写真で解説する「Pocket WiFi S」(2/2 ページ)

» 2010年12月14日 20時02分 公開
[田中聡,ITmedia]
前のページへ 1|2       

 Pocket WiFi SにはSIMロックが施されておらず、通信可能な周波数は1.7GHzと2.1GHzをサポートしているので、アクセスポイントなどの設定が必要になるが、仕様上はドコモとソフトバンク端末のSIMカードを入れても通信が可能になる。あえてSIMロックフリーにしたのは「日本でも来年からSIMロックフリー端末の普及が本格化するので、そうした流れに合わせたため」(説明員)とのこと。GSMは850MHz、900MHz、1800MHz、1900MHzをサポートしている。ちなみに、Pocket WiFiにもSIMロックはかけられていないが“オペレーターロック”がかけられており、日本ではイー・モバイル以外の通信キャリアのSIMカードを入れても通信できない(海外のSIMカードを入れて対応エリアでの通信は可能)。

 ディスプレイは2.8インチのQVGA(240×320ピクセル)、カメラは320万画素CMOSを搭載しており、日本で発売されているほかのスマートフォンと比べるとやや見劣りする。無線LANはIEEE802.11b/g/n、Bluetoothは2.1+EDRをサポート。音声通話、ブラウザ、SMS、GmailやGoogle マップをはじめとするGoogleのサービスも利用できる。「〜@emnet.ne.jp」のEMnetメールには現時点では対応していないが、こちらは今後検討するとのこと。音声通話の基本料金は0円で、通話料は18.9円/30秒。

photophotophotophoto ロック画面(写真=左端)とホーム画面のサブメニュー(写真=左中)。メニューは上下にスクロールするタイプ(写真=右中、右端)
photophotophoto 日本語入力システムには富士ソフトの「FSKAREN」を採用。ディスプレイ解像度が低いこともあり、変換候補は1行しか表示されない。フリック操作には対応していない(写真=左、中)。カナ英数のワンタッチ変換が可能(写真=右)
photophotophoto 変換を取り消すUndo機能も備えている(写真=左、中)。単漢字変換や姓名優先などの機能もある(写真=右)

 Pocket WiFi Sは、テザリング機能の付いたスマートフォンとも、スマートフォン機能の付いたモバイルWi-Fiルーターともいえる。イー・モバイルは同社のヒット商品でもある「Pocket WiFi」ブランドを付けることで、一般ユーザーに広く訴求していく。スマートフォンとしてのスペックがやや劣るのが気になるが、“機能が向上したPocket WiFi”と考えると、十分選択肢に入るモデルといえる。

前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年04月26日 更新
  1. 楽天モバイルのスマホが乗っ取られる事案 同社が回線停止や楽天ID/パスワード変更などを呼びかけ (2024年04月23日)
  2. シャープ、5月8日にスマートフォンAQUOSの新製品を発表 (2024年04月24日)
  3. スマホを携帯キャリアで買うのは損? 本体のみをお得に買う方法を解説 (2024年04月24日)
  4. Vポイントの疑問に回答 Tポイントが使えなくなる? ID連携をしないとどうなる? (2024年04月23日)
  5. 貼り付ければOK、配線不要の小型ドライブレコーダー発売 スマート感知センサーで自動録画 (2024年04月25日)
  6. 通信品質で楽天モバイルの評価が急上昇 Opensignalのネットワーク体感調査で最多タイの1位 (2024年04月25日)
  7. 中古スマホが突然使えなくなる事象を解消できる? 総務省が「ネットワーク利用制限」を原則禁止する方向で調整 (2024年04月25日)
  8. ドコモ、「Xperia 10 V」を5万8850円に値下げ 「iPhone 15(128GB)」の4.4万円割引が復活 (2024年04月25日)
  9. 「iPhone 15」シリーズの価格まとめ【2024年4月最新版】 ソフトバンクのiPhone 15(128GB)が“実質12円”、一括は楽天モバイルが最安 (2024年04月05日)
  10. スマートグラス「Rokid Max 2」発表 補正レンズなくても視度調節可能 タッチ操作のリモコン「Rokid Station 2」も (2024年04月25日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2024年