第2回 海外ケータイを“個人輸入”――日本語重視ならスマートフォンがお勧め海外ケータイとプリペイドSIMを日本で購入する(2/2 ページ)

» 2010年03月11日 16時59分 公開
[Kunihisa Takayama(K-MAX),ITmedia]
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決済と発送方法を決め、発送先を入力すれば手続き完了

 それでは実際の注文手順を紹介していこう。英語であることを除けば、日本の通販サイトでの買い物と手間は大きく変わらない。Liquidの製品詳細ページを開いて「Quantity」から数量を指定し、「BUY NOW」を押とショッピングカートに入る。その上の「Options」では、1shopmobileのショップ保証(12カ月)を付けるか否かを指定できる。付ける場合は追加で50ドルを支払う。付けない場合でもメーカー保証はあるはずなので、筆者はこのサイトで注文する場合はいつもショップ保証は付けないことにしている。

 ショッピングカートを開き、選んだ製品と数量に間違いないことを確認したら、決済をする。1shopmobileは「Google Checkout」とクレジットカード決済、そして銀行振り込みで入金ができる。今回は通常のクレジットカードで決済した。なお、Google Checkoutを利用して日本国内に発送してもらう場合、発送先は英語で記入する必要がある。

photophoto Google Checkoutの場合、発送先を英語で入力する必要がある(写真=左)。発送方法と発送時の保険をかけるか否か、そのほかの確認事項をチェックして先に進む(写真=右)
※初出時に「Google Checkout」利用時は日本への発送は不可との記述がありましたが、発送先を英語で入力すれば可能です。お詫びして訂正いたします。(3/12 15:04)

photo クレジットカードの情報と発送先の住所を入力する。住所の入力は英語となる

 手続きを進めむと発送方法を選ぶ画面になるので、「Delivery Method」を「Express Shipping(Japan)」に指定しよう。これで日本向けにEMS(国際スピード郵便)で発送される。送料は25ドル。その下は発送時の保険を追加するか否かの確認となる。アメリカ国外の発送なので、郵便番号の入力欄「Delivery address zip code」では「non-U.S.Delivery」にチェックを入れよう。その下は、クレジットカードの使用の確認と、決済時の請求元が「Trendy Telecom Inc.」であることを了解するという内容。ここもチェックを付けて先に進む。

 続いて送料を含む金額の確認と、使用するクレジットカード情報と発送先住所の入力となる。カードの情報は日本の通販と大きな違いはないが、住所の入力は英語となる。

 以上で購入手続きは完了だ。入力したメールアドレスに注文の控えが届く。クレジットカードがアメリカ合衆国内で発行されたものでないという理由で問い合わせが来る場合がある。筆者にも問い合わせが来たことがあるが、カードの表面と運転免許証を並べてデジカメで撮影し、その画像をメールで返信したことで問題なく通過した。特に問題がなければ、4〜5日ほどで指定した住所に商品が届くはずだ。

プリペイドSIMは日本のショップで購入する

 端末が届くまでの間にプリペイドSIMカードも発注しておこう。端末は極力安くするために海外から取り寄せたが、SIMカードは海外から取り寄せると送料の方が高くつきやすい。また日本では日本語のマニュアルを同封してくれたり、回線の開通作業を行った上で発送してくれたりなど、初心者に優しいショップが多いので、SIMカードは日本で購入することをお勧めする。

photo モバイルアウトレットは携帯電話本体のほか、BluetoothヘッドセットやプリペイドSIMカードを取り扱っている。本社は香港だが日本国内にも事務所があり、国内からの商品発送もスピーディだ

 筆者が利用したのは「モバイルアウトレット」(外部リンク)というショップ。本社は香港にあるが、日本語でのやり取りが可能だ。今回は香港と中国本土を往復する旅行プランを想定して、どちらでも使用できるSIMカードを購入したいと思う。China UnicomやAsian Telecomは、香港と中国本土の2つの電話番号が入っている「ダブルナンバーSIMカード」を提供しているが、せっかくスマートフォンを購入したので、パケット通信ができるカードも欲しい。

 そこで、香港の通信事業者 Hutchison Telecomが提供している「3G International Roaming Rechargeable SIM Card」を購入した。このプリペイドSIMカードなら、香港で音声通話やSMS、3Gパケット通信も利用できるほか、国際ローミングにも対応しているので、中国本土だけではなく日本を含む世界中で通信できる。このSIMカードには150香港ドル分がチャージされている。このほか、110香港ドル分のチャージが可能なリチャージカードも1枚購入することにした。

 モバイルアウトレットには、プリペイドSIMカードの開通作業を済ませた上で発送してくれるサービスがある。開通作業自体はそれほど難しくはないが、慣れていない人にとっては非常にありがたい。せっかくなので利用してみた。

photophoto Hutchison Telecomは香港で「3(Three)」というブランドで通信事業を展開している。同社が供給している「3G International Roaming Rechargeable SIM Card」と、リチャージカード(バウチャー)を購入することにした

 購入手続きは国内のオンラインショップと同様にすべて日本語で行えるので、指示通りに必要事項を入力すればいい。手続きが完了すると、担当者からメールが届き、商品が発送される。今回やり取りしたメールは非常に丁寧で、好感が持てた。

 以上のように、海外から購入するからといって手続きが特別難しいことはない。決済方法などに気を付けていれば、大きな問題はないだろう。次回は、商品が到着してから使用開始前の設定までの流れを解説する。

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