ITmedia Mobileでは6月2日から9日まで、通信キャリアに関する読者アンケートを実施した。通信キャリアを選ぶ決め手、今最も魅力的だと感じているキャリア、利用しているサービスについて、読者の皆さんにお聞きしたところ、500件以上の回答が集まった。アンケートのご回答にあらためて御礼を申し上げるとともに、調査結果の詳細をご紹介したい。
まずは現在利用している通信キャリアについて、1台目から3台目までを聞いた。1台目はNTTドコモが46.4%、KDDIが35.9%、ソフトバンクモバイルが11.5%で、ドコモとauユーザーが特に多いという結果になった。ドコモは2台目と3台目でもトップにつけており、タブレットやモバイルWi-Fiルーターのユーザーが多いこともうかがえる。格安SIMなどで話題のMVNOを含むその他のユーザーは、2.7%だったが、2台目は10.9%(4位)、3台目は7.0%(3位)と順位が上がっている。
利用している携帯電話の「形態」と「OS」についても、1台目から3台目まで聞いた。フィーチャーフォンかスマートフォンかの形態については、1台目はスマートフォンが78.9%と多くを占めた。フィーチャーフォン/PHSは19.3%だが、読者の中にもまだ根強いケータイユーザーがいることが分かる。OS別ではAndroidが52%と過半数を占め、iPhone(iOS)は26.9%だった。iOSの日本スマートフォン市場でのシェアは68.7%という調査結果もあるが、ITmedia Mobileの読者はAndroidを好む人の方が多いようだ。
フィーチャーフォンを2台目や3台目として使っている人はiPhoneよりも多く、スマホをサポートするツールとしてフィーチャーフォンを活用している人が多いといえる。
「これまでに通信キャリアを変更したことはありますか?」という質問では、0回が最も多い36.1%だった。以下1回(27.3%)、2回(16.6%)、3回(8.6%)の順だが、6回以上というつわもの(?)も7.4%いた。
今最も魅力的だと思う通信キャリアについては、NTTドコモが「45.2%」で最も票を集めた。以下、KDDIが28.1%、その他/MVNOが14.8%、ソフトバンクモバイルが8.2%と続く。その他/MVNOがソフトバンクモバイルを上回っているのは意外だが、MVNOへの期待の高さがみてとれる。
では、通信キャリアの魅力を図る基準はどこにあるのか。選択の決め手となった要素を聞いたところ、「電波や通信の品質・安定性」が56.3%でトップだった。次いで「対応エリアの広さ」が55.5%、「通信方式や通信速度」が38.4%と多く、幅広いエリアで安定して速い通信ができることを重視している人が多い。いくら魅力的な料金プランや端末があっても、快適に通信できなければ魅力も半減してしまい、あらためて「通信」の重要性が分かる結果となった。
続いて、「通信キャリアを変更したくなった場合に思いとどまることがあるか」も聞いた。最も多くの票を集めたのは「2年縛りなどの契約条件による制限や違約金」の51.1%だった。加入条件にもよるが、更新月以外で携帯電話を解約すると、1万円前後の解約金がかかることも珍しくはなく、こうしたペナルティが、キャリア変更を思いとどまらせる一番の要因になっている。そのためか、今後1、2年のうちに通信キャリアを変更する可能性は、0%と答えた人が180人で最も多かった。
後半では、スマートフォンではどんなサービスを利用しているのかを、ジャンルごとに聞いた。電話は約80%の人が「主に通信キャリア提供のものを利用」と回答しており、3キャリアが開始した通話定額プランによって、さらに利用者が増えるかもしれない。メールは半数以上が「主に通信キャリア提供のものを利用」しており、チャットサービスの利用者を上回っている。電話とメール以外のキャリアサービスでよく使われているものは、決済サービスの178人だった。
具体的に利用しているサービスで最も多かったのは、「auスマートパス」の22.6%。ほかに「NAVITIME」(15.4%)や「dビデオ」(8.4%)も多かった。ただし「利用しているものはない」の回答が40.7%で最も多かった。
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