第3回 裏面照射型CMOSセンサーの実力は?――「Xperia arc」と「iPhone 4」を比較する:「Xperia arc」(グローバルモデル)レビュー

» 2011年02月10日 09時30分 公開
[田中聡,ITmedia]
photophoto Sony Ericsson製の「Xperia arc」(グローバルモデル)
photo 裏面に810万画素CMOSカメラを搭載。レンズ部分はさほど盛り上がっていない

 Sony EricssonのAndroidスマートフォン「Xperia arc」は、カメラ機能も大きく進化している。810万画素CMOSはハイエンド機としては突出したスペックではないが、ソニーの裏面照射型CMOSセンサーをケータイ向けにアレンジした「Exmor R for mobile」を搭載している。

 裏面照射型CMOSセンサーは、ソニーのデジタルカメラでもおなじみのデバイス。従来のCMOSセンサーには受光面の上部に配線層があるため、受光面全体で光を受けられず感度が下がりやすかったが、Exmor R for mobileでは受光面と配線層を入れ替え、受光面の裏側から光を直接取り込むので、十分な光を受けられる。薄暗い環境でもノイズを抑えて高感度な写真を撮影できるので、夜間や室内での撮影に重宝する。

 では実際にどの程度美しく撮影できるのだろうか。薄暗い室内で撮影した写真を見比べてみよう。比較用に前モデルの「Xperia」と、こちらも裏面照射型CMOSセンサーを搭載する「iPhone 4」を用いた。設定はすべてオートにしている。なお、Xperia arcは発売前のグローバルモデルのため、実際の製品とは性能が異なる場合があることをご了承いただきたい。

 3枚とも完全にノイズを抑えられているわけではないが、iPhone 4とXperia arcは比較的クリアに撮れている。iPhone 4は明るく写そうとして露出オーバー気味だが、Xperia arcでは露出とホワイトバランスともに適切で、コントラストも高い。Xperiaは露出オーバー気味であるほか、ホワイトバランスも苦戦しているようで、全体的に赤みがかっている。

photophotophoto 左からXperia、Xperia arc、iPhone 4で撮影したもの

 これら3機種はフォトライトも備えているので、フォトライト点灯時の写真も撮り比べてみた。Xperia arcはXperiaからフォトライトの光量も増しているので明るく、Xperiaよりも彩度が高い。iPhone 4のフォトライトも明るく、過度に光が当たることなく明るく撮れている。Xperia arcとiPhone 4の写真を比べると、Xperia arcの方が広範囲を明るく撮れており、背景の壁も写っているが、iPhone 4の写真は背景が黒くなっている。写真の感度はiPhone 4のISO80に対してXperia arcはISO400と高く(ちなみにXperiaはISO160)、Xperia arcの方が高感度であることが分かる。人物と夜景を撮るといったシーンでも、Xperia arcの方が適しているといえそうだ。

photophotophoto 左からXperia、Xperia arc、iPhone 4で撮影したもの

 撮影時のUI(ユーザーインタフェース)は基本的にXperiaを踏襲しており、画面左側のアイコンから撮影サイズ、シーン、フォーカスモードなどを変更できる。シャッターはサイドキーで切れるほか(半押しでフォーカスロックも可能)、「タッチ撮影」をオンにすると、画面に触れた時点でピントが合ってシャッターが切れる。ピント合わせはスピーディで、素早く撮影できる。スマイル検出にも対応しているので、動きの多い子どもを撮るときなどに活用したい。なお、シーン自動認識(シーン検出)を設定しているときは、フォーカスモードは設定できない。動画は1280×720ピクセルピクセルのHDサイズまで撮影可能だ。

photophoto カメラの撮影画面。左側に機能アイコン、右側に撮影データのサムネイル5件、下に静止画と動画の切り替えアイコンがある(写真=左)。撮影モードは標準、シーン検出、スマイル検出の3つ(写真=右)
photophotophoto シーン設定は8種類を用意(写真=左)。スマイル検出利用時のスマイルレベルは3段階から設定できる(写真=中)。撮影サイズは8M(4:3)、6M(16:9)、2M(4:3)、2M(16:9)(写真=右)
photophoto タッチ撮影をオンにしてから画面に触れると、ピントが合ってシャッターが切れる(写真=左)。フォーカスモードは6種類から選べる(写真=右)
photophotophoto こちらは動画の撮影画面。シーン設定は7種類ある(写真=左)。フォーカスモードは3種類ある(写真=中)。動画の撮影サイズは最大720p(写真=右)
photophoto こちらは縦向きの撮影画面。端末の向きに応じて画面の向きも変わる

 新たなUIとして、(横向きに構えている場合)画面の左端に触れて右側にスライドさせると、撮影設定のメニューが透過表示される。また反対に、右端に触れて左側にスライドさせると、撮影した写真や動画のサムネイルが表示され、カメラ起動中に簡単に写真を見られる。撮影した写真のサムネイルは、撮影画面の右側にも5枚表示されるので、直近で撮影したデータを見るときはここを利用する方がいいだろう。

photophoto 左から右へフリックすると、撮影時のサブメニューが表れる。左が静止画、右が動画
photophotophoto 右から左へフリックすると、撮影データのサムネイルが表れる(写真=左)。縦画面では下から上にフリックする(写真=中、右)
photo 撮影時のサムネイルから写真を表示させてメール送信やTwitter投稿などが可能。右下の写真アイコンを押すと、「ギャラリー」アプリが立ち上がる

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