連載
» 2017年03月28日 19時01分 UPDATE

通信速度定点観測:「LINEモバイル」と「楽天モバイル」が安定、「0 SIM」は厳しい――「格安SIM」19サービスの実効速度を比較(ドコモ回線2月編) (1/2)

格安SIMを選ぶうえで料金と並んで重要な「通信速度」。本企画では、主要な格安SIMサービスの通信速度を月に1回、横並びで比較する。今回は2017年2月のドコモ回線を使ったサービスの測定結果を紹介しよう。

[田中聡,ITmedia]

 MVNOが提供している「格安SIM」を選ぶうえで、料金はもちろんだが、「通信速度」も重要な決め手になる。料金は各社のWebサイトやカタログに表示されていて比較しやすいが、通信速度は各社一律「下り最大150Mbps」「下り最大225Mbps」などと表記されており、実際のところどれだけの速度が出るのかが分からない。

 そこで、各社が提供している格安SIMの“実効速度”を毎月調査し、その結果を横並びで紹介。今回は2017年2月編として、ドコモ系MVNOの通信速度をレポートしたい。au系MVNOについても同時に調査したので、別途記事を掲載する。本企画がMVNOサービスを選択する際の一助になると幸いだ。

photo

通信速度の調査方法

 今回、テストを行ったのは以下の20サービス。

  • IIJmio
  • OCN モバイル ONE
  • BIGLOBE SIM
  • b-mobile(おかわりSIM)
  • LINEモバイル
  • 楽天モバイル
  • NifMo
  • ロケットモバイル
  • FREETEL SIM
  • DMM mobile
  • U-mobile PREMIUM
  • Wonderlink(LTE Iシリーズ)
  • Wonderlink(LTE Fシリーズ)
  • mineo(Dプラン)
  • DTI SIM
  • 0 SIM
  • イオンモバイル
  • エキサイトモバイル
  • nuroモバイル
  • ドコモ(mopera U)

 本家ドコモのサービスであるmopera Uを除くと、MVNOのサービスは計19となる。いずれのSIMもLTEの高速通信に対応したものを使っている。

 調査条件は以下の通り。

  • 計測端末:ZenFone 3×2台
  • 計測アプリ:RBB SPEEDTEST
  • 計測日時:2月27日(月)12時15分〜、18時〜、2月28日(火)9時〜
  • 計測場所:アイティメディア社内(東京都千代田区紀尾井町)
  • 計測回数:下りと上り3回ずつ(平均値を掲載)

 通信測定のエラー、明らかにありえない速度(理論値超え)が表示された場合は再測定としている。同時に使えるスマホは2台のみなので、全サービスを同時に測定しているわけではない。各サービスの測定開時刻は、テスト結果の表を確認してほしい。記事で明記している速度結果は特記がないものを除き、3回の平均値。

 本企画で紹介する通信速度は、時間帯や場所によって大きく変化するので、記事で紹介されている数値を100%うのみにせず、あくまで参考値としてご覧いただきたい。

午前の下りはOCN モバイル ONE、上りはIIJmioがトップ

 今回の測定は2月27日(月)と28日(火)に行った。まずは28日9時〜の測定結果をお伝えする。

格安SIM速度比較

 この時間帯は比較的帯域に余裕があるようで、MVNOの19サービス中、13サービスが下り10Mbps〜20Mbps台を記録した。トップは「OCN モバイル ONE」の24.57Mbpsで、本家ドコモの「mopera U」(24.47Mbps)をわずかながら上回った。以降は「IIJmio」(23.15Mbps)、「楽天モバイル」(20.42Mbps)、「BIGLOBE SIM」(20.26Mbps)が続く。

 各社がおおむね好調の中で、明らかに遅かったのが「0 SIM」で、下り0.29Mbpsというつらい結果になった。その次に遅かったのが「イオンモバイル」の6.78Mbpsであることを考えると、0 SIMは極端に遅い。ほかに「nuroモバイル」(7.48Mbps)、「Wonderlink(LTE I)」(7.96Mbps)も、この中ではやや低調だが、大容量のデータをやりとりしなければ問題ないだろう。

