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» 2011年10月27日 17時26分 UPDATE

ソニーがソニー・エリクソンを完全子会社化――10億5000万ユーロで株式取得

ソニーが、エリクソンの保有するソニー・エリクソンの株式50%を取得し、100%子会社とすることが発表された。あわせて、知的財産権のクロスライセンスとワイヤレスモバイル技術に関する5つの特許群も獲得した。

[田中聡,ITmedia]

 ソニーとエリクソンが10月27日、エリクソンの保有するソニー・エリクソンの50%の株式をソニーが取得したことを発表。これにより、ソニー・エリクソンはソニーの100%子会社となる。取得額は10億5000万ユーロ(約1116億円)。

 ソニー・エリクソンを子会社とすることで、ソニーはタブレット、テレビ、PCなどの製品にスマートフォンを迅速に組み込んでいくことが可能になると説明。あわせて、ソニーは同社の全製品とサービスを対象とする知的財産権のクロスライセンスとワイヤレスモバイル技術に関する5つの特許群も獲得した。通信インフラの開発に注力しているエリクソンにとっては、インフラ事業と携帯端末事業の両方を保有することによるシナジー効果は低下しているという。今後、エリクソンとソニーはワイヤレス分野で協力し、通信サービスの普及を発展させていくとしている。

 ソニー・エリクソンは、当時不採算だったソニーとエリクソンが携帯事業分野を統合し、2001年に誕生した。携帯電話事業の黒字化を達成後、Walkman PhoneやCyber-shotケータイをはじめ、フィーチャーフォンで大きな支持を集めてきた。2007年からはスマートフォンも投入し、フィーチャーフォンからAndroid搭載の「Xperia」シリーズへとシフト。2011年度第3四半期終了時点では、Android端末市場で11%の金額シェアを持つほどに成長し、Xperiaシリーズは同四半期の売上の80%を占める。

 ソニー 代表取締役 会長 兼 社長 CEOのハワード・ストリンガー氏は「スマートフォンという成長事業を統合し、同時に広範なクロスライセンスを含む知的財産権へのアクセスを取得することで、我々が目指す“フォー・スクリーン戦略”の体制が整った。ソニーはスマートフォン、タブレット、ノートPC、テレビなどをシームレスに連携させ、より迅速に、また強いラインアップを提供する。ソニーが保有する映画、音楽、ゲームなどのコンテンツを幅広い端末で楽しめる環境を広げていく」とコメントしている。

 エリクソン 代表取締役社長兼CEO ハンス・ヴェストベリ氏は「両社が10年前(2001年)に合弁会社を設立した時には、ソニーのコンシューマー商品に関する知見とエリクソンの通信分野における技術力は、フィーチャーフォンを開発していくために最適な組み合わせだった。当社の保有するソニー・エリクソンの株式をソニーが取得して、スマートフォンを幅広いコンシューマー商品群と融合することも、前回と同様に合理的なステップであると考えている」とコメントしている。

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