さらに1回何分と制限があるのではなく、24時間いくらでも話せる通話定額も2社から提供されている。「もしもシークス」の「かけたい放題フル」(月額1800円)と、「楽天モバイル」の「楽天でんわ かけ放題」(月額2380円)だ。特定の番号を付加するプレフィックスとはいえ、大手キャリアの通話定額のようにどんな長電話でも安心、頻繁な通話でもOKというまさに最強のオプションだ。
ただし全くの無制限というわけではない。例えばもしもシークスでは「不正利用防止のため1日50回以上、連続60分同一相手との通話を行うと停止する場合がある」という。
また「楽天モバイル」でも具体的な回数や時間は非公開だが、約款において楽天モバイルの業務の遂行や電気通信設備に支障を及ぼさないよう、従量制の切り替えや利用停止がある、としている。ただ、これらの注意事項はあくまで不正、プログラミングで自動発信するような利用方法を規制するためのもので、ほとんどの人には関係ないだろう。
MVNO | オプション名 | 月額料金 | 必要なアプリ |
---|---|---|---|
もしもシークス | かけたい放題フル | 1800円 | かけたい放題 |
楽天モバイル | 楽天でんわ かけ放題 | 2380円 | 楽天でんわ |
MVNOのプレフィックス方式で最強ともいえる24時間通話定額のオプション。先日楽天モバイルも加わり、執筆時点(4月下旬)では2社から提供されている |
24時間定額は、これまでMVNOではもしもシークスのみが提供していたが、4月24日に楽天モバイルも開始。ただし月額料金ではもしもシークスが安い。先ほどのJ-mobileの120分かけ放題よりも安いのだ。ただしこの比較はオプションの料金だけ。契約する基本プラン、組み合わせるデータ容量も各MVNOで違うため、トータルで安いとは限らない。詳しくは別途述べる。
次に取り上げるIP電話方式でも通話定額は用意されているが、IP電話はデータ容量の消費、通話品質に不安がある。「頻繁に長電話をする」または「長電話になるかどうか分からないが頻繁に電話をする」、そんなヘビーな電話ユーザーに最も安心なMVNOの通話定額は、プレフィックス方式の通話定額だろう。
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