「Pocket WiFi(D25HW)」は、今回比較した製品の中では一番最初に発売された製品。モバイル機器は、後発の製品の方が洗練、小型軽量化されている傾向にあるが、Pocket WiFiは、今現役で使っても遜色ないほど完成度が高い。ディスプレイを搭載しているので、受信感度やバッテリー残量など、ランプよりも多くの情報を表示できる。ただしランプと違ってディスプレイを比較的近くから見ないと通信状態は分からない。
ディスプレイに表示する情報は携帯電話の画面に近く、通信状態がいわゆる「バリ3」のアイコンで表示され、バッテリー残量もアイコンが5段階で表示される。SIMカードが外れているときなどは「Insert USIM」と表示されてSIMの挿入をうながしてくれる。
使い方はイー・モバイル版SIMカード「EM chip(エムチップ)」をPocket WiFiに装着し起動するだけで、SSID「D25HW-〜」の表示が確認できる。WEP、WPAの暗号化キーは工場出荷時に「無線LAN初期設定シール」が付属しているので、そちらを確認すれば接続できる。
Pocket WiFiを使って無線LANを利用しているPCでは、専用サイト「EMOBILE D25HW設定ツール」の画面へ接続できる。「設定」の「無線LAN基本設定」でSSID、「無線LANセキュリティ設定」でWEPやWPAの指定が可能になる。
URoad-7000は今回一番シンプルな使い勝手、という印象だ。SIMカードを挿す必要がなく、PCでの設定も可能だが、通常は買ってからすぐに使うことになるだろう。SSIDや暗証キーはバッテリーカバーの裏にある。これはドコモなどと同じだ。
付属品は充電アダプターとUSBケーブル。ランプは光の強さが違うのか、同じランプ部分が小さいドコモのBF-01Bと比べても、ランプが見にくいとは思わなかった。また、UQ WiMAXは3Gの他社製品と比べてエリアが気になるところ。URoad-7000のランプは頻繁にランプの色が変化するので、電波の強弱が分かりやすく参考になる。
一方で、使い続けると本体が熱くなるのが気になった。もちろん火傷するような熱さではないが、他のルーターと比べても熱があるように思ったので、ポケットに入れるときに他の端末と一緒にしないなど、少し気を付けた方がいいかもしれない。
またPCを使った「Web設定画面」も用意されている。これも他の製品と同じくURoad-7000と接続した状態のPCを使い、専用アドレスからログインする。こちらでもSSIDの変更やセキュリティモードの変更などが可能だ。
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