写真と動画で解説する「STREAM 201HW」

» 2012年10月10日 15時04分 公開
[Sho INOUE(K-MAX),ITmedia]

 ソフトバンク向けのHuawei製スマートフォンとしては、「Vision 007HW」に次いで2機種目となる「STREAM 201HW」は、AXGP方式(SoftBank 4G)に対応する初のスマートフォンとして、10月10日に発売された。

photophoto 「STREAM 201HW」のボディカラーはフレイムブラック、ライトニングブラックの2色展開

 ボディカラーは、フレイムブラックとライトニングブラックの2色が用意される。フレイムブラックはフレーム部分とカメラのレンズ周りがフレイム(炎)の色であるオレンジで塗装されている。同色のリアカバーは、つや消しのブラックとなっている。一方、ライトニングブラックは、リアカバーがライトニング(明るい)という名の通り、つやのあるブラックで、フレーム部分とカメラ周りはつや消しのブラックとなっている。どちらの色も、特にフレーム周りが上品な色合いになっている。

photo 通信方式の選択画面。3Gのみに設定すれば、AXGPが不安定なエリアでも安心して使える

 メインチップにはクアルコムのMSM8960を搭載しており、CPU部は1.5GHz駆動のデュアルコアとなる。AXGP方式での通信も、同チップで行うようになっており、下り最大76Mbpsの高速通信が行える。「ワンチップ化もあり、電力消費を抑えつつ通信の高速化ができた」(説明員)とのことだ。通信規格はAXGP方式のほか、W-CDMA方式(900/1500/2100MHz帯)とGSM方式(900/1800/1900MHz帯)もサポートしており、国内では900MHz帯の通信サービス“プラチナバンド”も利用できる。アンテナピクト部にはAXGPでの通信時は「4G」、3Gでの通信時は「3G」と表示される。

 なお、201HWでは明示的にAXGPをオフにすることもできるので、もしもAXGPでの通信が不安定な場合は3Gで強制的に通信させることも可能だ。

 テザリングに関しては、発表会でも言及があったとおり、12月15日から提供される予定。201HWの発売当初は対応しないが、「ソフトウェア更新を行って対応する予定。無線LAN(Wi-Fi)でのテザリング対応は確定しているが、(OSの仕様上はサポート可能な)USBやBluetoothでも提供するかは未定」(説明員)とのこと。なお、筆者が触っていた実機ではテザリングの項目は用意されていなかったが、別の実機では表示されていた。これについては「店頭に並ぶ製品版は表示されない予定。追加された際のイメージとして捉えていただければ」(説明員)とのことだった。

photophoto 筆者が使った実機には本来「無線とネットワーク」項目にあるテザリング項目が表示されていなかった(写真=左)が、別の実機では表示されていた(写真=右)。項目名については「今後変更の可能性もある」(説明員)とのこと

 本体サイズは約65(幅)×133(高さ)×9.9〜13(薄さ)ミリで、重さは約131グラム。適度な丸みを帯びており、持ちやすさに配慮がなされている。バックキー、ホームキー、メニューキーはタッチセンサー。一方、日本では需要が高いとされるストラップホールはなく、防水・防塵性能も有していない。日本で「三種の神器」と言われているおサイフケータイ(FeliCa)、ワンセグ、赤外線通信には対応していない。ドコモから発売予定のHuawei製「Ascend HW-01E」ではおサイフケータイとワンセグには対応できていただけに、若干残念ではある。

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photophoto 端末は形状的に持ちやすさに配慮がなされている。ただし、ストラップホールがないことは注意したい

 背面のメインカメラは有効約800万画素の裏面照射式CMOSセンサー、正面のサブカメラは有効約130万画素のCMOSセンサーを採用している。メインカメラはオートフォーカスと手ブレ補正に対応しており、フォトライトも搭載している。カメラは約1.8秒で10枚連写可能な「高速連写機能」に加え、フルHDでの動画撮影や各種画像エフェクトにも対応している。

photophoto メインカメラは約800万画素の裏面照射CMOSセンサーを採用。LEDによるフラッシュライトも付いている(写真=左)。静止画は連写だけではなく、HDR撮影やパノラマ撮影も対応する(写真=右)
photophoto 動画はフルHD撮影にも対応する(写真=左)。インカメラの静止画は1280×720ピクセル固定(写真=右)

 201HWの特長として、「高速ブート」も挙げられる。これは、電源投入後に約5秒で通信可能な状態になるというもので、HW-01Eにも搭載されている。シャットダウン(電源断)後にバックグラウンドで起動プロセスを進めておき、通常のスリープよりもさらに電力消費を抑えた状態で待機しておくことで実現している。そのような仕組みであるため、バッテリーを1度外した場合はクリアされ、通常ブートとなる。また、端末メニューから「再起動」した場合も、通常ブートとなる。通常ブートでも、所要時間は約40秒なので、そこまで待たされる感じはしない。なお、高速ブートが有効だと軽微ではあるがバッテリーの消費があるため、そこが気になる場合は無効にすることもできる。

高速ブートを有効にした場合の起動の様子。本当に5秒程度で通信可能な状態になる
いったんバッテリーを外した後の起動の様子。通常ブートでも十分高速に起動するが、約8倍の差があると考えると……

 バッテリー容量は1930mAhで、やや大容量のものを搭載している。バッテリー持ちを改善する設定を一括してできる「省電力モード」も搭載。OSのバージョンは4.0.4で、4.1へのアップグレードに関してはするか否かも含めて「検討中」(説明員)とのことだ。システムメモリ(RAM)は1Gバイト、本体ストレージ(ROM)は4Gバイトを搭載しており、別途4GバイトのmicroSDHCが付属する。ホームスクリーンはAndroid 4.0標準のものをベースに、テーマ切り替え機能を付けたものとなっている。

photophoto バッテリーは1930mAhのものを搭載する。USIMカードスロットは通常サイズ(写真=左)。電力消費に影響する機能を一括してオフにできる「省電力モード」も搭載している(写真=右)
photophoto 展示されていた実機では、内蔵ストレージのうち、2.17Gバイトがアプリなどのインストール領域として確保されていた(写真=左)。OSはAndroid 4.0.4で、アップグレードについては未定だ(写真=右)
photophoto プリインストールのホームスクリーンはAndroid 4.0標準のものをベースとして、テーマ設定機能を追加したものになっている

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