「LINE」は、主にスマートフォンで無料の通話とメッセージの送受信ができるとして、中高生を中心にさまざまな年代で人気を集めているアプリだ。その利用者は世界で2億ユーザーを突破し、国内だけでなく海外でも普及している。そんなLINEについて、「名前は聞いたことあるが実は使ったことがない」という読者もいるのではないだろうか。また、若年層が見ず知らずの人とつながる「出会い」問題もあり、「何となく怖い」と敬遠している人もいるだろう。
本連載では、そんなLINE初心者向けに、初期設定から各機能の紹介、基礎的な使い方を紹介していく。従来のキャリアメールやほかのSNSサービスと使い分けることで、インターネット上のコミュニケーションがより便利になるはずだ。なお、本連載ではiPhone 5を使って検証を行う。
まずはスマートフォンに、LINE(外部リンク)からアプリをダウンロードしよう。アプリを起動すると、新規登録の画面が出てくる。ここで「プッシュ通知」送信の許可を求められるが、プッシュ通知の受信は「設定」→「通知」→「LINE」から、いつでも変更できる。
新規登録では、携帯電話番号かFacebookアカウントの入力が求められる。ここでは電話番号での登録を行った。番号の登録に抵抗を感じる人もいるかもしれないが、その目的は2つある。1つは不正な利用を防ぐためで、アプリの利用規約には「本人確認や不正利用防止のために利用し、ほかのユーザーには公開しない」旨が書かれている。そしてもう1つが、電話番号が登録されているアドレス帳からLINEを使っているユーザーをピックアップするためだ。アプリの利用はあくまで自己責任になるが、この点を理解した上でLINEを活用してほしい。
電話番号入力後、「番号認証」から利用規約に進んで「同意」をタップすると、認証番号を記載したSMSが送られてくる。その認証番号をアプリに入力して「次へ」をタップすると、「友だち追加設定」が表示される。この「友だち自動追加」をオンにすると、アドレス帳内のLINEユーザーが友だちに追加される。また、「友だちへの追加を許可」をオンにすると、自分の電話番号を登録しているLINEユーザーの友だちに自分が追加される。初期状態では両方オンになっているが、安全面に配慮して両方オフにしておくのが良いだろう。LINEも「安心安全ガイド(外部リンク)」でオフを推奨し、いきなり知らない人とつながらないよう注意を呼びかけている。
「次へ」をタップすると「利用登録」画面になるので、LINE上の名前と写真を設定しよう。同じ無料メッセージアプリである「Skype」ではあとから名前の変更はできないが、LINEでは名前はいつでも変更できる。写真の登録は必須ではない。ここで、LINEがアドレス帳へのアクセスを求めてくるので、自分の電話番号をアドレス帳に登録している相手の友だちリストに表示されても問題ない……という人は、許可しよう。これで初期設定は完了だ。
初期設定で本名を設定していれば問題ないが、LINEを使っていると、あだ名や顔写真以外の画像をプロフィールに使っていて、誰なのか判別がつかないアカウントに遭遇することがある。そんなときに知らない人だと思われて「ブロック」されないよう、しっかりとプロフィールを設定しておきたい。
まずLINEを起動し、画面下のメニューにある「その他」→「設定」→「プロフィール」とタップする。ここでは、画像と名前の登録ができるほか、ほかのユーザーに自分の状態を表すメッセージを表示する「ひとこと」、アプリ内でほかのユーザーを認識するための「ID」などが入力できる。画像は「編集」をタップしてカメラで撮影するか、カメラロールの中にある画像から選択する。自分が誰なのか、最低限分かるように設定しておきたい。
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