OMNIAは日本ではソフトバンクのフィーチャーフォン「OMNIA POP 931SC」や「OMNIA VISION 940SC」などを投入しているが、海外ではWindows phoneとして展開中だ。2009年7月下旬に発売された「Samsung OMNIAPro B7610」は、ビジネスマンをターゲットにしたハイエンドモデル。感圧式タッチパネル対応の約3.5インチ有機ELディスプレイと、QWERTYキーボードを搭載している。OSはWindows Mobile 6.5 Professional。
2009年10月に発売された「Samsung OMNIAPro B7330」は、コンパクトなストレートボディにQWERTYキーボードを搭載しており、ソフトバンクの「X01SC」やドコモの「SC-01B」をほうふつとさせる。下り最大7.2Mbps、上り最大2.0Mbpsの高速通信にも対応している。OSはWindows Mobile 6.5 Standard。
オウ氏によると、これらのWindows phoneが、韓国では一時期iPhoneよりも売れていたという。ただ、「2010年はAndroidのフラグシップ機でiPhoneと本気で真っ向勝負する」構えだ。
Samsung電子は、オープンOSを搭載しないフィーチャーフォンも、多彩なラインアップを展開している。
Samsung Monte(S5620)は、約3インチのワイドQVGAディスプレイを搭載したフルタッチケータイ。Samsung独自の「TouchWIZ 2.0Plus」も採用している。女性向けのフルタッチモデル「Diva(S7070)」は、裏面にキルト調の加工を施し、ダイヤモンド形の決定キーを搭載している。2010年1月から欧州やアジアで発売中。
2010年4月に韓国で発売した「Samsung BEAM(SPH-W9600)」は、世界初のフルタッチプロジェクターフォン「Samsung Haptic BEAM」の後継機。約3.3インチのワイドVGA(480×800ピクセル)有機ELを搭載しており、内蔵のプロジェクターで鮮明な画像や動画を投影できる。投影可能サイズは最大50インチ。ボディサイズは56(幅)×116(高さ)×15.7(厚さ)ミリ。
Samsung WaveとSamsung GALAXYを日本に投入する可能性について、オウ氏は「これからお客さんの声を聞いていきたい」と慎重な姿勢。badaとAndroidの戦略は異なり、bada端末についてはアジアや欧州など、Samsungのブランド力が浸透している地域を中心に投入していく構えだ。
Android端末についてはドコモの「Xperia」やソフトバンクの「HTC Desire」が注目を集めていることもあり、「(GALAXYを日本に投入する)可能性は高いと思っている。日本でも、オープンOSを採用したスマートフォンで十分勝負できる状況になってきた」とオウ氏は見ており、日本でのラインアップ拡充が期待される。
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