CeBITの会場で「あれ、あのベンダーのブースはどこだったっけ?」などのちょっとした情報を調べたいとき、(軽いVAIO type Pもいいけれど)スマートフォンで調べられればとても便利だ。それ以外でも、複数のPCとデータを共有するために、IMP4対応のメールサービスやスケジュールサービス、データ同期サービスを利用しているなら、ネットワークにアクセスしないと何かと不便だ。
しかし、日本から持っていく「海外対応ケータイ」では、データ通信のコストが非常に高く設定されていてとても実用には耐えられない(ソフトバンクモバイルのXシリーズが6月からメール受信も1通あたり100円のミニマムチュージってどういうことよ)。こうなったら、思い切って「電話機能をオフ」にして、無線LANだけでスマートフォンを利用する術を考えることにしよう。幸い、T-MoibleのサービスはユーザーIDで管理されるので、複数の無線LAN端末が利用できる。スマートフォンでもVAIO type Pでやったように、ハノーバーメッセの無線LANサービスにアクセスして、そこから、T-Mobileへのローミングからログインすると……。

まず、ハノーバーメッセの無線LANサービスの電波を補足して、インターネットにアクセスするとハノーバーメッセの無線LANログイン画面が表示される。なお、NetFront 3.5ではログイン処理が止まってしまい、標準のInternet Explorerでしか行えなかったおお、見事にハノーバーメッセのログイン画面が表示された。ここまでできれば、CeBITの公式Webページからブース情報を検索したり、通常のインターネットサービスを利用できる。せっかくの“海外対応”のスマートフォンも、非現実的なコスト設定のおかげで、“スタンドアローンのPDA”でしかなかったが、少なくとも、ドイツではT-Mobileの“ホットスポット格安定額プラン”のおかげで、十二分に活用することができた。

CeBITの公式Webページからブースの場所を検索する。広大な会場では意外と重宝する。このほかにも、Googleに入力しておいたスケジュールやドキュメントも参照可能だ。無線LAN(とT-Mobileの格安定額プラン)のおかげで、海外でも“スマートフォン”として使えるようになった
【特集】CeBIT 2009
CeBIT 2009、会場手前160キロ“前前日”リポート
ラスベガスにたどり着くのか?──2008 International CES“会場500マイル手前”リポート
これぞ「VAIO type P」の真骨頂!?――ワイヤレスWAN+GPSモデルを攻略する
こいつ、動くぞ!:「VAIO type P」でWindows 7 日本語β版を走らせる
ポケットスタイルPC発進:本日発売の「VAIO type P」を動画でおさらいする
真の実力が明らかに:これは理想の低価格ミニノートPCなのか!?――「VAIO type P」徹底検証(後編)
ソニー初のAtomマシンが登場:これは理想の低価格ミニノートPCなのか!?――「VAIO type P」徹底検証(前編)
新鋭ミニPCをいきなり分解:やはり中身もNetbookとは大違い――「VAIO type P」を丸裸にする
山田祥平の「こんなノートを使ってみたい」:時代を築くVAIOが現れた──「VAIO type P」開発者の証言
2009年PC春モデル:1600×768ドット液晶/588グラムの“ポケットスタイルPC”――「VAIO type P」Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.