写真と動画で解説する「AQUOS PHONE ZETA SH-02E」(1/3 ページ)

» 2012年10月12日 22時38分 公開
[田中聡,ITmedia]

 世界初(2012年9月21日時点のシャープ調べ)のIGZO液晶搭載スマートフォンとして、ドコモ冬モデルの中でも特に大きな注目を集めたシャープの「AQUOS PHONE ZETA SH-02E」。クアッドコアCPUや大容量バッテリーを備えるなど、ハードスペックも大きく進化した。発売は11〜12月の予定。

 ボディカラーはRed、White、Blueの3色を用意。前モデルの「AQUOS PHONE ZETA SH-09D」はWhite1色のみで供給台数が少なかっただけに、今回のSH-02Eではシャープとドコモの本気度が伝わってくる。ただしSH-09Dで対応していたワイヤレス充電「おくだけ充電」は、SH-02Eには搭載されず、代わりにNOTTV(モバキャス)に対応している。

photophoto シャープ製の「AQUOS PHONE ZETA SH-02E」。ボディカラーはBlue、Red、White
photophoto 狭額縁設計をギリギリまで施した4.9インチHD液晶を搭載。液晶と端の間は左右それぞれで約3.8ミリ(写真=左)。Redはヘアライン調の模様になっている(写真=右)
photophoto 左側面に音量調節キーがある。シャッターキーがないのはマイナス(写真=左)。右側面にワンセグとモバキャス用のアンテナが収納されている(写真=右)
photophoto 上端部にイヤフォンジャック、電源キー、キャップ付きのmicroSD/microSIM端子がある(写真=左)。下端部にキャップ付きのMicro USB端子がある(写真=右)

 ディスプレイは4.9インチとさらに大きくなったが、ギリギリまで狭額縁設計を施したことで、幅はSH-09D(4.7インチ)の67ミリから68ミリと1ミリ増えたのみ。筆者が使用している4.6インチ液晶搭載の「Xperia GX SO-04D」の幅は69ミリ……ということもあり、個人的には片手での操作も大きな違和感はなかった(GXより細いのは意外だが)。左右下部の隅は「AQUOS PHONE sv SH-10D」のポリゴンシェルデザインを彷彿とさせるカットを入れており、側面のラウンドフォルムとも相まって手によくなじむ。

photophoto 幅68ミリなので(人にもよるが)片手での操作もそれほど違和感ない(写真=左)。iPhone 4Sと比較するとさすがに大きい(写真=右)
photophoto Redの裏面はややどぎつい感じも……。左右下の隅の角が削がれているので手にフィットしやすい

 2320mAhという大容量のバッテリーを搭載する反面、バッテリーは端末内部に埋め込まれており、ユーザーが外すことはできない。これはマイナスポイントだが、説明員によると、バッテリーを埋め込み型にしたお陰で、SH-02Eではバッテリーの上に基板を載せられたという。これにより、従来機では本体裏面の上部(カメラモジュール付近)にWi-FiやBluetoothなどの無線チップが集約されていたが、SH-02Eでは上部〜下部に分散できるようになり、放熱しやすくなっているという。高性能化するほどスマホの発熱問題が取りざたされているが、発熱が軽減されるのはうれしい点だ。

photophoto リアカバーを外したところ(写真=左)。microSD/microSIMスロットはカバーを外さなくても利用できる(写真=右)ので、実際の利用シーンでリアカバーを外す必要はない

 決済サービスを含むNFCに対応したことも新しいトピックだ。SH-02EにはNFCチップとFeliCaのSE(セキュアエレメント)を備え、SIMにNFCアプリを内蔵させている。アンテナはFeliCaとNFC共用となる。右側面にはワンセグとモバキャス用のアンテナが収納されている。今回も卓上ホルダが同梱されるが、ホルダにはワンセグ/モバキャス用のアンテナは内蔵されない。

photophoto NFC/おサイフケータイ設定
photo ワンセグとモバキャス用のアンテナ

 プロセッサーは、クアッドコアCPUを備えたQualcommのSnapdragon S4 Pro「APQ8064」、通信モデムは同じくQualcomm製の「MDM9215」(第2世代のLTEモデム)を採用。ここしばらく、ハイエンドなLTEスマートフォンにはAPQ8064+MDM9215という組み合わせのチップが増えそうだ。RAMは2Gバイトに向上しており、複数のアプリが同時に起動しているようなシーンで威力を発揮しそうだ。

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