NECカシオモバイルコミュニケーションズの「CA-01C」は、1630万画素のカメラを搭載したドコモ初のカシオ計算機ブランドの端末。auやソフトバンクモバイルの「EXILIMケータイ」同様、裏面に大きなカメラレンズ部を備え、同社のコンパクトデジタルカメラ「EXILIM」シリーズをイメージさせるデザインを前面に打ち出したモデとなっている。
本体はオーソドックスな回転2軸式で、デザインはこれまでauで発売してきた「EXILIMケータイ」のスタイルを踏襲。スクエアなボディに裏面の大きなカメラリング、側面のシルバーの帯状の中にまとめられたサイドキーや端子類のレイアウト、ステップキーやシルバーのリング状のカーソルキーなど、EXILIMケータイを知っている人であれば一目で分かるアイコンが随所にちりばめられている。ビビッドなピンクをはじめ、白、黒というカラーバリエーションも、これまでのEXILIMケータイで繰り返し採用されてきた色味で、直近ではauの「EXILIMケータイ CA006」に似ている。
これまでのEXILIMケータイに限らず、カシオ計算機製のモデルにはサブディスプレイを備えたものが少なかったが、CA-01Cは約0.8インチの有機ELディスプレイを採用。裏面先端部の着信表示ランプとともに、裏面に光で表情を与えてくれる。その他の基本的なレイアウトはCA006と似ているが、CA006では内蔵だったワンセグアンテナが、CA-01Cでは引き出し式のロッドアンテナとなっているのが大きな違いだ。
また、いち早く防水・防塵機能に取り組んできたカシオケータイらしく、CA-01CはIPX5/8の防水性能と、IP5Xの防塵機能を備えている。HDMI端子、microSDスロット、外部接続端子のキャップと、バッテリーカバーは、防水構造が取られている。メインディスプレイには3D表示が可能な約3.4インチのフルワイドVGAディスプレイを採用。専用メガネを使うことなく、3D対応のゲームや動画が楽しめるほか、ワンセグや2Dで撮影した写真や動画を疑似的に3D表示できる機能も搭載する。キーボード下の「3D」キーを押すと、ワンタッチで3D表示に切り替わる。

ハーフミラー調の背面には、中央に時刻やメール着信などが分かるサブディスプレイと、下端に着信表示ランプがある(写真=左)。裏面はカメラ部を大きくフィーチャーしており、従来の「EXILIMケータイ」とほとんど同じスタイル。裏側には「EXILIM」のロゴが入るのみで、グリップや飾りなどの要素は持たないプレーンなデザインだ(写真=右)
左側面には左から外部接続コネクタ、HDMIコネクタ、充電端子が並ぶ(写真=左)。右側面には左からシャッターボタン、▼▲ボタン、microSDスロット、キーロックボタン、ワンセグアンテナという配置(写真=右)
本体を開けるとauのCA006に似た雰囲気。カーソルキーのデザインもこれまでのカシオ計算機製端末に似ている。CA006と大きく違うのは数字キーの下に「QUICK」「3D」「MULTI」キーの列があること。このあたりはどちらかというと、ドコモのNECブランドのケータイに似ている
約0.8インチ(96×35ピクセル)の有機ELサブディスプレイを採用。サイドキーを押すと時刻、電話・メール着信などの情報が表示できる(写真=左)。着信表示ランプは、設定により点滅色とパターンを選べる(写真=右)
有効約1630万画素のCMOSセンサーに広角28ミリレンズ(35ミリ判換算)を組み合わせたAF付きカメラ。周囲を黒とヘアライン仕上げされたシルバーのリングで縁取り、着信時などにその周囲が光ると作りなどは「EXILIMケータイ」の不文律といえるカメラは有効約1630万画素CMOSで、暗い状況下でもノイズを抑えた画像が得られる裏面照射型のCMOSセンサーを搭載。これに映像エンジン「EXILIM ENGINE for Mobile」を組み合わせ、得意の高速連写や「3倍超解像デジタルズーム」といった、EXILIMケータイとしての機能がフルに使える。最大4640×3680ピクセルの静止画を撮影できるだけでなく、フルHDムービーも撮影可能だ。
さらに、静止画のみ3D撮影も可能で、CA-01Cの3Dディスプレイだけでなく、HDMI端子で接続した3D対応テレビで3D画像を見ることもできる。カメラのメニュー体系はCA006に似た使いやすいものだが、タッチパネルを搭載するCA-01Cでは、これらのメニューがタッチ対応に進化。ファインダー画像の上に大きなタッチアイコンを透過した形で表示させることで、ファインダー像を見ながらタッチ操作で直感的に設定できる。オートベストショットや高速連写といった便利な撮影機能もしっかり継承されている。
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