「VAIO Duo 11」徹底検証(前編)――“スライダーハイブリッドPC”は新時代を告げるWindows 8×タブレット×Ultrabook×デジタイザペン(5/5 ページ)

» 2012年10月02日 11時45分 公開
前のページへ 1|2|3|4|5       

デジタイザスタイラス向けや独自のWindowsストアアプリも用意

 店頭モデルはプリインストールOSに64ビット版Windows 8を採用。オフィススイートのMicrosoft Office Home and Business 2010、フォトレタッチソフトのAdobe Photoshop Elements 10、映像コンテンツ管理・編集ソフトのPlayMemories Home for VAIOなどが付属する。

 直販モデルでは64ビット版のWindows 8 ProやMicrosoft Office 2010のエディション、Adobe Acrobat Standard 10、Adobe Photoshop/Premiere Elements 10、ATOK 2012、ウイルスバスター2013クラウドなどの有無が選択可能だ。

 今回入手した試作機はソフトウェア環境が不十分だったため、評価は差し控えるが、デジタイザスタイラスが活用できるソフトや、Windows 8ならではのModern UI(旧称:Metro UI)に対応し、タッチ操作に最適化したVAIOシリーズ共通の新アプリも提供される。これらをざっと紹介していこう。

Active Clipは、ペン操作で画像を囲むだけで輪郭を自動で検出して切り抜ける独自の画像合成ソフト

 デジタイザスタイラスを活用できるソフトとしては、ペン操作で画像を囲むだけで輪郭を自動検出して切り抜ける独自の画像合成ソフトであるActive Clip、手書き文字入力システムのmazec-T for Windows、OneNote 2010、PowerPointを用意。発売後に手書きノートを作成・管理するNote Anytime for VAIOや、プレゼン中のスライドに手書きでメモを加えられるSlide Show add-inも提供する予定だ。

 Modern UIに対応したタッチ操作向けアプリは、ショートムービー作成アプリの「VAIO Movie Creator」、同社のAndroidタブレット「Xperia Tablet S」で採用されたソーシャルニュースマガジンアプリ「Socialife」、写真や動画の管理・再生アプリ「アルバム」、音楽の管理・再生アプリ「ミュージック」、サポートアプリ「VAIO Care」を用意する。

 この中でVAIO Careはプリインストールされるが、VAIO Movie Creator、Socialife、アルバム、ミュージックの各アプリはダウンロードでの提供となる(Socialife、アルバム、ミュージックはWindowsストアアプリ)。

タッチ操作に最適化したショートムービー作成アプリ「VAIO Movie Creator」(画面=左)。「Socialife」では、FacebookやTwitterなどソーシャルメディア上の投稿、YouTubeの動画、ニュース記事などをタイル状のユーザーインタフェースに並べて閲覧できる(画面=中央)。Xperia Tablet Sと共通の操作画面を採用した「アルバム」アプリでは、PC内の写真や動画を家庭内ネットワークに接続されたテレビへDLNA経由で映し出すThrow機能も使える(画面=右)

 このほか、ソニー・コンピュータエンタテインメントから発売中の3波デジタルチューナー内蔵NAS「nasne」との連携機能も搭載。nasne操作アプリ「VAIO TV with nasne」をダウンロードして導入することで、VAIO Duo 11から同一ネットワーク内にあるnasneのテレビ機能がワイヤレスで楽しめる。


 以上、VAIO Duo 11の変形機構をはじめ、各部のスペックを中心にチェックした。次回は液晶ディスプレイの表示品質をはじめ、マルチタッチやデジタイザスタイラス、キーボード、小型ポインティングデバイスなどの使い勝手を検証していく予定だ。

・→「VAIO Duo 11」徹底検証(中編)――11.6型フルHDのIPS液晶と筆圧検知ペンを味わう

・→「VAIO Duo 11」徹底検証(後編)――変形ボディに秘められた真の実力とは?

前のページへ 1|2|3|4|5       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年05月11日 更新
  1. 新型「iPad Pro」がM3チップをスキップした理由 現地でM4チップ搭載モデルと「iPad Air」に触れて驚いたこと (2024年05月09日)
  2. 「M4チップ」と「第10世代iPad」こそがAppleスペシャルイベントの真のスターかもしれない (2024年05月10日)
  3. Minisforum、Intel N100を搭載したスティック型ミニPC「Minisforum S100」の国内販売を開始 (2024年05月10日)
  4. 個人が「Excel」や「Word」でCopilotを活用する方法は? (2024年05月08日)
  5. “NEXT GIGA”に向けた各社の取り組みやいかに?──日本最大の教育関連展示会「EDIX 東京」に出展していたPCメーカーのブースレポート (2024年05月09日)
  6. NECプラットフォームズ、Wi-Fi 6E対応のホーム無線LANルーター「Aterm WX5400T6」 (2024年05月09日)
  7. ASRock、容量約2Lの小型ボディーを採用したSocket AM5対応ミニベアボーンPCキット (2024年05月10日)
  8. SSDの“引っ越し”プラスαの価値がある! 税込み1万円前後のセンチュリー「M.2 NVMe SSDクローンBOX」を使ってみる【前編】 (2024年05月06日)
  9. これは“iPad SE”なのか? 新型iPadを試して分かった「無印は基準機」という位置付けとシリーズの新たな幕開け (2022年10月24日)
  10. Core Ultra 9を搭載した4型ディスプレイ&Webカメラ付きミニPC「AtomMan X7 Ti」がMinisforumから登場 (2024年05月08日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー