場所 電気街各所
解説 アキバ電気街は、秋葉原駅から末広町駅までの狭いエリアに無数のショップがあり、都内でも有数の超過密な商業地となっている。アキバ特有の雑多で複雑な街並みは、雑居ビルの2階以上で営業する“空中ショップ”によるところが大きい。
アキバに空中ショップが多いのは、電気街であることと無関係ではない。ビルの5階に店を構えるPCパーツショップ・CUSTOMは「ネット通販で購入されるお客さんは多いですね。ネットで当店を知って来店される方もいます」と話す。ほかにもネットショップで知名度を上げている店舗はかなりの数にのぼり、実際にネット通販が収益の大半だと語るショップもあるほどだ。
ネット通販が主力でありながら、そうまでして秋葉原にこだわるのは、やはりアキバのブランド力。某ショップは「ネットショップを展開する際、“アキバにリアル店舗がある”というステイタスは非常に大きい。信頼度が格段に上がるからね」と話していた。
PCパーツショップとインターネットとの親和性の高さ、そしてアキバの持つブランド力が空中ショップの増加と定着を推し進めたというわけだ。さらに最近では、賃貸料の安さからメイド喫茶がビルの2階以上で営業するケースも多数見られるようになっている。
用例 「アキバの達人は、ふくらはぎが発達しています。なぜなら彼らは、空中ショップをはしごするのに、エレベーターを待ちません」
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