格安SIMでもたくさん通話したい! MVNOの通話定額オプションを整理する(6/7 ページ)

» 2017年05月09日 11時41分 公開
[小林誠ITmedia]

アプリは不要 通常の電話回線を使った通話定額

 プレフィックス、IP電話と2方式の通話定額を紹介したが、大手キャリアと同じく通常の電話回線を使い、通話定額のオプションサービスを提供しているMVNOもある。

 このタイプはキャリアの通話定額と同じく、アプリを使わずに、いつもの通話でそのまま通話定額となる。アプリのインストールは不要、番号を付与する必要も、新たな電話番号を取得する必要もない。いつもの電話番号のまま、いつものかけ方で定額になる。通話品質は当然キャリアと同じで、緊急通報もそのまま可能。最も安心かつ手軽な手段といえる。

 データ通信専用SIMとの組み合わせは不可で、定額の時間を超過すると通話料は20円/30秒となる。また通話定額の内容は各社異なり、「1回1分まで」「1回5分まで」「無料通話分」の3タイプになる。

通常の電話回線を利用した通話定額
MVNO オプション名 対象 月額料金 1分かけ放題 5分かけ放題 無料通話分 時間超過後の通話料
スマモバ スマート通話定額60 音声プラン 398円 〇(1日50回) × × 20円/30秒
DTI SIM でんわかけ放題 音声プラン 780円 × × 20円/30秒
J:COM MOBILE かけ放題5分 スマホセット 850円 × × 20円/30秒
mineo 通話定額30 デュアルタイプ(音声) 840円 × × 30分 20円/30秒
mineo 通話定額60 デュアルタイプ(音声) 1680円 × × 60分 20円/30秒
通常の電話回線を利用した通話定額一覧。プレフィックス方式の通話定額と似ているオプションが多いものの、定額時間超過後の通話料は高い

 スマモバの「スマート通話定額60」は1回1分まで。さらに1日50回までだが月額398円と、オプションではFREETELのプレフィックス方式(月額299円〜)に次いで安い。なおスマモバもアプリの「スマートコール」を利用すればプレフィックス方式を使え、時間超過後の通話料が16円/30秒と少し安くなる。

スマモバ スマモバは、通話関連のオプションサービスが充実している

 1回5分までの通話定額はDTI SIMとJ:COM MOBILEが提供している。DTI SIMの方が70円安く、音声SIMとの契約があればよい。J:COM MOBILEではスマホセットで契約したユーザーのみが申し込める。

 mineoには「通話定額30」と「通話定額60」というオプションがあり、無料通話分が30分か60分を選べる。ただし同じように無料通話分のあったU-mobileのプレフィックス方式(60分800円)よりも高い。音声通話のあるデュアルタイプと契約している場合、申し込みが可能だ。

 なお、オプションサービスではないのでここには含めていないが、次ページで取り上げているUQ mobileとY!mobileの通話定額も、キャリア回線を使用している。

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