エレコムの折りたたみ式Bluetoothキーボード「TK-FBP017BK」をガシガシたたいたちょっと気になる入力デバイス(2/2 ページ)

» 2010年08月26日 16時16分 公開
[王深紅(撮影:矢野渉),ITmedia]
前のページへ 1|2       
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

注目のAndroidは導入前の準備作業が必須

 さて、本機の目玉機能であるAndroid搭載端末での使い勝手はどうなのだろうか。Android OSの場合、まずプロファイルをSPPに切り替えるだけでなく、事前にAndroidマーケット(エレコムのサポートページか、QRコード経由からも可能)から、Androidのバージョン別(1.6/2.x)アプリケーションをダウンロードし、導入しておく必要がある。

 アプリケーションはEleWnn.apk(1.9Mバイト)とElecomBtAssistant.apk(56Kバイト)の2つで構成され、前者がAndroidスマートフォンで日本語入力を行うための辞書ソフトウェア(オムロンソフトウェア「OpenWnn」のカスタマイズ版)、後者が本製品をSPPフォーマットで使用するためのソフトウェアで、必ずどちらもインストールしなければならない。加えて、Android端末の「設定」→「地域/言語を選択」で「EleWnn」を選んでから、Bluetoothのペアリングを実施し、プログラム画面で「Elecom BT Assistant」→「Scan Device」で本製品を登録、文字入力エリアを長押しして「入力方法」→「EleWnn」を選択する作業が必要だ。

 以上で、晴れてAndroid端末で本製品が扱えるようになる。今回は「Xperia」(Android 1.6)や「HTC Desire X06HT」(Android 2.1)で試したが、どちらも無事に接続できた。文字入力はEscキーで切り替える。スマートフォンや携帯電話、PDAの対応機種はこちらの表に詳しいが、このほかにもAndroid OSではいくつかの制限がある。まずFnキーを組み合わせた併用キーは利用できず、Alt/Windows/Tabキーが使えない。また、日本語の変換はスペースバーではなく、その右隣にあるキーで行わなければならないので注意したい。

 逆にAndroidならではの機能としては、文字入力エリアで「http://〜」と入力してからFn+Wキーを押すと、http〜以下がハイパーリンクになり、ワンタッチで該当ページにジャンプできるのがユニークだ。ただ、試用した時点でソフトウェアが処理効率の向上を果たしたVer.1.01になっていたものの、それでもレスポンスはいまひとつだった(マシンパワーに依存する部分もあるが)。さすがに文字の取りこぼしはないが、高速タイピングへの過度の期待は禁物だ。

Androidマーケットで配布されている「EleWnn」
ユーティリティの「Elecom BT Assistant」も事前にインストールする必要がある
文字入力方法を「EleWnn」に切り替える

Elecom BT Assistantでキーボードを接続しているところ
文字入力の方法ではEleWnnを選ぶ
以上の作業を経ることで、初めてAndroidで文字入力できるようになる

 メーカーの標準価格は2万790円と高価だが、実売は1万3000円前後で、大手量販店ではさらに10%のポイント還元が付くようだ。リュウドの製品が1万円前後で売られており、その価格差は、主にAndroidの対応とiOS向けのキートップ用シールの有無になる。前述したようにAndroidでの入力環境はOSの絡みもあって発展途上だが、現状で数少ないAndroid対応の折りたたみ型ワイヤレスキーボードであることを考えると、本製品は貴重な選択肢の1つだ。汎用性の高さも魅力であり、iPadやiPhone 4/3 GSなどの相棒としても心強い存在になってくれそうだ。

PC USER編集部Tのインプレッション

 2つ折りのコンパクトなボディに、スマートフォン用スタンドをすっきり内蔵し、スエード調の専用ケースも付属するなど、購入後すぐにモバイル利用できるパッケージに仕上がっているのは好印象だ。折りたたみ式のボディなので、キーボードユニットのたわみはあるが、パンタグラフ式のキートップはタッチがなかなかしっかりしており、使い勝手は悪くない。

 問題はハードウェア面ではなく、ソフトウェア面だ。HIDでつながるiPhoneはいいが、SPPでつなぐAndroidでの利用はさらなる改善を望みたい。Xperiaで試したところ、キー入力が画面に反映されるまでにかなり待たされるため、文章入力で常用するのは厳しいと感じた。今後、この辺りがこなれてくるといいのだが。


PC USER編集部Sのインプレッション

 リュウドのモバイルキーボードは、古くはPDCケータイ用を含めていくつか持っているが、このキーボードは手厚いサポートが期待できるエレコム製品ということで、スマートフォンおよびBluetoothが初めての人でも安心して使えそうだ。


PC USER編集部Hのインプレッション

 本製品の売りであるAndroidのサポートは、まさに“対応した”レベルといえる。例えば、会議の議事録を取るという場面には向かず、カフェでブログを書く、原稿を練るなど気持ちのゆとりが必要だ。また、辞書ソフトを必ずEleWnnにしなければならないのも悩ましい。

 とはいえ、iPhoneやiPadなどでは文字入力の遅れもなく、頼もしいパートナーとなってくれる。英字配列に慣れておらず、iOS搭載機での入力が多いならばリュウドの製品がベターかもしれないが、Android搭載機を持っている人はもちろん、これから増加する一方のAndroid端末を考えると、本製品を先行投資として買っておくのも十分にアリだ。



前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年06月11日 更新
  1. 初のカラー対応「Kindle Scribe Colorsoft」の実力は? 通常モデルとの価格差1万7000円の価値を検証 (2026年06月10日)
  2. 「Geminiの技術は使うが、Geminiではない」 WWDC26で見えたApple流AIとプライバシー戦略の核心 (2026年06月10日)
  3. 「macOS 27 Golden Gate」が2026年秋に登場 初のApple Silicon専用バージョンに (2026年06月09日)
  4. ミニPCに強みの「MINISFORUM」 ミニワークステーションの新モデルから「謎の拡張カード」まで多彩な製品を披露 (2026年06月10日)
  5. 「次世代Apple Intelligence」をフル活用するにはどのような条件がある? 「Siri AI」は日本で使える? 知っておくべき対応モデルのハードル (2026年06月09日)
  6. 実売1万円切りでパススルー給電にも対応! KTCの15.6型モバイルディスプレイ「H15F9」は“買い”か (2026年06月09日)
  7. コンパクトボディーにスパコン並みのAI性能! 「NVIDIA RTX Spark」搭載ミニデスクトップPCを見てきた (2026年06月04日)
  8. LGが4K有機EL TVの2026年モデルを発表 映像プロセッサを刷新し120Hz以上の高速表示にも対応 (2026年06月09日)
  9. カプセルトイ「手のひらネットワーク機器」第5弾のラインアップを決める“ユーザー選挙”投票受付を開始 (2026年06月10日)
  10. サンワ、ノートPCやタブレット背面を冷やせるペルチェ冷却クーラー (2026年06月09日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー