世界初(2012年9月21日時点のシャープ調べ)のIGZO液晶搭載スマートフォンとして、ドコモ冬モデルの中でも特に大きな注目を集めたシャープの「AQUOS PHONE ZETA SH-02E」。クアッドコアCPUや大容量バッテリーを備えるなど、ハードスペックも大きく進化した。発売は11〜12月の予定。
ボディカラーはRed、White、Blueの3色を用意。前モデルの「AQUOS PHONE ZETA SH-09D」はWhite1色のみで供給台数が少なかっただけに、今回のSH-02Eではシャープとドコモの本気度が伝わってくる。ただしSH-09Dで対応していたワイヤレス充電「おくだけ充電」は、SH-02Eには搭載されず、代わりにNOTTV(モバキャス)に対応している。
ディスプレイは4.9インチとさらに大きくなったが、ギリギリまで狭額縁設計を施したことで、幅はSH-09D(4.7インチ)の67ミリから68ミリと1ミリ増えたのみ。筆者が使用している4.6インチ液晶搭載の「Xperia GX SO-04D」の幅は69ミリ……ということもあり、個人的には片手での操作も大きな違和感はなかった(GXより細いのは意外だが)。左右下部の隅は「AQUOS PHONE sv SH-10D」のポリゴンシェルデザインを彷彿とさせるカットを入れており、側面のラウンドフォルムとも相まって手によくなじむ。
2320mAhという大容量のバッテリーを搭載する反面、バッテリーは端末内部に埋め込まれており、ユーザーが外すことはできない。これはマイナスポイントだが、説明員によると、バッテリーを埋め込み型にしたお陰で、SH-02Eではバッテリーの上に基板を載せられたという。これにより、従来機では本体裏面の上部(カメラモジュール付近)にWi-FiやBluetoothなどの無線チップが集約されていたが、SH-02Eでは上部〜下部に分散できるようになり、放熱しやすくなっているという。高性能化するほどスマホの発熱問題が取りざたされているが、発熱が軽減されるのはうれしい点だ。
決済サービスを含むNFCに対応したことも新しいトピックだ。SH-02EにはNFCチップとFeliCaのSE(セキュアエレメント)を備え、SIMにNFCアプリを内蔵させている。アンテナはFeliCaとNFC共用となる。右側面にはワンセグとモバキャス用のアンテナが収納されている。今回も卓上ホルダが同梱されるが、ホルダにはワンセグ/モバキャス用のアンテナは内蔵されない。
プロセッサーは、クアッドコアCPUを備えたQualcommのSnapdragon S4 Pro「APQ8064」、通信モデムは同じくQualcomm製の「MDM9215」(第2世代のLTEモデム)を採用。ここしばらく、ハイエンドなLTEスマートフォンにはAPQ8064+MDM9215という組み合わせのチップが増えそうだ。RAMは2Gバイトに向上しており、複数のアプリが同時に起動しているようなシーンで威力を発揮しそうだ。
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