Sony Ericsson製の「Xperia arc」は、国内のスマートフォンではまだ対応機種の少ない、HDMI出力をサポートしているのも特長の1つだ。本体上端部にMicro HDMI端子を備えており、ここにMicro HDMI対応ケーブルを挿してテレビと接続すれば、Xperia arcの画面をテレビに出力できる。どのように出力されるのかを見てみよう。なお、Xperia arcは発売前のグローバルモデルのため、実際の製品とは仕様が異なる場合があることをご了承いただきたい。
Xperia arcとテレビをHDMIケーブルで接続すると、自動で「ギャラリー」アプリが立ち上がり、Xperia arcに保存された写真や動画をスムーズに呼び出せる。同じくMicro HDMI端子を備える「GALAPAGOS 003SH」の場合、テレビ出力をするには、「HDMI」アプリを立ち上げて「HDMI接続開始」を選ぶ必要があるが、Xperia arcではその手間を省ける。
テレビとXperia arcの画面は連動しており、Xperia arcで写真をフリックすると、テレビにも写真が切り替わる様子が映る。内蔵の動画コンテンツを再生したところ、高精細で、音声もテレビから出力されたので、テレビ番組を見ているのと変わらない感覚だった。YouTubeも出力でき、720pの高精細な動画も快適に視聴できる。


Xperia arcとテレビをHDMI接続すると、自動で「ギャラリー」が立ち上がる(写真=左)。ギャラリーのサムネイル表示を出力(写真=中)。全画面で美しく再生される(写真=右)。テレビには東芝の37型のREGZA「Z8000」を使用した写真や動画以外のアプリケーションも出力できる。ブラウザ、マップ、Android マーケットなど、横表示が可能なアプリは横画面で出力される。プリセットされているホーム画面は横表示できないので、テレビにも縦画面で表示され、左右に余白が空く。今回は試さなかったが、横表示対応のゲームもテレビに出力すれば、大画面で迫力あるプレイを楽しめそうだ。
細かい部分だが、Xperia arcでは「コピー&ペースト」機能が改善されている。
Xperia arcでは、簡単な操作で任意の範囲を指定して、入力画面やブラウザの文字をコピーできるようになった。コピーしたい部分を長押しすると、文字周辺の色が変わり、先頭と最後に表示されるバーに触れながらスライドさせると、範囲を調整できる。この操作感はiPhoneと似ており、慣れればスムーズに使える。選択した部分をタップすると、クリップボードにコピーされる。文字入力画面では、Xperiaをはじめ、テキストすべてをコピーできる機種は多かったが、Xperia arcではコピーする範囲を自由に決められるので、うれしい改善といえる。
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