さて、UEFIセットアップには「FastBoot」という項目がある。これはPOST(Power On Self Test:起動時のハードウェア初期化作業)を起動に最小限必要なものだけに絞り、起動を高速化する設定だ。LaVie GタイプZではデフォルトで「Enable(有効)」になっている。
これさえ有効になっていれば、ほかの設定で不要なデバイスのPOSTをオフにする必要などはないはず──である。ただ、自作向けマザーボードなどで、FastBootを有効にしつつ、さらにオフにできるものはオフにしたほうが起動を速くできた経験があるので、念のため片っ端からオフにしていく。

「Boot Device Priority」のところで、Windows Boot Manager以外は「Disable」にしてみた(画面=左)。この中でオフにできるのは「Legacy USB Support」くらいだろうか……ということで「Disable」にしてみた(画面=右)とはいっても、シンプルなモバイルノートPCであるLaVie GタイプZではそれほど設定する項目はない。ブート優先順位のところでWindows Boot Manager以外の選択肢をなくしたことと、USB Legacy Support(起動時にUSBデバイスを利用可能にする)をDisable(無効)にしたくらいである。
この設定で起動速度を計測してみたのが下のグラフである。
「最速設定」が今回の設定を反映したもの。標準設定と比べて、3回平均で起動、終了とも0.4秒ずつ速くなった。
……うーん、微妙っ!。誤差の可能性を否定できない範囲だ。というわけでLaVie Z/LaVie GタイプZは、デフォルトの状態でセキュリティを確保しながらWindows 8をほぼ最速起動できるようになっている……ということを再確認できた。
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