デジタル3波/BD内蔵の“ITA PC”「VALUESTAR N VN790」を堪能するこちらはフルHD対応(2/2 ページ)

» 2009年07月23日 11時30分 公開
[都築航一(撮影:矢野渉),ITmedia]
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AVCRECにも対応し多彩な録画モードをサポート

 機能面での最大の目玉は、フルHD液晶の威力も発揮できる、テレビ視聴や録画の機能だろう。VALUESTAR Nシリーズでは、最上位機にあたるVALUESTAR N VN790シリーズのみが、地上/BS/CS110度の3波対応デジタルチューナーを2基搭載する。ハードウェアトランスコーダーチップも内蔵しているため、デジタル放送のデータを直接記録するダイレクトモード(地上デジタル放送の場合でビットレートは約17Mbps)をはじめ、MPEG-4 AVC/H.264で圧縮する3つの録画モードを選べば、初期状態で約831Gバイトの空きがある内蔵HDDに、最長527時間もの録画が行なえる。録画用ドライブとしては外付けHDDも利用可能だ。

 テレビ番組の視聴や録画に用いるソフトウェアは、NEC独自のSmartVisionだ。マウスによる操作を前提とした画面と、付属の赤外線リモコンですべての操作が可能な10フィートUIの2種類の画面を備える。ライブ視聴中にリモコンや画面の一時停止ボタンを押すだけでタイムシフトモードに移行するなど、どちらの画面モードも直感的な操作で手軽にテレビ番組を楽しめる。もちろん2番組同時録画や裏番組録画にも対応しているが、ライブ視聴している番組の録画中に裏番組を見たい場合など、わずかな場面ではあるものの手動でチューナーを切り替える必要があるのは惜しい。

SmartVisionはマウス操作用とリモコン操作用の2つのUIを備える。こちらはマウス操作用の番組表を表示したところ
リモコン操作用UのIでは、録画予約済み番組が赤く表示されるなど、マウス操作用UIよりもわかりやすさが重視されている
録画予約はジャンルやキーワードを指定することで、番組表データから該当する番組を自動で抽出、録画する「おまかせ録画」を利用可能

 録画した番組は、SmartVision上でCMカットなどの簡単な編集が行なえるうえ、CPRM付きDVD-R、CPRM付きDVD-RAM、BD-R、BD-REの計4種類のディスクメディアに保存できる。もちろんダビング10にも対応ずみだ。

 中でも注目は、DVD-RAMに記録する場合はHDの解像度のまま書き込めるAVCREC形式での保存が選択できることだろう(DVD-Rの場合、VRモードに変換してSD解像度で保存)。MPEG-4 AVC/H.264で圧縮するモードでHDDに録画した番組であれば、再変換なしでDVD-RAMに書き出せる。例えば、ビットレートを約4Mbpsに抑えたファインロングモードの設定ならば、HDDに録画した番組をHD解像度のままDVD-RAMに約2.5時間保存することが可能だ。

 ただし、MPEG-2 TS形式のダイレクトモードで録画した番組をDVD-RAMに保存する場合は、ファイン/ファインロング/ロングモードのいずれかに再変換する必要がある。この際、変換処理はハードウェアトランスコーダーが行うため、CPU使用率は常に数パーセントに抑えられるが、実時間以上の変換時間がかかるケースもあるうえ、変換や保存の処理中はテレビ番組の視聴や録画もできなくなる。最終的にどんな形式で保存するのか(あるいは保存せず破棄するのか)を見据えて、録画モードを選ぶのがコツといえそうだ。

ディスク保存の画面では、どの録画モードへ変換すればどれだけの容量を必要とするかをグラフ表示してくれるので便利だ
BDAVやDVD-VRといった追記可能な形式でメディアに書き込んだ場合は「Corel Direct DiscRecorder」でディスクを直接編集できる
「映像調整ツール」では、ソフトごとに液晶ディスプレイの明るさを決められるほか、ボディ右上にある白色LEDのアクセスランプを点灯させない設定も行なえる

※記事初出時、HDDに録画した番組のDVD-RAM保存に関する記述で誤りがありました。おわびして訂正させていただきます(2009年7月23日18時/PC USER編集部)。

ベンチマークテストでは良好なスコアを記録

評価機のWindowsエクスペリエンスインデックス画面

 最後に、評価機でベンチマークテストを実施した。評価機のスペックは、CPUがCore 2 Duo E7400(2.8GHz/2次キャッシュ3Mバイト)、メモリは4Gバイト(2Gバイト×2/PC2-6400)、チップセットはグラフィックス機能を統合したNVIDIA GeForce 9400、HDDは1Tバイト(5400rpm)だ。

 定番のベンチマークプログラムの結果はグラフの通りで、PCの総合的なパフォーマンスを計測するPCMark05では総合スコアが5755と高く、日常的な利用で不満を覚えることは少ないだろう。さすがにグラフィックス機能はチップセット内蔵ゆえ3Dの描画性能はそれなりだが、DirectX 8.1ベースのFF XI BenchではHighでも5000を越えており、ライトなオンラインゲームなら十分に対応できるだけの性能は備えているのが分かる。

 負荷が高いベンチマークプログラムやHD動画のエンコード中は、背面にある冷却ファンの風切り音がやや耳障りに感じるが、テレビ視聴時やWebページの閲覧といった低負荷の状態では環境音にまぎれるレベルにあり、あまり気にならなかった。

左からPCMark05、3DMark06、FINAL FANTASY XI Official Benchmark 3のテスト結果

CPU-Z 1.50の画面(写真=左と中央)。GPU-Z 0.3.4の画面(写真=右)

評価機のデバイスマネージャ画面

多彩なAV機能を備えたコンパクトなパーソナルPCとして魅力的

 フルHD液晶+Blu-ray Discドライブ+デジタル3波ダブルテレビチューナーによる強力なAV機能は、パーソナルなPCとしてはぜいたくな構成ともいえるが、デザイン的な主張を抑えたコンパクトなマシンで、フルHDのデジタルコンテンツを堪能できるのは大きな魅力で、実売23万5000円前後という価格以上の満足感が得られるだろう。

 ちなみに、同社直販のNEC Directでは、さまざまなスペックを予算や好みに応じて変更が可能だ。例えば、21.5型フルHD液晶ディスプレイ搭載モデルでも、15万円台まで価格を下げて買えるほか、NTTぷららが提供する「ひかりTVサービス」に対応したモデルも選ぶことができる(プラスセレクションでも提供)。こちらは録画やタイムシフト再生には対応していないものの、ひかりTVの配信サービスによるコンテンツ視聴が楽しめる専用モデルだ。また、定期的に開催されているキャンペーンや、随時展開されるオンラインクーポンを利用すれば、本機をよりお得な価格で購入できるだろう。

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