新型MacBook Air+モバイルWi-Fiルーター「BF-01B」という快適なモバイル環境

» 2010年12月08日 09時30分 公開
[神尾寿,ITmedia]

 “一日千秋の思い”というと大げさになるが、この1年ほど、「MacBook Air」のフルモデルチェンジを心待ちにしていた。

 思い起こせば、Appleのスティーブ・ジョブズ氏が「史上もっとも薄くて軽いMac」を封筒から取り出したのは、2008年のMacworld Conference & Expo 2008でのこと。初代MacBook Airはユニボディなど現在のMacBookシリーズにつながる最新の技術・機構を搭載し、量産機とは思えないほどコストをかけて質感の高さ・細部への作り込みを行ったモバイルノートPCだった(実際、当初の販売価格はすこぶる高かった)。筆者は初代MacBook Airを常に持ち歩いて仕事で使用し、満足感はとても高かった。

 しかし、その一方で、初代MacBook AirがモバイルノートPCとしては課題も多く抱えていたのも事実だ。バッテリー持続時間は短く、発熱量が大きくて重い処理を行うとCPUが熱ダレし、拡張性や運用性は必ずしも高くなかった。おのずと、それらの弱点を克服した“MacBook Airのフルモデルチェンジ”に期待がかかっていたのである。

 そして今回、Appleが新型MacBook Airを発売した。既報のとおり、11インチと13インチの2モデルが用意された。当然のごとく、待ち焦がれていた筆者は新型MacBook Airを即時購入。愛用のドコモ「BF-01B」と合わせて、仕事でフル活用している。そこで今回は、約1カ月あまり使用したリポートを合わせながら、「MacBook Air+BF-01B」の組み合わせをレビューしたい。

「バッテリー持続時間の長さ」と「日常域のサクサク感」が魅力

Photo 13インチMacBook Air

 新型MacBook Airのデザインは先代のキープコンセプトを受け継ぐ。新たに11インチモデルが加わったものの、スリム&スタイリッシュなスタイルはそのままだ。先代と同じくアルミ削りだしのユニボディを採用し、高品質なデザインと質感の高さを両立している。

 しかし、そのデザインの“中身”の方は大きく進化した。

 まず大きな特長として挙げられるのが、「バッテリー持続時間の長さ」だ。新型MacBook Airは本体のメイン基板を小型化し、内部容積の大部分をバッテリーパックの搭載に使用。また消費電力の大きいHDDを廃して、低消費電力のフラッシュメモリーを使った独自設計の主記憶装置「フラッシュストレージ」を搭載することで総合的なバッテリー駆動時間の拡大を行っている。これにより外部の大型バッテリーを使わずに、小型の11インチモデルで最長5時間、13インチモデルで最長7時間のバッテリー駆動時間を実現している。

 そして、もう1つの特長が日常利用で小気味よく動く、「全体的な動作速度の速さ」だ。前述のとおり、MacBook Airが搭載するフラッシュストレージは低消費電力なだけでなく、動作が高速という特徴も持っており、これが同機の体感速度の速さにつながっている。CPU自体はインテル製のCore 2 Duoと最新世代ではないが、起動から各種アプリケーションの利用まで、とにかくサクサクと動いて小気味よい。また、このフラッシュストレージの速さを生かして、同機はスリープ状態になると自動的にスタンバイモードに移行し、待機時のバッテリー消費量を極限まで抑えるようになっている。それでもスリープ状態からの復帰は1〜3秒ほどと高速なのだ。

 このように新型MacBook Airは、これまでの“デザイン性の高さ”はそのままに、モバイルノートPCとして見ても、使い勝手のよさと気持ちよさを実現している。「iPad」で培った技術やノウハウを取り込むことで、MacBook Airは“モバイルコンピューター”としての完成度がすこぶる高まっているのだ。

 筆者はこの新型MacBook Airを使うようになり、出張に15インチのMacBook Proを持って行くことをやめてしまった。出張だけではない。自宅でも“道具として気軽に使える”MacBook Airを使うことが多くなり、こちらの方がメインマシンになりつつある。

MacBook AirとBF-01Bの蜜月

Photo 仕事に不可欠なドコモの「BF-01B」

 さて、このMacBook Airとベストパートナーと言えるのが、NTTドコモのモバイルWi-Fiルーター「BF-01B」である。BF-01Bの魅力やメリットは過去のコラムでも書いたが、同機はドコモの広い高速データ通信(FOMAハイスピード)エリアが利用でき、最大6台までのPCやデジタル機器をWi-Fiで接続できるというもの。また、バッテリー持続時間が長く、Mzoneなど公衆無線LANアクセスや有線インターネットとの併用もできる多機能さが魅力の端末だ。

 このBF-01BとMacBook Airは、大きく2つの点で相性がいいのである。

 1つは「スタンバイモードからの復帰の速さ」。以前のコラムにも書いたが、BF-01Bは通信の利用が途絶えると即座にスタンバイモードに入ってバッテリー消費量を抑えるのだが、再び通信が始まったときの復帰が、他のモバイルWi-Fiルーターよりもスムーズですばやい。

 前述のとおり、MacBook Airもスリープ状態からの復帰の速さがセールスポイントの1つだが、BF-01Bとの組み合わせだと、「MacBook Airのスリープ状態からの復帰」から「BF-01Bの通信開始」までがほとんど待たされることなく、スムーズなのだ。実際に使ってみると、MacBook Airのスリープが解除されてパスワード入力を終えてデスクトップ画面が表示される時には、Wi-Fiの接続は終わっているといった感じだ。その後、BF-01B側での3G接続に2〜3秒ほどかかるものの、体感的にはほとんど待たされる印象がない。パッと開いて、すぐにネットが使えるのは、日常的にモバイルノートPCを使うユーザーにとってありがたいところだろう。

 もう1つは「バッテリー持続時間のバランス」である。前述のとおり、MacBook Airのバッテリー駆動時間は11インチで最長5時間、13インチで最長7時間だ。一方、BF-01Bのバッテリー駆動時間は最長6時間であり、消費電力制御のうまさか、実稼働時間も6時間前後とこの手のモバイルWi-Fiルーターの中では長い。これにより今回バッテリー駆動時間が拡大したMacBook Airと組み合わせて使っても、BF-01B側のバッテリー切れをあまり意識せずにすむ。

パッと開いて、どこでも・すぐにつながる快適さ

 筆者はこの1カ月あまり、新型MacBook AirとBF-01Bを持って、都内での仕事はもちろん、福岡から札幌まで全国各地を取材や講演で移動した。そこで痛感したのが、この組み合わせで実現する「パッと開いて、どこでも・すぐにつながる」ことがとても快適だということだ。MacBook Airのサクサクとすばやく動く快適さに、エリアの心配がいらないドコモインフラの安心感と、BF-01Bの接続の速さが組み合わさることで、モバイルでもインターネット接続の心配から解放される。バッテリーの心配もほとんどいらない。モバイルノートPCを日常的な道具として使うのために、これはとても重要なことだ。

 日々の生活や仕事に、モバイルノートPCは欠かせない――。そんな人には、新しいMacBook AirとBF-01Bの組み合わせを自信を持ってお勧めしたい。

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