Motorola MobilityはMobile World Congress 2012で、同社の最新スマートフォンやタブレット、周辺機器などを展示している。
新機種の中で日本人にも支持されるのではと感じたのが、ブース内でも特に大きく展示していた「MOTOROLA DEFY MINI」だ。3.2インチディスプレイ、107グラムの小型軽量ボディにIP67等級の防水・防塵性能を備えている。ブースでは水回りや粉塵の中でもしっかり動作するデモを行い、その性能をアピールしていた。傷からディスプレイを守るCorning Gorilla Glassも採用し、コインを当てて無事な様子もデモしていた。「外出先でアクティブに使えるし、トイレに落としても大丈夫。カバンの中にスマートフォンをしまってカギなどで傷が付くこともない」と説明員は利便性を話していた。OSはAndroid 2.3.6、ボディサイズは58.5(幅)×109(高さ)×12.55(厚さ)ミリ。小型ながら1650mAhのバッテリーを装備している。欧州で4月から発売される予定。
日本でも発売されたタブレット「MOTOROLA XOOM」の後継機となる「MOTOROLA XOOM 2」と「MOTOROLA XOOM 2 MEDIA EDITION」も展示している(いずれも欧州などで発売中)。XOOM 2はXOOMから正統進化したモデル。サイズは253.9(幅)×173.6(高さ)×8.80(厚さ)ミリ、重さは603グラムで、249.1(幅)×167.8(高さ)×12.9(厚さ)ミリ、708グラムの初代XOOMから薄型軽量化が図られている。ホールド感にこだわり、4隅の角がいっそう削ぎ落とされている。ワイドXGA表示(1280×800ピクセル)対応の10.1インチ液晶、1.2GHzのデュアルコアCPUを搭載。OSは現時点ではAndroid 3.2だが、「第2四半期(4〜6月)の後半にAndroid 4.0へのアップデートを予定している」(説明員)とのこと。XOOM 2 MEDIA EDITIONはXOOM 2よりも一回り小さく、8.2インチ(1280×800ピクセル)液晶を備えている。重さは388グラムで比較的軽い。
ミドルレンジのスマートフォン「MOTOROLA MOTOLUXE」は、海外メーカーのスマートフォンでは珍しく、大きな通知ランプを搭載しており、ディスプレイ下にある横長の部分にLEDが点灯する。LEDは3色を用意し、満充電になるとグリーン、バッテリー残量が20%以下になるとレッド、着信時やメール受信時にはブルーに光る。サイズは60.5(幅)×117.7(高さ)×9.85(厚さ)ミリ、重さは123.6グラム。ディスプレイは4インチのフルワイドVGA(480×854ピクセル)。OSはAndroid 2.3.7。
ホーム画面には独自の「MotoSwitch UI」を採用。ロック解除画面に設置したアプリをホーム画面を経由せずに呼び出せる(ショートカットは自由に変更できる)ほか、独自のウィジェットを用意した。最近使ったアプリの集合体が表示される「Activity graph」では、特によく使うアプリが大きく表示される。シャープが以前採用していた「TapFlow UI」のウィジェット版といったところだろう。同様に、よく連絡を取る相手のアイコンを大きく表示する「Social graph」や、ミュージックプレーヤーを操作できる「Music now」などのウィジェットもある。
ユニークな周辺機器として紹介されていたのが、スポーツシーンでの利用を想定している「MOTOACTV」だ。小型のミュージックプレーヤーとして使えるほか、ランニングやサイクリングの距離、時間、速度、消費カロリーなどを記録してくれる。さらにMOTOROLAのスマートフォンと連携し、着信を知らせてくれたりメールを受信したりもできる。
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