続いては、iPad専用のインナーケース「iCoat Sew」を見ていこう。こちらはインナータイプのケースで、製品名通りに縫い目をアクセントにしたデザインやレザー調の外観が特徴だ。
ケースの素材は合成皮革だが、手触りは革のそれに近く、カラーもホワイト(IC838WH)、ブラック(IC838BK)、ブラウン(IC838BR)と3色が用意される。それぞれのカラーに合わせて、縫い目や糸の色が異なっている。内側はiPad収納時に傷が付かないようソフトな素材を利用しているだけでなく、ボディカラーごとに色を変えているのも心憎い。
サイズは実測で267(幅)×205(奥行き)×12(厚さ)ミリあり、重量はケース単体で約160グラム、iPad込みで約850グラムだった。ノド部分に入っている磁石が強力なため、移動時にiPadが不意に飛び出す心配もない。内部スペースに若干余裕があるので、背面に取り付けるクリアケースなどを装着したままでも収納できるのがうれしい。
価格は約6000円前後と高めだが、ケースの質感は高く、そのまま持ち歩いても違和感はない。ちょっと小粋なケースを探しているユーザーは、ぜひチェックしてほしい製品だ。
オレンジ色のステッチがかわいく、コンパクトで持ち運びによさそう。革素材なのでビジネスパーソンにも向いていると思う。留め具がなく本体が滑り出そうになるiPad向けケースもあるが、今回のケースは取り出し口を閉じるための磁石付きベルトがあり、下を向けても落ちない。おっちょこちょいの記者にとっては好都合だ。顔が描かれたOZAKIロゴが“キモかわ”で気に入った!
パッと見、「どこぞのブランドのレザーケースだろう?」と思ってしまうほど、デザインと質感はキレイにまとまっている。ブラックとブラウンは細かいステッチと裏地のオレンジがアクセントになっていて、見栄えがいい。ホワイトはステッチが手縫いのように粗く、裏地がグレーで柔らかな雰囲気だ。OZAKIのファンキーなロゴはご愛嬌(あいきょう)だが、それ以外に余計な装飾はなく、iPadにジャストフィットするのはもちろん、脱落防止の磁石付きベルトがあるのも好印象。個人的にこの手のインナーケースは使いたいときにすぐ使えないため購入候補から外れるが、そうでない人にとっては魅力的な選択肢になるかもしれない。
最初は値段が高いと思っていたが、実際に手に取るとそれだけの価値はあると思える質感と手触りが味わえた。磁石が強力なので、持ち運び時にiPadがケースから滑り出す心配が少ないのも好印象だ。ただ、前ページで取り上げた「iCoat Notebook」と異なり、OZAKIロゴが背面の目立つ位置にあるのはいただけない。
内装のフェルトまで手を抜かず作られており、6000円という価格も実際に手に取ってみれば納得できる範囲。今回試したブラックモデルは、オレンジ色の縫い目がいいアクセントで見た目も気に入った。あえて細かいところにケチをつけるなら、ベルトに埋め込まれた磁石が強力すぎて、吸着音が「バチン」と大きい点くらいだろう(もっとも、iPadが滑り出さない安心感とのトレードオフだが)。普段はiPadをケースから取り出して使う、OZAKIロゴを眺めているとなぜか気分が高揚する、そんな人は真っ先に検討すべき製品だ。
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