ソフトウェアでも細かいバージョンアップが図られている。ホーム画面はIS03と同じOcean Observations製のものが採用されているが、新しいOS(Android 2.2)とチップセットにより、試作機ながらIS03よりも軽快に動作する印象だ。詳細はこちらの動画記事を参照してほしい。
IS01やIS03では起動中のアプリ一覧を呼び出して終了できるが、1つずつ終了させる必要があり、一括終了はできない。IS05ではこれを改善し、「すべて終了」アイコンから一括終了が可能になった。ステータス画面には無線LAN、Bluetooth、GPSなどの設定を変えられるアイコンなどが加えられ、より多くの設定ができる。IS03では受信しかできなかった「赤外線」アプリも改善し、IS05では同アプリ経由で画像やアドレス帳データの送信も可能になった。



起動中アプリ一覧に「すべて終了」アイコンが追加され、一括終了が可能になった(写真=左端、左中)。ステータス画面の項目もIS03より増えている。画面回転のオンとオフも下のアイコンから変更できる(写真=右中)。こちらはIS03のステータス画面(写真=右端)ソフトバンクの「GALAPAGOS 003SH」と同様の「TapFlow UI」を採用したことも特筆すべき点だ(関連記事)。このUIにより、カメラ利用時にはよく使う機能が大きなアイコンで表示され、「ピクチャー」アプリでは(登録した)人物やイベント、撮影場所ごとに写真が表示される。アドレス帳では登録した人物ごとにTwitterやmixi、メールなどの履歴や写真を表示できる。



静止画の撮影画面。左下のアイコンをタップすると、サブメニューが大きなアイコンで表示される(写真=左端)。撮影サイズは最大8M(2448×3264ピクセル)(写真=左中)。撮影モード一覧(写真=右中)。「TapFlow UI」により、よく使う機能ほど大きく表示される(写真=右端)文字フォントも拡張し、IS03に内蔵されていた「モリサワ 新ゴ R」「LC明朝」「SHクリスタルタッチ」「Droid Sans」に加え、女性に好まれそうな「モリサワ陸隷」「モリサワ 丸フォーク M」「モリサワ はせトッポ R」といったポップなテイストの書体も採用している。展示されていたモデルでは初期状態ではモリサワ はせトッポ Rが設定されていたが、実際にどのフォントが設定されるかは未定。
このほか、IS05では電源キーとホームキーを同時に押すことで画面キャプチャを撮れる。ただしワンセグの画面はキャプチャできない。また説明員によると、アプリによってはホームキーを押した時点でホーム画面に戻ってしまう可能性もあるという。ともあれ、Android端末で画面キャプチャを撮るには(一部機種やアプリ使用時を除き)SDKをインストールしたPCと端末を接続する必要がありハードルが高いので、これはうれしい対応だ。
ブラウザはFlash Player 10.1に対応し、PC上のFlashコンテンツを閲覧できる。ワンセグ、おサイフケータイ、Eメール(@ezweb.ne.jp)、グローバルパスポートCDMA、Skype au、jibe、au one ナビウォーク、LISMOなどはIS03に引き続き利用できる。



日本語入力システムには「iWnn IME-SH edition」を採用。フリック入力(写真=左端)、入力ミスの補正(写真=左中)、ワイルドカード入力(写真=右中)に対応。QWERTY配列のキーも利用できる(写真=右端)IS05は一見するとIS03の廉価版に見えるが、Android 2.2や新しいCPUを採用するほか、UIにも磨きがかけられており、IS03から着実に進化していると感じた。ディスプレイやカメラはIS03からスペックダウンしているものの、「幅55ミリ」のコンパクトボディは大きな魅力。機能とサイズのバランスがうまく取れたモデルといえる。IS03ユーザーにとっては複雑な心境かもしれないが、画面キャプチャなどソフトウェアの一部は、今春を予定しているAndroid 2.2へのアップデートにより利用可能になる予定。2.2へのアップデートはIS05の発売と同時期になる見込みなので、IS03ユーザーは落胆(?)せずに続報を待とう。
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