インタビュー
» 2011年09月05日 10時30分 公開

大画面がいい、でも片手で操作したい――二律背反に挑戦したパナモバ初のスマートフォン「P-07C」開発陣に聞く「P-07C」(2/2 ページ)

[今西絢美,ITmedia]
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パナソニックならではの独自機能

photo 「エコナビ」では、画面が消灯したときに、指定したアプリを終了させられる

―― 個人的には「エコナビ」機能が面白いなと思いました。さすが家電に強いパナソニックだなと。

池田氏 スマートフォンを持つと、バッテリーの持ちを気にする声は多いです。バッテリー容量も1400mAhと夏モデルの中では大きい方ですが、さらに「エコナビ」を搭載することで実用時間がアップしています。特に、タスク管理機能に注目してほしいですね。

村本氏 エコナビは、バックグラウンドで動き続けるアプリを自動制御してくれるので、バッテリーの消費を格段に抑えられます。スマートフォンの開発当初からエコナビをうたえるよう進めていたんですよ。

―― あと、女性としてはフィットキーもデコれるというのは心惹かれるポイントだと思っています。

池田氏 女性の皆さんのケータイを見せてもらうと、キーの上にシールを貼っていて、番号やかなが見えなくなっていたんです。男性の私からすれば驚いたので、「これはいいんですか?」と聞くと、「かわいければ問題ない」ということを言ってたんですよ。じゃあ本当にシールを貼るみたいな感覚でキーにスタンプを押せるといいのかなと思ってデコ機能を搭載しました。

photophoto キーのサイズやデザインを自由に変更できる「フィットキー」

高機能なのに使いにくさを感じさせないことが重要

photophoto タッチスピードセレクター以降の2ページ目はオーソドックスなホーム画面(写真=左)。アプリ一覧では、ダウンロードしたアプリとお気に入り登録したアプリを個別に確認できる(写真=右)

―― では、UIについてお聞きしていきたいと思います。基本的なUIでこだわった点はあるのですか?

日高氏 ホーム画面の2ページ目以降は、初心者向けの入門機ということもあって、Androidの作法に慣れてもらうようにとなるべくUIを変えていません。ただ、アプリ一覧画面は縦スクロールでなく横スクロールにしています。ホーム画面が横スクロールなのに、アプリ一覧が縦スクロールだと迷いやすいので、使いにくい点は改善しました。あと、ダウンロードしたアプリだけをまとめて表示するようにしたのも工夫したポイントです。使い方としては、毎日使うアプリはホーム画面に、3日に1回くらい使うアプリは「お気に入り」に登録したりして、上手く使い分けるといいかもしれません。

―― 特に苦労された点を挙げるとすればどこでしょうか?

日高氏 タッチスピードセレクターの感度のチューニングも大変でしたが、それ以外ではFuture Plusですね。かなり高機能なアプリなのですが、なるべく高機能さを感じさせないように心がけました。最初の設定も5ステップくらい画面に従って入力するだけで使えます。あとは、ユーザーが使い慣れるほどにデコレーションができるようにもしています。とにかく使いにくさを感じさせないことに注力しました。

photo 日高淳氏

―― 今回は女性をメインターゲットにしていますが、機能的には男性に勧めることもできますよね。

日高氏 フィットキーでキーの大きさや位置を変えられるのは男女共通で使いやすいはずです。あと、カタログには女性っぽいデコレーションの画面をたくさん載せているのですが、宇宙都市のようなデザインなど、男性に向けたデコレーションも用意しています。

村本氏 メインは20代の女性とその前後の世代の女性としていますが、男性にも使っていただけるよう端末カラーに黒を用意しました。あと、「女性向け=初心者が使いやすい」ということでもあるので、パナソニックを昔から支持してくださっている中高年の男性にも受け入れていただけると考えています。画面が大きいので文字が読みやすいですし、フィットキーを大きくすれば、よりタップしやすくなると思います。

ワンセグ、おサイフ、赤外線機能の使用頻度は低い

―― 少し気になったのですが、ワンセグと赤外線に対応しながら、おサイフケータイが非対応なのには何か理由があるのでしょうか?

村本氏 おサイフケータイのチップとアンテナが入ると端末が大きくなってしまうんです。あと、ユーザーの皆様がお求めやすい価格にしたかったというのもあります。

―― 夏モデルの中にはワンセグを搭載しないモデルもありますが、そんな中おサイフケータイを省いてワンセグを採用したのは、女性へのヒアリングによるものなのですか?

池田氏 ワンセグ、おサイフ、赤外線機能というのは使用率でいうと20%以下で、かなり使用頻度が低い機能なんです。その中でもおサイフケータイに関しては、使う人と使わない人がはっきり分かれ、使っている人の割合はかなり低いとみています。さらに、我々がターゲットにしている方々は、機能やデザインだけでなく、“納得価格”かどうかも重視しています。使わない機能があるくらいなら、そのぶん納得できる価格であった方がいい。そういった総合的な判断をした上で、おサイフケータイは搭載しませんでした。

―― 防水機能についてはいかがでしょう。

村本氏 今回はデザイン第一だったので、側面に隙間が多い本機では無理でした、ただ、防水機能の必要性は理解しているので、我々も今後取り組むことになると思います。あと、より鮮やかなイルミーネーションの搭載もクリアしなければいけない課題ですね。

―― 今後の話が出ましたが、これからの展望をお聞かせください。

池田氏 今回はプロモーションも含めて女性に特化した商品を出しましたが、これまでのフィーチャーフォンのような展開も含めて、ラインアップは増やしていきたいです。

村本氏 家電連携なども視野には入れています。パナソニックグループ内でのAndroid連携も進めていきたいですね。

―― それでは最後、読者の方に一言お願いします。

村本氏 デザイン、UI、プリインアプリなど、ターゲットユーザーの方々に満足いただける端末に作り上げたという自負があります。自信を持って市場に出していける端末ですので、皆様よろしくお願いします。

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