ソフトバンクモバイルのカバーエリアがほぼ回復――復旧活動も発表5月末の完全復旧を目指す

» 2011年04月14日 21時18分 公開
[平賀洋一,ITmedia]

 ソフトバンクモバイルは4月14日、東日本大震災によって障害が発生していた同社携帯電話サービスのカバーエリアについて、震災前とほぼ同等の状態に回復したと発表した。なお、福島原発付近や、被害が甚大で立ち入りが制限されているエリアは除くという。

photophotophoto 岩手県、宮城県、福島県のカバーエリア復旧状況

 今後は、5月末をめどに停波している基地局を復旧させるほか、避難所などに暫定設置している設備を交換することで、震災前と同等のエリアと通話品質を提供できるよう恒久対策を進めるとしている。また、震災で一時的に中断した東北地方における基地局増強の建設工事は、6月以降に順次再開する。

 ソフトバンクBBおよびソフトバンクテレコムが提供する固定電話サービスやADSLは、約95%以上まで回復した。同社の東北基幹ルートは震災の被害を受けなかったが、アクセス系設備の被災や停電により、サービスが提供できなくなっていた。一部の地域を除いて設備の復旧や他ルートへの迂回を実施し、現在は回復しているという。固定通信の完全復旧については、見通しが分かり次第、時期を発表するとしている。

 ソフトバンクグループは、震災発生当日に東京から応援隊を組織し、復旧対応メンバーを全国から招集。救援物資を携え、順次現地に派遣した。本日までの緊急対応では、のべ789人が被災地入りした。

photophotophoto 被害を免れた基地局では、カバーエリアを拡大する大ゾーン化を実施(左)。設備間の伝送路が途絶えている場合はマイクロ波エントランス(中)や衛星回線(右)を利用して通信網を復旧した
photophotophoto 避難所を中心に、移動基地局車(左)やフェムトセル(中)を設置してエリアを回復させた。電源車により基地局への給電(右)

 地震で伝送路の切断と基地局など設備の電源が喪失したことから、復旧活動は発電機と衛星回線を利用し、避難所を中心に展開。衛星回線を使って復旧した基地局は244局、移動基地局車は10台出動し現在も7台が稼働中で、移動電源車は15台出動して現在も4台が稼働している。

 避難所では、衛星回線とフェムトセルを組み合わせた臨時基地局をのべ129カ所開設し、グループから公募したのべ1229名のボランティア社員と技術チームが現地でのサポートにあたった。

 また、被災地支援用に約17000台の携帯電話を準備。現在は、約6000台の携帯電話と約5000台の充電器が被災地で利用されているという。そのほか、臨時基地局や移動基地局車の設置場所では、他社端末を含む携帯電話の充電サービスを提供している。

 加えて、被災地のユーザーへの請求金額を3月から5月までの3カ月分全額を無償とするほか、利用料金の支払免除・延期などの支援措置を行っている。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年06月29日 更新
  1. ティム・クックCEOが「もはや限界」と値上げに言及――すでにAndroidでは値上げラッシュが始まる (2026年06月28日)
  2. 「モラルが欠如している」──LINE安否確認で“悪ふざけ”、SNSで批判の的に (2026年06月26日)
  3. スマホの「SIM組み合わせ」を3カ月で3回も変えた話 楽天モバイル→日本通信→Y!mobileからの移行先を思案中 (2026年06月29日)
  4. 松屋の券売機が「思いのほか使いやすかった」 それでもネットで不評なのはなぜ? (2026年06月29日)
  5. ダイソーで770円の「備えラジオ」は“備える”以上に”ノスタルジック”だった件 目的に徹したシンプルさが懐かしさを呼ぶ (2026年06月27日)
  6. ソニー「aiboはやめません」──“次の開発”も明かす オーナーに「安心してください」と呼びかけ (2026年06月27日)
  7. NHKはなぜ「スクランブル化」しないのか? 「公共放送」という位置付けが足かせ? (2026年06月27日)
  8. ソフトバンクの5G通信が速くなる「Fast Access」を試す 非対応回線と有意な差も、見えてきた“次の課題” (2026年06月27日)
  9. ソフトバンクが「今回もやる」とGalaxy S26を月額1円で販売――販売方法を早急に見直さないと撤退を迫られるメーカーも (2026年03月08日)
  10. ソニーaiboからの「撤退は勘弁して」──オーナーが不安視 同社「今後のお話」YouTubeで発信へ (2026年06月27日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー