販売は、IT関連機器の卸売のほか、UQコミュニケーションズのMVNOとしても展開するダイワボウ情報システムが担い、PC本体とモバイルWiMAXの通信契約込みで法人向け(Netbookは学校などの教育市場も含む)に展開していく。
法人向けのみとする理由は、2009年8月現在はUQ WiMAXのサービスエリアが関東・大阪・名古屋の大都市圏に限られるためとし、まずは法人ニーズの高い仕様のモデルとともに「確実にとっていける」と見込んだ市場のみに特化し、市場動向を探る考えだ。サービスエリアの拡充やユーザーニーズの高まり次第で、今後、個人ユーザー向けにも発売する予定としている。
「PCを持ち歩くビジネスユーザーが望む、“薄く、軽く、長時間駆動”を実現するノートPCは市場にいくつかある。ただAspire Timelineシリーズは、モバイルWiMAXも内蔵しながら10万円を切る。この分野は圧倒的なプライスゾーンを訴求して国内市場でもリードしていきたい」(日本エイサーのボブ・セン社長)
このほか、ゲストスピーカーとして登壇したUQコミュニケーションズの坂口肇マーケティング戦略部長は、UQ WiMAXのエリア展開が現時点で計画より遅れていることを明かした。
「2009年7月1日に本格サービスを始めたUQ WiMAXのサービスエリアは、2009年度内に全国の政令指定都市、2010年に全国の主要都市、2012年度内に人口カバー率93%を目指している。ただ、2009年8月現在、その計画が若干遅れぎみであることは確かに否めない。2010年〜2012年の計画を前倒しし、より迅速にエリア拡充に努めたい」(UQコミュニケーションズの坂口部長)
また、屋内対策の一環として、一般ユーザー向けのWi-Fiゲートウェイ「WiMAX Wi-Fiゲートウェイセット」以外に、一般オフィスや中小規模店舗向けのWiMAXリピーター、さらに公共施設(空港や駅など)や大規模ビル向け超小型BSの展開・設置も積極的に進めていくという。
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