VAIO type G VGN-G2KAN、VAIO type T VGN-TZ72B、dynabook SS RX1/T7E、FMV-BIBLO LOOX R70Yの4台は、キーボードとタッチパッドをフォローする入力デバイスとして、ワンタッチボタンを搭載しており、特定の動作をボタン1つ押すだけで手軽に実行できる。各モデルに用意されたワンタッチボタンの構成は、下表の通りだ。
| 各モデルのワンタッチボタン | |||||
|---|---|---|---|---|---|
| 製品名 | メーカー | ボタンの数 | ボタンの構成 | カスタマイズ可能なボタン | 搭載場所 |
| LaVie J LJ750/LH | NEC | − | − | − | − |
| VAIO type G VGN-G2KAN | ソニー | 2個 | プレゼンテーション、CD/DVDイジェクト | プレゼンテーション | キーボードの右奥 |
| VAIO type T VGN-TZ72B | ソニー | 6個 | AVモード、再生/一時停止、停止、前送り、次送り、CD/DVDイジェクト | AVモード | 前面の右側 |
| dynabook SS RX1/T7E | 東芝 | 2個 | プレゼンテーション、バックライト | プレゼンテーション、バックライト | キーボードの右奥 |
| Let'snote LIGHT CF-W7 | パナソニック | − | − | − | |
| FMV-BIBLO LOOX R70Y | 富士通 | 4個 | Support、省電力、プレゼンテーション、Internet | Support、省電力、プレゼンテーション、Internet | キーボードの奥 |
表に示した以外では、FeliCaポートや指紋センサも入力デバイスとして挙げられる。これらに関しては、第3回を参照してほしい。それでは、写真とともに各モデルのワンタッチボタンをチェックしていこう。


VAIO type G VGN-G2KAN:プレゼンテーション、CD/DVDイジェクトのボタンをキーボード右奥に装備(写真=左)。プレゼンテーションボタンを押すと、Windowsモビリティセンターの「プレゼンテーション設定」で指定した設定に移行する(写真=中央)。プレゼンテーション設定では、スリープやスクリーンセーバー、システム情報の通知機能をオフにしたり、音量や壁紙を自動的に変更することが可能だ。プレゼンテーション設定が割り当てられた「S」ボタンの設定を変更すれば、任意のアプリケーションを起動することもできる(写真=右)

VAIO type T VGN-TZ72B:右パームレストの先端にAVモード、再生/一時停止、停止、前送り、次送り、CD/DVDイジェクトのボタンを用意(写真=左)。これらのボタンは、Windows Vistaを起動せずに、電源オフからボタン1つでCD/DVDを再生できる「インスタントモード」の利用で重宝する。AVモードボタンを押すと、ワンセグやWebカメラのソフトを起動できるランチャーが立ち上がる(写真=中央)。ランチャーに登録するアプリケーションと表示順序はユーザーがカスタマイズできる仕組みだ(写真=右)

dynabook SS RX1/T7E:キーボードの右奥に、プレゼンテーション、バックライトのボタンを備えている(写真=左)。バックライトの点灯/消灯を切り替えられるのは、半透過型の液晶ディスプレイを搭載したdynabook SS RX1/T7Eならではだ。プレゼンテーションボタンを押すと、Windowsモビリティセンターが起動する(写真=中央)。2つのボタンには、任意のアプリケーションの起動を割り当てることが可能だ(写真=右)。このほか、dynabook SS RX1/T7EにはFnキーを押すことで起動するランチャーソフトがプリインストールされている

FMV-BIBLO LOOX R70Y:キーボードの奥にSupport、省電力、プレゼンテーション、Internetのボタンを搭載(写真=左)。各ボタンに任意のアプリケーションを割り当てられるほか、スリープ時や電源オフ時にボタンの機能を有効化するなどの設定が行える(写真=中央)。ワンタッチボタンの設定をウィザード形式で変更できるのは気が利いている(写真=右)ワンタッチボタンの機能が最も充実しているのはVAIO type T VGN-TZ72Bだ。電源オフ時にAVモードボタンを押すと、Windows Vistaを起動せずにCD/DVDの再生が可能な「インスタントモード」が立ち上がる仕様のため、ポータブルメディアプレーヤーとして利用しやすい。
ユーザーニーズに応じてボタンを柔軟にカスタマイズできるという点では、4つのボタンの設定を変えられるFMV-BIBLO LOOX R70Yが便利だ。そのほかのモデルでカスタマイズ可能なボタンの数は、dynabook SS RX1/T7Eが2つ、VAIO type G VGN-G2KANが1つとなっている。
一方、LaVie J LJ750/LHとLet'snote LIGHT CF-W7はワンタッチボタン類を一切装備しないスタンダードなユーザーインタフェースだ。ワンタッチボタンの利便性よりも、ボタンがないシンプルな仕様とすっきりした外観を好む向きもあるだろう。
次回以降は、各モデルのパフォーマンスとバッテリー駆動時間、システムに負荷をかけた場合の発熱や騒音について検証する予定だ。第6回はこちら。
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