VAIO type Pとドイツを旅するCeBIT 2009“番外編”(2/4 ページ)

» 2009年03月13日 19時00分 公開
[長浜和也,ITmedia]

ハンブルク空港シャトルバスでVAIO type Pを使う

 ハンブルク国際空港と市内の中央駅を30分程度で結ぶシャトルバスには、対面式のシートボックスが2カ所あって、そこにはテーブルが備えられている。半円状の形をしたテーブルのサイズは最長部で約39×36センチになる。端から15センチのあたりで円弧を描き始めるが、テーブル中央部ならVAIO type Pを問題なく設置できる。パームレストも確保できるし、テーブルはしっかりと取り付けられているので、きしむことなく安心して手を乗せることができた。

 なんと、このテーブルに下にはACコンセントが用意されている。ドイツ式の230ボルトCプラグを使うことになるが、VAIO type Pの標準付属のACアダプタは230ボルトに対応しているので、Cプラグアダプタを使えば問題なく利用できる。

ハンブルクの空港シャトルバスでVAIO type Pを使う。対面式のシートにはテーブルがあって、さらに電源まで用意されていた

ICEでVAIO type Pを使う

 こちらの前前日リポートでも紹介したように、PC USERのCeBIT取材班は、ハンブルクからCeBIT会場のハノーバーまでICE(Inter City Express:都市間高速鉄道)を利用して連日通った。片道約1時間30分、往復3時間という長い移動時間を無駄にしないように、VAIO type Pを使って仕事に励むことになる。日本でいうところの新幹線に相当するドイツの高速長距離列車だけあって、乗客にはビジネスマンも多い。彼らのほとんどがノートPCを取り出して朝のICEでは資料作成、夜のICEではムービー鑑賞に利用していた(その多くがA4サイズの大画面ハイパフォーマンスノートPCだったのは興味深いところ)。

 ICEには1等席と2等席があるが、経費節約が至上課題のPC USERとしては、1等席に足を踏み入れることすらなく、もっぱら2等席だけを利用していた。そのため、ここで紹介できるのも2等席に限った情報になる。

 2等席の「Saloon seat at table」で予約できる対面式シートのテープルのサイズは、幅が約48センチ、長さは約100センチで、ノートPCはおろか、書類だって置けてしまう。車両によっては電源が用意されている場合もある。ただし、利用率が多い時間では多くの場合相席になるため、仕切りのないスペースを相手に気を使いながら利用することになるだろう。子ども連れの家族が使う場合も多いので、仕事でノートPCを使いたいという場合にはリスクが高い。

 「Saloon」で予約できる通常の2シートにも日本の長距離列車と同様のテーブルが用意されている。サイズは25×35センチ。奥から約8センチ、右端から10センチに中心を置く半径2センチのコップ受け用くぼみがある。このくぼみが微妙な位置にあって、VAIO type Pでふさごうと思っても変にがたついてしまう。そのため、本体を左寄せにおいて使うようになった。なお、ICEには、細かく異なる形式の車両が存在しており、乗る編成によってはテーブルの形状が異なる場合もある。

ICE2等席の対面シートのテーブルと通常座席のテーブルでVAIO type Pを使う。この画像ではたまたま対面シートでも相席しなかったが、通常は他人と相席(運が悪いと家族連れ)になるので、あまりお勧めではない

ドイツの鉄道で指定席を確保する

 ICEの予約は自動予約機でもWebページでもできる。ただ、Webページで予約した場合、チケットを印刷して持参しなければならないので、旅行者にはやや利用しにくい。

 その利用方法は旅行経験者のWebを検索すればいろいろと調べられるが、座席の種類を指定する段階で「saloom seat at table」「salom」、そして「quiet zone」「mobile phone zone」などを自分の利用にあわせて選ぶ必要がある。先に紹介したようにsaloomは通常の2シートでseat at tableは対面式のテーブル席になる。quiet zoneとmobile phone zoneは車両によって分けられている「携帯電話利用禁止車両」「携帯電話利用可能車両」の選択になる。

 なお、仕切りで区切られた個室のような「Compartment」も選べるが、最初に乗ったICEの個室で「密着度が異様に高いカップルと関係のないおじさん」の組み合わせが乗り合わせているのを見てから利用を避けたので、その実情はここで報告できない。

DB(ドイツ鉄道:Deutsche Bahn)の駅構内にある自動予約発券機。出発地と行き先、利用希望時間を入力するとお勧めの列車が表示される。そこから、利用する編成と座席の種類を選択していく。座席の種類がいろいろあるので、ここで戸惑うことも多いと聞く


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