これまでiPhoneの弱点と言われることの多かった文字入力機能も改善された。まず、登録した読みから単語を変換できる「ユーザー辞書」が追加され、固有名詞などを簡単に変換できるようになった。これまではアドレス帳(連絡先アプリ)を簡易ユーザー辞書として利用していた人も、iOS 4ではアドレス帳を使うことなくユーザー辞書を作成できる。
また、これまで濁点と半濁点追加、小文字変換が割り当てられていたテンキー左下のキーから、顔文字の変換が可能になり、手軽に顔文字を入力できる。ちなみに、文字を入力すると、この左下のキーは従来どおり、濁点と半濁点の追加と小文字変換が可能になるので、従来のテンキーと比べて操作性が損なわれることもない。



専用キーから呼び出せる顔文字。(泣)(笑)(爆笑)などの文字もある(写真=左端、左中、右中)。入力してから変換が確定するまでは、従来どおり、左下キーからは濁点や半濁点の追加と小文字変換が可能(写真=右端)予測変換機能もiPhone OS 3.xから手が加えられており、より利用頻度の高い単語が表示されるようになった印象だ。例えば、iPhone OS 3.xでは「おは」と打つと「おはヨーグルト」という単語が候補に表れたが、iOS 4では「おはよう」「お話し」「お花」などの一般的な語句が先頭に現れ、「おはヨーグルト」という単語自体が候補に表示されなくなった。ただ、入力直後に表示される候補一覧が、1行のみという仕様は変更されていない。



iOS 4で「おは」と「あせ」を入力した際の変換候補(写真=左端、左中)。iPhone OS 3.xでは「おは」と入力すると「おはヨーグルト」が候補に出る(写真=右中)。筆者の場合、「あせ」を入力すると、必ず「汗臭い」が先頭に出ていたが、ついに1度も変換することなく終わった(写真=右端)そのほかの主なアップデート内容は以下のとおり。詳細はこちらの記事も確認してほしい。



複数アカウントのメールを一括で管理できるようになったほか、同じタイトルのメールのスレッド表示やアーカイブへの移動も可能になった。スレッド表示が可能なメールには、一覧画面の右側に数字(メールの数)が表示される(写真=左端)

画面上部のウィンドウから、SMSとMMSの検索が可能になった(写真=左)。iPhone OS 3.xと同様に、受信したメッセージごとにSMSとMMSの消去もできる(写真=中)。SpotlightからSMS/MMS、WebやWikipediaの検索も可能に(写真=右)
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