続いてソフトウェアを見ていこう。WALKMAN、アルバム、ムービー、Timescape、FMラジオなどのXperia独自アプリは2機種とも共通だ。ただしXperia VLはうたパス、ビデオパス、LISMO Player、au災害対策などau関連のアプリが多く、プリインストールアプリの総数はVLの方が多い。そのためか、Xperia VLは初期状態からauのアプリをまとめた「au」フォルダがドック(ホーム画面下部の固定アイコン)に用意されている。ホーム画面はVLはXperiaホームのみがプリセットされているが、Xperia AXはドコモのスマートフォン共通の「docomo Palette UI」も利用できる。docomo Palette UIは、どちらかというとスマートフォン初心者向けなので、Xperiaの世界観を楽しみたければ、Xperiaホームに設定しておきたい。
キャリア独自のサービスや通信規格以外の違いもある。まず、ほかのアプリと重ねて表示できる「スモールアプリ」は、Xperia AXでのみ利用できる。マルチタスクキーを押して表れる「最近起動したアプリ」一覧の下に、スモールアプリの一覧も表示される。初期状態では電卓、タイマー、メモ、ボイスレコーダーがプリセットされている。例えばWebサイトでニュースをチェックしているときにスモールアプリのメモを立ち上げ、必要な情報をメモに残すといったことができる。使用中のアプリからホーム画面に戻る手間を省けるので便利だ。このほか、スモールアプリ一覧の「+」ボタンからGoogle Playにアクセスして、ほかのスモールアプリを追加することも可能だ。単位変換、(インカメラを使った)鏡、スモールブラウザ、為替レート計算アプリなどがあり、ダウンロードして追加できる。ちなみに、ソニーモバイルによると、スモールアプリのSDKは公開していないとのことで、現在は基本的にソニーモバイルのアプリしか利用できない。
Wi-Fi対応テレビにXperia AXの表示内容を出力できる「スクリーンミラーリング」も、現時点ではXperia AXのみ対応する。ソニーモバイルによると、スクリーンミラーリングはアップデートによりXperia VLでも利用可能になるよう予定しているが、スモールアプリについては未定とのこと。登録したアクセスポイントの近くに入ると、自動でWi-Fiがオンなって接続する「エリア連動Wi-Fi」も、ドコモのXperiaならではの機能で、Xperia GX/SXから搭載されている。
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