 上りは唯一の10Mbps超えとなるIIJmioが10.23Mbpsでトップとなり、9.82Mbpsのmopera Uを超えた。0 SIMの上りは5.22Mbpsとまずまずの結果。最下位は2.21MbpsのWonderlink(LTE I)だった。

アイティメディア社内での測定結果(午前)
計測開始時刻 下り平均(Mbps) 上り平均(Mbps)
IIJmio 9:02 23.15 10.23
OCN モバイル ONE 9:05 24.57 7.84
BIGLOBE SIM 9:07 20.26 8.55
b-mobile(おかわりSIM) 9:13 16.11 7.11
LINEモバイル 9:15 17.17 7.52
楽天モバイル 9:18 20.42 7.32
NifMo 9:20 16.39 6.53
ロケットモバイル 9:23 12.63 8.1
FREETEL SIM 9:26 14.69 9.79
DMM mobile 9:20 12.04 3.88
U-mobile PREMIUM 9:22 15.43 3.97
Wonderlink(LTE I) 9:28 7.96 2.21
Wonderlink(LTE F) 9:31 10.71 4.83
mineo(Dプラン) 9:00 8.08 4.07
DTI SIM 9:03 7.82 3.68
0 SIM 9:07 0.29 5.22
イオンモバイル 9:10 6.78 3.77
エキサイトモバイル 9:13 14.42 7.39
nuroモバイル 9:17 7.48 4.02
ドコモ(mopera U) 9:16 24.47 9.82

昼は楽天モバイルが唯一の下り10Mbps超え

 続いて、ランチタイム(12時20分〜)の結果を見ていこう。アイティメディアが入っている紀尾井町ビルには多くの企業が集まっており、12時台は昼休みということで、トラフィックが一気に混雑する。横浜駅で計測した過去3カ月を振り返ると、mopera Uは12時台でも下り20〜60Mbpsと高速だったが、今回は5.46Mbpsにまで落ち込んだ。

格安SIM速度比較

 MVNOは多くが下り1Mbps以下だったが、そんな中で楽天モバイルは10.56Mbps、LINEモバイルは8.77Mbps、Wonderlink(LTE F)は8.53Mbpsと好調で、mopera Uを上回った。FREETEL SIMも3.02Mbpsと踏みとどまったが、他は1Mbps以下となった。

 0 SIMに至っては0.06Mbps(3回の結果は0.14、0.01、0.02Mbps)という散々な結果で、測定アプリで計測できないことが何度かあった。

 上りは下りよりも安定しており、1Mbps〜6Mbps台に散らばった。最速は6.5MbpsのIIJmioで、午前に続いてのトップ。ワーストは0 SIMの1.41Mbpsだが、下りよりは出ている。

アイティメディア社内での測定結果(午後)
計測開始時刻 下り平均(Mbps) 上り平均(Mbps)
IIJmio 12:25 0.83 6.5
OCN モバイル ONE 12:27 0.61 5.09
BIGLOBE SIM 12:30 0.44 3.12
b-mobile(おかわりSIM) 12:32 0.94 2.47
LINEモバイル 12:36 8.77 4.32
楽天モバイル 12:40 10.56 3.9
NifMo 12:44 0.49 2.47
ロケットモバイル 12:47 0.77 3.24
FREETEL SIM 12:53 3.02 5.44
DMM mobile 12:58 1.01 2.95
U-mobile PREMIUM 13:00 1.7 2.84
Wonderlink(LTE I) 12:55 1.02 4.39
Wonderlink(LTE F) 12:58 8.53 5.01
mineo(Dプラン) 12:23 0.3 2.45
DTI SIM 12:29 1.13 3.21
0 SIM 12:49 0.06 1.41
イオンモバイル 12:38 0.73 4.98
エキサイトモバイル 12:41 0.75 3.77
nuroモバイル 12:15 0.68 2.12
ドコモ(mopera U) 12:44 5.46 2.38

基本情報から価格比較まで――格安SIMの情報はここでチェック!→「SIM LABO

格安SIM、SIMロックフリースマホのすべてが分かる

       1|2 次のページへ

Copyright© 2017 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

この記事が気に入ったら
ITmedia Mobile に「いいね!」しよう