Ericssonが「XPERIA X2」、LGがフルタッチスクリーン端末、タッチスクリーンとスライド式QWERTYキーボードを搭載した端末、ストレート型QWERTYキーボード端末の3機種をリリースすることを明らかにした。

Photo 左からHTCの「Touch2」、英Sony Ericssonの「XPERIA X2」、LGのWindows phone

元グーグルのラーゲリン氏、iPhone広告の魅力を語る

 モバイル向け広告配信サービスを手掛けるアドモブのジョン・ラーゲリン代表取締役が、アークブレイン主催のセミナー「『iPhoneの衝撃』〜グローバルスマートフォン時代のビジネスチャンスと今後の潮流〜」に登壇した。NTTドコモやグーグルでモバイルビジネスに携わってきた経歴を持つ同氏が、iPhone向け広告の世界的な動きや種類を、同社の事例を交えながら紹介した。

 アドモブはモバイル広告事業の会社として2006年にシリコンバレーで創設され、日本法人は2009年の6月にオフィスを設立。同社は現在、iPhoneやAndroid端末といったスマートフォン向けのアドネットワークに注力している。

 スマートフォンのシェアはまだ低いものの、国際的なマーケティングを行う上ではiPhoneをはじめとするスマートフォン向け広告が今後重要になるとラーゲリン氏。表現力の高さも手伝って、IT業界を超えたさまざまな業種の企業を引きつけているという。

 同氏はまた、iPhoneアプリ内の広告にも言及。ユーザーの93%はiPhoneから直接アプリを探すため、アプリのユーザーを増やすには、iPhone上でマーケティングを図り、App Store内のランキング上位に入ることが有効な手段だという。

 広告の実際の効果について、ラーゲリン氏は「iPhone広告のクリック率は1〜2%と高い。私はグーグルに勤めていたが、この数値には驚いた」と胸を張る。また、コンバージョン率(最終的な成果:アプリの場合はダウンロード)に関しても、「無料アプリの場合では、10〜20%と高い」という。

中国にもiPhone、秋以降に登場

 中国の大手携帯電話会社China Unicom(中国聯通)は8月28日、同社が米AppleのiPhoneを中国で販売することでAppleと合意に達したと発表した。3年間の独占販売契約で、2009年第4四半期(10〜12月)に発売の見込みという。

 China Unicomは1月7日に中国政府からW-CDMAのライセンスを取得し、5月に同方式による3Gサービスを開始。年内に3Gのサービスエリアを335の都市に拡大する計画としている。

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iPhone、7月の販売ランキングでトップに

 アップルの「iPhone 3GS」が、GfK Japanが集計する国内主要量販店を対象とした7月の販売ランキングで、月間販売台数1位の座を獲得した。

 海外の携帯電話メーカーは、これまで何度も日本市場に挑戦し、中にはそこそこの人気を獲得した端末もあったが、軒並み苦戦を強いられてきた。そんな日本市場において、iPhone 3GSが月間1位を達成したことは注目に値する。

 iPhoneは2008年6月に、W-CDMAに対応した「iPhone 3G」がリリースされ、注目を集めた。しかし、絵文字が使えない、ワンセグがない、おサイフケータイじゃない、Yahoo!ケータイにアクセスできない、MMSに対応していない――などの理由から、発売当初ほどの販売台数は維持できなかった。

 2009年6月に、不満点の多くが解消され、処理能力が高速化された「iPhone 3GS」が登場。売れ行きは好調で、iPhone 3GとiPhone 3GSは、日本国内ですでに100万台以上が稼働していると予想される。

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イー・モバイル、キャリアショップの第1号店をオープン

 イー・モバイルは9月1日、同社初のキャリアショップ「イー・モバイル 赤坂」をオープンした。販売、サービス、サポートを提供するパイロット店としてオープンするもので、ユーザーは各種契約の申し込みやプラン/住所の変更などの手続きを行える。ショップではほかにも、最新端末の展示やサービス体験コーナを展開するなど、コミュニケーションスポットとしての役割も担う。

Photo イー・モバイル 赤坂

 イー・モバイルはこれまで、契約の受付や端末の範囲を家電量販店などで受け付けてきたが、契約数が7月末で約175万に達するなど好調に推移していることに加え、ユーザーからのサポートや情報発信に対するニーズが高まったことから、キャリアショップの出店を決めたという。10月以降には東名阪を始め、全国の主要政令指定都市にもショップを展開する予定としている。

次期Android OSのバージョンは「1.6」に

 次期Android OS(コードネーム:Donut)のバージョンは「2.0」ではなく「1.6」になることが、9月3日のAndroid開発者向け公式ブログの記事で明らかになった。

 Android携帯向けアプリストア「Android Market」の新機能を説明するこのブログには「もうすぐAndroid 1.6向けAndroid Marketの新機能を紹介する予定」という記述がある。

 新Android Marketでは、アプリ提供者はアプリの紹介ページに画面キャプチャーやアイコン、説明テキストを掲載できるようになるほか、新たなサブカテゴリーとしてスポーツ、ヘルスケア、テーマ、コミックスが加わる。

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富裕層向けケータイを販売――Vertu、国内第2号店が日本橋三越内にオープン

 高級携帯電話ブランドのVertuは8月31日、国内第2号店として「ヴァーチュ 日本橋三越店」(東京都中央区日本橋室町1-4-1)を、9月1日に日本橋三越本店本館1階アクセサリーサロンにオープンすると発表した。営業時間は月曜〜土曜が10時〜20時、日曜と祝日が10時〜19時30分。

 Vertuは2009年2月19日に、日本国内初の直営店となる「Vertu銀座フラッグシップストア」をオープン。国内第2号店のヴァーチュ日本橋三越店は、初の百貨店出店となる。同店は30代から40代のビジネスに成功した人々をターゲットとし、Vertuの顧客層をさらに広げることを狙う。

 同日から、日本ユーザー向けのメンバーシッププログラム「VERTU Club」を開始。24時間365日対応のコンシェルジュサービスやVERTU Club メール、VERTU 通話・通信サービス、バックアップサービスなどが利用可能になる。料金は月次メンバーシップが5万2500円/月、年次メンバーシップが57万7500円/年。

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